おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

今日から南会津です。

2011年02月05日 07時21分32秒 | 雑感
 今日明日と福島県南会津町で研究会2本です。入試監督が免除になって本当に良かった。1つは、南会津町が取り組んでいる健康と有機農業によるまちづくりについてで、もう1つは、有機農業技術に関するものです。

 この道を切り開いてきた諸先輩方と一緒なので(たぶん20代は一人)、色々と勉強させていただきたいと思っています。

 昨日、学内選考のプレゼンが無事に終わり、ほっと一安心といったところですが、まだ結果が出ていないので、それまでは緊張感が解けそうにありません。

 20人くらいの先生方の前できちんとやりとりも出来ましたし、時間内にプレゼンもできたので、これで落とされても悔いはないですが、もし落とされたとしたら、1年間でどれだけの成果を求めているのか逆に聞いてみたいと思っています。

 さあ、そろそろ出発します。ローカル線に揺られながら4時間ほどになります。

小さな幸せの積み重ね。

2011年02月01日 21時43分13秒 | 
 今日は投稿論文がようやく投稿する形になりました。明日、送ろうと思います。先生には本当に迷惑をかけながら見てもらいました。そして、5日の入試監督が免除になり、南会津での研究会に全日程参加できます。うれしい。 

 これも小さな幸せでしたが、それとは別で、先週末実家に帰りました。いや~寒かった。塩尻に着き、気温は-7℃。そりゃ寒いわけです。土曜日は、午前中、ラジオを聴きながら、ジャガイモの選別。日が出て少し、ほんの少し暖かくなってから、収穫作業。端境期なので、ほとんどないですが、大根と人参少々、ネギは土が凍ってて抜けませんでした。スコップもかなわない。大根も凍みてしまい、あ~一歩遅かったという感じでしたが、聖護院はすっぽり土に隠れていたので、まあまだ大丈夫かという感じ。

 ジャガイモ、人参、玉ねぎ、大根をダンボールに詰めて、ヤマト運輸へ。

 1軒は昨年から毎月送っている友人。野菜を送るといつもうれしい言葉をくれます。子供たち(ジャガイモ星人たち)が、ダンボールの中から次々と出てくるジャガイモを見て、一日で一番テンションが高く、ポテトサラダ、ポテトサラダ~と叫んでいたそうで、その話を聞いて僕もうれしくてテンションが上がってしまいました。カリフラワーはないの?というリクエストをもらい、春になったらチャレンジしてみようと思います。

 こういう温かい言葉に励まされます。農業って素晴らしい仕事だな~と。こんなに喜んでもらえる仕事は他にない。確かに、寒い中収穫して、荷造りするのはなかなか大変だけど、こういう反応があるとそんな大変だったことなんてどっかに吹っ飛んじゃいますね。

 しかも人それぞれ反応が違うわけです。もう1軒は人参がめちゃくちゃ甘いという反応、もう1軒は、こんなにもいっぱい送ってもらっちゃっていいの?という反応。みな違うわけです。

 例えば、50軒の消費者と提携して、50通りの反応をもらえるとなると、こんなに幸せな仕事はないですよね。農業は話を難しくする必要はなくて、小さな小さな幸せの積み重ね、しかもそれを実感しながら楽しめるのが農業という仕事なんでしょう。どうも研究者や政治家とかが農業本来の楽しみ方を歪めて難しくしているような気がしてしょうがない。現場は、常に実感のあるところで、時には失敗をしながら、農業を楽しんでいます。

 僕がそんなこと言える立場にありませんが、自給農という立場からその幸せを考えると、自分で育てた野菜が家族の食卓にあがって、おいしいおいしいと食べてもらう、そして、自給とは言いつつも必ず余計に収穫できるので(時には足りないときもあるけど)、それを友人らと分かち合う。2重の幸せです。自給農も本当に魅力的な農のあり方です。

 有機農業の考え方の根底には常にそういう幸せの原理があるんだと思います。