ふたたび暑さがもどってきた。熱中症で倒れる方のニュースを報じていた。
山にはいると蝉の鳴き声にいきあたる。夏の風物詩だ。蝉の幼虫は結構リンゴ農家からは嫌われる。地中で木の養分を吸い取る害虫だ。地中だから農薬の効果も少ない。少し前、この幼虫を伊那地方の「ザザムシ」同様に油であげて「信州のせみかんずめ」として売り出す構想があった。結局ダメになったのは採れるのが日によってまばらで商売にはならないということだったらしい。
セミにとっても、この計画はむごかった。地中生活8年、顔を出したら油であげられ、かんずめ生活。こんな不幸な人生はない。