井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

「ラン」の名前がついているけれど・・

2010年07月20日 | 日記
オオバタケシマラン。名前はランとなっていても、ラン科ではなく、ユリ科です。
ユリ科には、ノギランとかヤブランなど、ランと称する花が少なくなく、葉がランの仲間に似ていると見られたのでしょうか。
そう云えば、札幌市の花「すずらん」もユリ科の「ラン」でした。



オオバタケシマランです。
「茎は枝分かれし、葉が茎を抱く」のが特徴とされますが、それ以上に、葉の下に隠すように花を咲かせるところが変わっています。
下から見上げるような位置にある株ならば花も良く見えるでしょうが、足元の株だと、花は見えにくいでしょう。



花のアップです。
葉の基部が心形で茎を抱く様子が見えます。
「葉腋から出た花柄が一ひねり折れ曲がって、その先に花をつける。花被片6枚は反り返る。」図鑑にそう書かれていますが、その様子も見えます。
それが、蜘蛛のようだという人もありますが、「蛸」と見る人もあるでしょう。



オオバタケシマランの果実です。
結構大きく、真っ赤に熟すところが印象的です。

「タケシマ」は、日本海に浮かぶ竹島かとも思いましたが、漢字で書くと「竹縞」ですから、葉が竹に似ていると感じての命名なのでしょう。
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