ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

✖のポイントカード

2016-03-27 16:07:00 | 日記
 「えっ?」と聞き返した。なんでと思った。夫が子供に「お父さんの介護が必要になったら、頼むわな」と言ったのだ。普通は、子供に迷惑をかけないように健康でいようと思うのではないか。それが、酒・たばこを減らすなど、健康に気をつけずに「頼む」は、ないやろ。
 そういえば、出張のお土産に地元神戸のお菓子を買ってきたことがあった。なぜ、ここで買えるものをお土産に?「美味しかったから、珍しいから、家族に食べさせてやりたい」ではなく、「(何でもいいからとにかく)土産を買ってやった」という恩着せがましい事実が夫には大切なようだ。
 3月26日の毎日新聞に載っていた林真理子さんの新聞小説『我らがパラダイス』に「形勢が不利になると、怒鳴り出すのは夫のいつものやり方だ」とあった。うちと同じ。大声でキレて、相手をだまらせるのだ。夫は忘れていても、ここには書けない暴言の数々は妻の頭にきちんと記憶として残っているぞ。
 こうして、✖のポイントはどんどんたまっていく。子育てが一段落し、自分の残りの人生を考えたとき、「このままでいいのか」と思って妻は熟年離婚を切り出すのだろう。その時、夫は「そんなつもりはなかった」「誤解だ」と言うのだろう。✖のポイントが一杯になったら、もらえるのは離婚届か、ブランドのカバンか、宝飾品か。
 朝は玄関まで夫を送りだすし、ごはんもきちんと作っている。惰性で家事をやるように、惰性で夫婦を続けるのかなあ。楽しかった時の思い出を抱きしめながら。
 感謝しているならば「ありがとう」と、美味しいものを食べたならば「美味しい」と妻に伝えてほしい。「大丈夫?」「お疲れさまでした」「ありがとう」と私からの一方通行ばかりではなく。
 私は、これからまだまだ続く人生をあなたと一緒に過ごしたいのです。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする