カンガルー大陸をゆく!! ---福岡糸島編---

福岡・糸島に生息する研究者の日常。

思いやりのカタチ

2008-01-29 11:31:00 | Weblog
ポスドクというのは、数年の任期付き研究職に
就いている、博士号取得者のことです。
短い任期付き職にあるので、ひっきりなしに求職活動しています。
当然、ひっきりなしに「落選通知」を受け取ります。
これが、結構、いろいろあって面白い。

最初は落選通知の文面なんて、別にどうでも良いと思っていたけれど
沢山落選するとやっぱりそれなりにヘコむので、
心遣いのある文面に出会うとちょっとほろりと来たりします(笑)。

1)あっさり系
「この度はマグロ大学カツオ研究員にご応募いただき、
 ありがとうございました。本大学の選考委員会において
 慎重に選考した結果、誠に残念ながら
 今回は貴意に添いかねますので
 あしからずご了承下さいますようお願い申し上げます
      マグロ大学学長 イトヨリ サヨリ」

必要事項のみの連絡。ちょっと思いやりを見せて
「ご研究のますますのご発展をお祈りいたします」
が着くこともある。

で、最近受け取ったとても丁寧な落選通知がこれ。

2)思いやり系
「メバル大学人事課のイワシと申します。

  このたびの当大学カンパチ研究員公募に際し、
 ご応募いただき厚くお礼申し上げます。
 つきましては、種々と慎重選考の結果、誠に不本意ですが、
 貴志に沿いがたいことになりましたのでご通知申し上げます。
 せっかくのご志望に応えられませんが、
 なにとぞ了承くださいますようお願い申し上げます。
  今後ますますご健闘にてご活躍あらんことを
 心からお祈り申し上げます。
  なお、お預かりしました履歴書その他ご提出の関係書類に
 つきましては、後日、郵便にて返却いたします。」


微妙な差ですけどね。どのみち、落選通知だし。
でも、ちょっとした心遣いが嬉しかったりします。
どうせなら、自分も気持ちのいい手紙が書きたいなと思う次第です。

ほめるインプットのすすめ 1.序

2008-01-29 09:44:35 | Weblog
オーストラリアに住んでみて、人々がとても
・リラックスしていて
・人に声をかけることを恐れない
ことに感心します。バス停でも、道端でも、
知らない人にでも、簡単に話しかける。
困った様子だったらわざわざ近づいてきて助けてくれる。

交通量の多い道を渡ろうとしていたおばあさんに
道路工事中のおじさんが、気付いて、自分から声をかけて
手を引いて渡してあげるのを見ました。
車がとぎれるまでずーっと、ふたりで手をつないで
待っている様子がまた、何ともキュートなのです。
おばあさんに、何ら恐縮した感じがないのが、また良い。

われらが日本では、どうでしょうか。
「他者に声をかける」ことがひどく恐れられているような気がします。
もちろん、2年前の私もそうでした。

例えば、信号待ちしているときに道を尋ねる声が聞こえたとします。
聞かれた人に分からなかったことを、あなたは知っていました。
振り向いて、会話に入って教えてあげますか?
多くの人は、なかなかそうしないのではないでしょうか。

また、思い出すだけで恐ろしく、そして胸が痛むのですが、
2006年8月に起こったJR車内での強姦事件でも、
なぜ、周りの乗客がなんの行動もとらなかったのか。
不可解で仕方がないのです。

このあたりの疑問について、私なりに見えてきたものがあるので、
書いていきたいと思います。
お付き合いいただけると幸いです。
フィードバックも歓迎です。よろしくお願いします。

「キャプテン翼」給水車の仕掛け人

2008-01-25 13:54:54 | Weblog
以前、イラクの復興支援の一環として
給水車に「キャプテン翼」の絵を描いて走らせ、大好評、
と言う記事を見て、粋なことするな、と感心していました。

このプロジェクトの仕掛け人の方(外務省の職員さん)の
手記を発見しましたのでリンクを貼ります。
日本人、やるじゃん!と思わせてくれます。

前者は楽しげなノリですが、後者は人道復興支援の現場の方が
いかに苦心しながら「本当に人々の役に立つ」活動を行っていたのか
ひしひしと伝わってきて、じーんとしました。

「在サマーワ連絡事務所より」
「サマーワの笑顔のために」

ところで日経ビジネスオンラインでの麻生太郎氏のインタビュー記事では
まるで麻生氏がこのプロジェクトを考えついたように読めますけれど、
どういうことなんでしょ。

元気です

2008-01-21 16:02:40 | Weblog
風邪ひいた、と書いたきりブログの更新をしていなかったので
各方面にご心配をおかけしてしまいましたが、ちゃんと生きております。
2回の週末を経て、風邪も完治しました。
ちょっと色々ばたばたしているもので、
もうしばらくブログの更新は滞るかも知れません。
本当は書きたいことがいっぱいあるんですけどね。
入院中のコアラの見舞いに行ったりとかね。

北半球の方は、寒さに気をつけてください。
南半球の方は、日差しと暑さ
(最近ニューカッスルはあまり暑くないですが)に
気をつけつつ、夏をエンジョイしましょう。

それでは。

最後の2ヶ月間のはじまり

2008-01-07 08:18:37 | Weblog
戻ってきました。
冬休みを利用して遊びに来てくれたMちゃんと
シドニー空港で待ち合わせ。最後のお客様です。

2年間の南半球暮らしは、思ったより体にしみこんでいるようで
こっちのぬくい気温にあっという間に馴染んでしまいました。
福岡の寒さには1週間くらいとまどっていたくせに。

その寒い日本で風邪を引いてしまいました。
そして戻ってくるフライト中、
乾燥した空気にさらされたせいか悪化しました。
だというのに久しぶりに会ったMちゃんとしゃべりまくっていたら
しまいには声が出なくなりました。
さすがにやばいと思って寝ました。
昨日も早く寝たけど、今日もそうします。
ずび。