おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

静岡から横浜、そして長野へ

2009年10月28日 21時26分05秒 | 
 怒涛のような日々を送って、ようやく山を越えた感じがしている。11月を乗り越えれば、12月はゆっくり過ごせるだろう。

 10月17日~18日は仕事で静岡県伊豆の国市韮山へ。合併して伊豆の国市になったんですね。なんか壮大な名前にビックリ。このフィールドワークは循環、江戸がキーワードだろう。

 東海道線で熱海へ、乗り換えて三島へ行った。三島からはレンタカーで30分ほどで韮山の目的地に到着。リサイクル・ゴミ行政の話を聞く。ゴミから時代が見えるという話に深く納得をしてしまった。ゴミの量はもちろんのこと、その中身から僕たちの生活と人間の社会性が見えてくる。

 案内してくださった方はゴミ・リサイクル業者の方。生ゴミや牛糞などの有機性廃棄物をローコストで効率よく、質の良い堆肥を作っている。

    

     

 さらさらの堆肥。沢蟹もゆっくり足元を確認しながら堆肥を横切る。建設費や維持費に莫大なコストがかかる行政によるトップダウン式の堆肥工場とは違う独自の技術で作りあげた堆肥施設。今度、伊豆の国市がこの技術を利用して堆肥工場を創るらしい。行政が市民の取り組みに学ぶ姿勢、大事ですね。

 反射炉がある土産屋の2階では、古着物を再利用したパッチワーク展が開催されていた。おねえさま、おばあちゃまたちが10人くらいがおしゃべりしながら、パッチワークで作品を作っている。置物から壁掛けまで。何年もかけてつくった作品たちだ。女性たちも楽しく作業をしているし、それを指導しているお方も本当に楽しく作業を進めている。

 韮山は江戸時代の文化が色濃く残る地域。江川邸、反射炉など有名な名所が残る。丸2日間、つきっきりで案内してくださった方はまだまだ紹介したいところがあると言う。紹介できる場所がたくさんある地域、なんとも豊かで、素敵ではないか。そして、人の優しさと温かさ。地域の豊かさは何よりも人なのかな。 







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