ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『ウルフ谷の兄弟』『「忠臣蔵」の決算書』

2020-03-04 23:06:04 | 
 飲食の途中でむせることがよくある。老化だなと思っていたら、職場で「舌を下にべーっと出すのを繰り返すと喉が鍛えられて むせなくなりますよ」と教えてもらった。舌を左右に動かすのもいいとか。(これは、読み聞かせの前のウォーミングアップでしている)べぇーと舌を出した私は、鏡を見てビックリする。舌を出すと、右に曲がるのだ。体や咬み合わせがゆがんでいるのだろうか?舌を出すときに左に向けるようにして、ゆがみを失くすようにしている途中。

『ウルフ谷の兄弟』 デーナ・ブルッキンズ作 宮下嶺夫訳 評論社
 母親を亡くし、伯父さんにあずけられることになったバートとアーニーの兄弟。ところが、頼りの伯父さんはアルコール依存症。谷間の一軒家は荒れはてて、兄弟は、得体の知れぬ「影」や、奇妙な「泣き声」におびえつつ暮らす羽目に。―そして、事件は起こった。
 児童文学のジャンルになるのだろうか。おもしろかった。風景描写も美しい。
 しかし、子どもが殺人事件に巻き込まれるというシチュエーションは、どうだろう?アメリカの児童文学は、子どもが困難な状況に陥るのが、多いような気がする。悲惨な事件が起こらないお話は少ないような気がする。
 
『「忠臣蔵」の決算書』 山本博文 新潮社
 吉良邸討ち入りに費やされた軍資金は「約七百両」―武器購入費から潜伏中の会議費、住居費、飲食費に至るまで、大石内蔵助は、その使途の詳細を記した会計帳簿を遺していた。上野介の首を狙う赤穂浪士の行動を金銭面から裏付ける稀有な記録。それは、浪士たちの揺れる心の動きまでをも、数字によって雄弁に物語っていた。歴史的大事件の深層を一級史料から読み解く。
 映画「決算!忠臣蔵」を見ていたので、わかりやすかった。でも、映画を見ていなかったら、理解が難しかったかもしれない。しかし、きちんと決算書を残していたとは。きちんとしていたんだな。
コメント
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