四条畷にある得意先の工場。汚水槽のチョウバエ退治なんて事をやってると気が滅入る。しかも、すぐ横の藪からヒトスジシマカの大群が押し寄せる。そんな藪のなかの、ビナンカズラに目をやると・・・・今年もいた。コブノコギリゾウムシと思う(この仲間は近縁種が多い)が、ビナンカズラに何匹かくっついていた。
工場の中に虫が入らないようにと、チョウバエ類は目の敵にされているのに、同じ敷地のこの虫はソッとしておこうと思うのは、ちょっと変なことだよなあと自分でも思う。でも、工場の中のトラップ類で捕獲されたことはないし、こんな個体数が少ない虫が問題になる場合は、建物構造の改善って話になるので、野外の虫を駆除したって仕方ないのだ。
それにしてもゾウムシらしくない虫だ。食痕付きの葉1枚と共に、ちょっとお持ち帰りにして拡大してみた。フトモモの無駄としか思えないギザギザに感心する。全身粉っぽく汚れているけど、このギザギザで何かをギコギコしているのだろうか。