カンガルー大陸をゆく!! ---福岡糸島編---

福岡・糸島に生息する研究者の日常。

聖地★

2009-06-11 22:33:53 | Weblog
I先生が学生さんを連れてハワイへ。
ハワイ島はマウナケア山頂にある、「すばる望遠鏡」で
金星の観測をするためです。

・・・・かっこいい!!!
元天文マニアとしては、身近にそういう動きがあるだけで、
こっちも楽しくなってしまいます!
で、隙を見ては、あれこれI先生に質問しまくり(笑)。

マウナケア山は標高4,205m。
空気が薄く、気圧は平地の60%くらいです。
そんな場所にいきなり行って、すぐに活動を始めると
高山病にかかりやすくなってしまい、危険です。
研究者は、高度順化のため、到着して1日は
安静にしていなければならないのだそうです。
そういう決まりなんだそうです。
I先生曰く、
「それでも十人に一人くらいは使い物にならない奴が出てくるけどなぁ」
・・・そういうものらしいです。

もちろん、宿を麓にとったりしては意味がないので
高度3,000mのあたりに宿舎があるのだそうです。
マウナケア山頂には、世界各国の大型望遠鏡施設がありますが
それらの共同宿舎なのだそうです。

今回、I先生とY君は一週間の予定で出かけましたが、
移動と高度順化の時間を除いて、実際に観測を行うのは4夜だけ。
しかも、ターゲットである金星が出ている、明け方の数時間が勝負。
もし、その時間に晴れていなければ、アウト。
ダメだったからもう一夜延ばして、ということはできません。
別の研究者が行う、次の予定が詰まっているから。

なので、ワンカップ酒をお供えして、
山の神様に良い天候を祈るのだそうです。
マウナケアの神様は女神様らしいので、お供えにはお花もいいかもですよ!
でも、山道に花束が置いてあったら、遭難者の弔いみたいに見えてダメか?
それに、環境汚染のもとになってしまって、もっとダメか?

まあ、それはともかく、頑張ってください!