井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

宵待ち草か、月見草か、マツヨイグサ

2010年07月21日 | 日記
「待てど暮らせど来ぬ人を・・」竹久夢二の宵待草の歌など、今や知らない人のほうが多いのでしょう。
しかし、宵待草といい、月見草と呼ばれることもあって、昔は大変人気の高い花だったのです。
最近では、帰化植物というと悪者扱いですが、むかしは、ハイカラでもあったのでしょう。



メマツヨイグサ。アカバナ科マツヨイグサ属です。
夕方に開花し、翌日の昼にはしぼんでいきます。
開花のときには、まるでスローモーション映像のように、ほんの数秒で開ききります。初めて見たときは本当に感動ものです。

夜に花を開くのは、夜行性の蛾に花粉の媒介を期待するからです。夜に花粉の媒介をする昆虫は少ないのですが、その代わり、ライバルとなる花も少ないので、蛾を独占できるのだそうです。



オオマツヨイグサです。
「オオ」が名につくだけあって、花は大きいです。花の径が5cmほどあって、メマツヨイグサの2倍はあります。
札幌周辺では、ゼロではないでしょうが、メマツヨイグサのほうが圧倒的に多いようです。
オオマツヨイグサは、伊達地方で大きな群落を作っていて、そこでは、メマツヨイグサは見られませんでした。



メマツヨイグサのロゼット葉です。
マツヨイグサの仲間は2年草で、ロゼット葉で越年し、花茎を伸ばして花を咲かせ実をつけます。しかし、これだけ立派なロゼット葉ですから、あるいは3年目かもしれません。
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