井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

桑の野生種ヤマグワ

2012年11月25日 | 日記


ヤマグワの冬芽。クワ科クワ属。
冬芽は卵状楕円形で褐色、先が少し尖る。
葉痕は隆起して半円形、中央がくぼんで多数の維管束痕が環状に並ぶ。



ヤマグワの1年生枝。
冬芽は2列互生で、1年生枝はジグザグに伸びる。



ヤマグワの小枝。
冬芽が2列互生で1年生枝がジグザグに伸びるのは、シナノキにも見られる。ただ、シナノキの冬芽は丸っこくてヤマグワのようには先が尖らないので見分けがつく。
カイコに与える桑は古くから栽培されてきた「マグワ」だが、遅霜に弱いの。北海道で開拓使が進めた養蚕では、早い時期からマグワをあきらめてヤマグワを使ってきた。若干質が落ちるとされるが北海道では致し方ない。開拓使の進めた養蚕事業が「桑園」の地名に残っている。
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