ささやかな幸せ

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「江戸の戯画」

2018-05-04 23:10:09 | 美術鑑賞
 2日に「江戸の戯画」を見に行ってきた。例によって平日の3時過ぎに入館し、閉館間際までいたが、結構混んでいた。しかし、5時半を過ぎると前半部分は人が少なく、ゆっくり見ることができた。

「江戸の戯画 鳥羽絵から北斎・国芳・暁斎まで」 2018.4.17~6.10 大阪市立美術館


右上 歌川国芳「金魚づくし いかだのり」 金魚が尾ひれを尻からげしているのがおかしい
右下 歌川国芳「きん魚づくし ぼんぼん」 ぼんぼんとは、金持ちの息子ではなく、お盆の時期に女の子たちが手をつないで歌いながら練り歩くこと。手をつなぐ金魚たちがかわいい。
左  歌川国芳「其まゝ地口猫飼好五十三疋」 猫好きの国芳らしく猫がいっぱい


上  河鍋暁斎「暁斎漫画」
左上 一鶯斎芳梅「滑稽都名所 清水寺」 後期展示のため見られず


中央 歌川国芳「金魚づくし 百ものがたり」


歌川国芳「金魚づくし 玉や玉や」 シャボン玉のような泡を取ろうとする亀の子やオタマジャクシがかわいい。

●耳鳥斎「地獄図巻」 生前の職業にちなんだ責めを地獄で受ける。歌舞伎役者が大根を無理矢理食べさせられたリ(大阪歴史博物館所蔵)大根と一緒に炊かれたり(国立歴史民俗博物館所蔵)とおもしろい
●耳鳥斎「梨園書画」 簡単に描いたようだが、歌舞伎役者の特徴を的確にとらえていると思う
●葛飾北斎「鳥羽絵集会 身づくろい」 顔そりの時や髪結いで髪を引っ張られて変な顔になるという、あるある。
●歌川国芳「人をばかにした人だ」 人の体で人の顔を作る有名な作品。服の部分も着物を着た人でできているとは知らなかった。
●歌川国芳「なるほど面白紙」 「とんぼ」とか「椎茸の裏」とか物に似た人の顔が描かれている。特徴をとらえて、おもしろい。
●歌川国芳「金魚づくし」 前期(~5.13)は9図が全部そろう。金魚の動作が愛らしく、かわいい。「金魚がなんで尾びれで立ってるねん」とは言わないでおこう。
●歌川広重「江戸名所道化尽 七 新し橋の大風」 北斎の「冨嶽三十六景 駿州江尻」を思い出した
●一鶯斎芳梅「滑稽都名所」「滑稽浪花名所」 おしっこ、うんこ、ころんだり、すべったりと下品なことと名所がドッキング

「金魚づくし」がとにかくかわいかった。
コメント
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