井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

シラカンバの落枝痕

2024年08月02日 | 日記


落葉広葉樹は冬を前に葉を落とす。冬は低温と太陽光に当たる時間が短くなることから、昼夜トータルでいえば生産量(光合成量)が消費量(呼吸量)を下回ってしまう。そのような赤字状態の葉は落とした方が有利ということ。下部の枝でいえば、太陽光が充分に当たらない葉が多くなり、枝全体として赤字状態になることが出てくる。そういう枝は自ら落とすようになり、枝を落とした痕が黒い小枝部分を引きずって黒い{へ}の字になる。
「落枝痕(らくしこん)」と呼ぶ。


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