害虫屋の雑記帳(ブログ人の保存版)

ブログ人のサービス停止に伴い、gooに過去記事を保管させてもらうことにした。

腐海の底

2012-06-29 23:48:56 | 自然観察

マサカカツオブシムシの若齢幼虫は、みずみずしい色合いの細い足でゆっくりと歩く。
チョット毛虫に似た丸っこい体型もとてもカワイイ。
たくさんのチビッコが虫の死骸にたかってチマチマ食べている様子も、私の目にはすこぶる愛らしく映る。
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でも虫が嫌いな人であれば、この光景をみてしまったなら肌が粟立つだろうってことも少しくらいは解るつもり。
虫好きな私にしても、自分の大切な標本箱で、こんなふうに無断で食事されていたら絶叫するに違いない。

腐海に墜落したアスベルが、マサカ幼虫みたいな体型の跳ねるヤツに襲われていたのを思い出した。


マサカ幼虫は跳ねないし、タッパーの垂直面を上れない。たいした害虫にはみえないけれど、虫屋の心に染みいる様なスルドイ攻撃ができる。


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カミキリムシの鞘翅がまるで溶けたようになくなっていくのをみていると、自分の標本箱でアレとかコレとかが喰われたらと急に心配になってきた。