カンガルー大陸をゆく!! ---福岡糸島編---

福岡・糸島に生息する研究者の日常。

合理主義 vs 職人主義?

2007-03-06 15:50:00 | Weblog
今日の午後はコリンを捕まえて、磁力計のデータ取得関係の仕組みと
生データのデータフォーマットを教えてもらいました。
いろいろ細かいところをつついて聞いてみると
「思想の違い」が見えてきて面白いです。

基本的にあまり技術的なことは気にしてないのかな、と言う感じです。
そもそも最初はフレッドに生データのデータフォーマットを
聞いてみたのですが、彼は知らないのでした。
変換後のテキストデータしか見てないみたいです。
でもテキストデータは単純に磁場のデータだけを羅列する
フォーマットになっていて、機器の動作状況を知るための
いろいろ細かな情報が落とされているんです。
私としては、観測に行く以上、その辺のところも
現地で確認できるように準備しておきたいと思うわけです。

で、詳細をコリンに聞いてみたんですが、彼も中身は知っているものの、
あえて生データから磁場データ以上の情報を引き出そうとは
考えたこともなかったみたいです。
「そんなことなんでチェックしたいの?見なくても時間は分かるじゃん。」
と言われました。
でも気持ち悪いじゃないですか!
GPSが受かってるかどうか、どのくらいの頻度で
時刻補正されてるのか、くらいわかんないと!!
磁場データにしても、感度とか分解能とか、そういった基本スペックを
まず最初に知っておきたいと思うじゃないですか!

それにですね。
こちらのシステムでは観測点名がデータのどこにも記録されないんです。
だからメモリーカードにきっちり観測点名を書いておかないと
どこのデータか分からなくなっちゃうんです。
「だから、気をつけてね」
と言われたんですけど、これも GPSのデータを読みとれば
緯度経度が記録されているので、どこのデータか確認できるんですよ。
じゃあそうしよう、とか思うじゃないですか。

よけいな手間を掛けない合理主義 vs 職人主義
と言う感じがします。
おもしろいです。

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