逆立ちしているカメムシを見た。正午の強い日差しを浴びながら、河原の砂中へ頭から潜ろうとしているが、何がさえぎっているらしい。
激しくジタバタしているのに、いつまでも同じ位置だった。
近寄って写真を撮っても逃げないので、ようやくオカシイと気がついた。
指でつついてみると、カメムシは逆立ちをやめて逃げていった。
そのあと、砂しかないと思っていた位置に急にアリジゴクがみえた。
最初はみえなかったので、光学迷彩か、なにかのジツを使っていたとしか思えない。
あとで写真をみて、やっとのことでアリジゴクがフタモンホシカメムシをはさんでいたと気がついた。自分の観察力にも驚きを禁じ得ない。禍々しいおおあごのヤツは体長が1cmとチョットくらいで、アリジゴク本(松良俊明 (1989) 砂丘のアリジゴク)の図とみくらべてみたが、コカスリウスバカゲロウの幼虫に似ていた。