ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『大名倒産』

2020-03-22 21:27:28 | 
『大名倒産』 浅田次郎 文藝春秋
 丹生山松平家三万石を襲いだばかりの若き殿様は江戸城で脂汗を垂らしていた。――御尊家には金がない。老中からの宣告に慌てて調べてみれば藩の経済事情は火の車であった。奇跡でも起こらぬ限り返しようもない額の借金に押し潰される寸前の弱小大名家。父である御隠居はこの苦境を見越して、庶子の四男である小四郎に家督をとらせたのだ。計画的に「大名倒産」を成した暁に、腹を切らせる役目のために……。
 おもしろかった。人情噺もあり、浅田次郎うまいなあ。小四郎の真っすぐさに頑張れと応援したくなる。
 七福神が出てくるのがお目出たくていい。
 「人間は不幸の分だけ幸せにならねばならぬ」うんうん「茶は点てた者の心を映すという」ドキリ「不幸は突然やってくるが、幸福は徐々に訪れる」なるほど「人事を尽くさぬ者には功徳を与えてはならぬ」「霊験顕わるるところ必ず人の努力あり」神様の言うとことは正しいな「女の恋は流れ去り、男の恋は積み重なる」おおっ
 「重畳」「須臾」とか難しい言葉が出てくるので、スマホで言葉を調べながら読んだ。
コメント
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