親戚から、熱帯魚の飼育について電話相談を受けた。その魚は、3年ほど前に人から譲り受けて、とてもいい加減な飼育をしているにもかかわらず、まるっきり元気で巨大化しているというのだ。しかも他の魚を、次々と襲っては食べているという。
私「ええっ?キッシング・グラミーってゆうてへんかった?」
親戚「・・・もらったときは、そうきいたんやけどな。」
で見にいった。60センチ水槽の中には、巨大な魚が悠然と泳いでいた。全長でいうと40cmはありそう。ウソでしょ?これがキッシング・グラミー?
「デカるちゃー!キッスーとはなにかー?!」とうなっていると、私より一回り若い親戚は「はあ?」とかいいながらチョット引いていた。
以前私も、キッシング・グラミーを買ってきては死なせるというのを何回かしてしまったことがあるが、種類が違うんじゃないかコレ?ネットで調べてみると、どうやら、ジャイアント・グラミー という種類のようだ。80センチくらいになるという!!そんでメチャ凶暴になるらしい。しかも食用魚らしい。
キッシング・グラミーも原産国のタイあたりでは、色なんかもフナみたいで20cmくらいになって普通に食用だってことだ。2匹がキスしてる姿が愛らしいといわれているが、あれはオス同士の闘争だけって意見が大勢を占めているが、求愛行動のときにもみられ、メスともチューするという意見もあって、よくわからない。
親戚「こんなんデカ過ぎ。飼うてられへんわ。川に放うりたいわ。」
私「アカンて。そういうことするから日本の生態系が(話がくどいので以下略)・・というわけで、フライにして食べてあげたほうが魚とヒトのためになるって。」
私の提案には難色を示している親戚であった。なんだかんだ言って実は結構可愛がっているのだ。ケッ、情にほだされやがって、食っちまいなって。今のうちにタイの淡水魚料理の研究をしておこうっと。