ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『あきない世傳 金と銀 八』『白銀の夜をこえて』

2020-03-08 21:30:23 | 
 神戸市立図書館は、コロナの影響で閉館しているが、返却と予約本の受け取りはしている。返却と予約本の受け取りは、短時間ですむからだそうだ。自粛、自粛なので、家でテレビを見たり、本を読んだりしている。読む本が少なくなってきたので、予約本の受け取りができるのは、うれしい。

『あきない世傳 金と銀 八 瀑布篇』 高田郁 角川春樹事務所
 遠目には無地、近づけば小さな紋様が浮かび上がる「小紋染め」。裃に用いられ、武士のものとされてきた小紋染めを、何とかして町人のものにしたい―そう願い、幸たちは町人向けの小紋染めを手掛けるようになった。思いは通じ、江戸っ子たちの支持を集めて、五鈴屋は順調に商いを育てていく。だが「禍福は糾える縄の如し」、思いがけない禍が江戸の街を、そして幸たちを襲う。足掛け三年の「女名前」の猶予期限が迫る中、五鈴屋の主従は、この難局をどう乗り越えるのか。
 読んでいて「ん?何か抜けている気がする」と思ったら⑥、⑦を読んでいなかった。2冊も抜かしていた。でも、普通に読めた。
 本では麻疹の蔓延があり、コロナで大騒ぎをしている今とリンクしてしまう。
 今回は、わりと平穏な感じで進むなあと思っていたら、最後にドカンときた!〇〇ちゃん、騙されてんねんで!自分の好きな人が自分以外の人を好きだと知った決定的瞬間の残酷なこと。切ない恋ものがたりでもある。

『白銀の夜をこえて』 S.フレミング作 百々佑利子訳 あかね書房
 ポールは、母親を亡くし、父は夜勤があるため、アメリカ西部のおばさんの家に一人で行くことになる。しかし、乗った列車は、シエラ・ネバダ山脈で雪に閉じ込められてしまう。食料がなくなり、暖房が切れ、ガス漏れ事故がおきと次々に災難がふりかかる。
 児童文学。雪に閉ざされた空間で助け合ったり、知恵を出しあったり、文句を言ったり。どうしても、コロナの今の状況を思い起こしてしまう。ポールは、困難に皆で協力して立ち向かったり、普通の生活に感謝することを覚え、成長していく。感謝って大切。
コメント
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