北海道の花・セイヨウトゲアザミ

セイヨウトゲアザミ。キク科アザミ属。

ヨーロッパ原産の帰化種でアメリカオニアザミとは近縁。耕作地に多く見られるというので、何らかの種子に混入して入ってきたものらしい。

花は茎上部でよく分枝し上向きの花を咲かせ、草姿は在来種のエゾノキツネアザミによく似る。

セイヨウトゲアザミの葉。

茎葉は楕円形で羽状に浅～中裂する。葉の上面に刺がつく点はアメリカオニアザミとの共通点。

草姿はエゾノキツネアザミによく似るが、一番の違いは葉で、明瞭な切れ込みが入る点。

セイヨウトゲアザミの頭花。

アザミの仲間共通の筒状花のみの、雄性先熟の頭花。総苞が粘らない点は、アメリカオニアザミとの共通点。総苞片は筒形に圧着し開出しない。アメリカオニアザミの総苞片は開出する。