この本も迫力があった。実際にアフガンに従軍取材もして、みずからも危険な場に遭遇しての貴重な体験を背景にしているからだ。
アフガン戦争、イラク戦争。いずれもアメリカブッシュ政権が仕掛けた戦争である。しかし日本のメディアは、ほとんど報道しない。もう日本国民の関心から外れているようだ。だが、アルジャジーラのCentral and South Asiaをクリックすると、アフガンやパキスタンの悲惨な事件が毎日のように報道されている。日本の新聞など、外信面が1面しかないから、世界各地のことを万遍なく報道することはない。
http://www.aljazeera.com/
さて戦争は、侵略された地域の民衆がもっとも被害を受ける。それだけではなく、侵略していった軍隊の一人ひとりの兵士も被害を受ける。これはベトナム戦争で注目されたことだ。
米軍はベトナム全土に枯葉剤をまき散らした。当然その枯葉剤を浴びたベトナム民衆には、奇形などの人的被害が、戦争中も、戦争が終わってからも出ている。それだけではなく、ベトナム戦争に従軍したアメリカ兵も帰国後、自分の子どもに奇形が出たり、あるいは自分自身も様々な障害を発症した。
戦争で儲ける奴、戦争を始める奴などは、絶対にみずからは損害を受けない。結局被害を受け苦しむのは、庶民階層である。
アフガン戦争でも同様だ。
アメリカ軍と戦うタリバンなど、正規戦で戦えばアメリカに勝てることは絶対にない。したがっていきおい戦闘方法はゲリラ戦となる。この場合、もっとも効果的な戦闘方法は、手製爆弾で米軍兵士や戦闘車両を破壊するというものだ。道路などに爆弾を仕掛けておいて、米兵や米軍車両などが通過するときに爆発させるのだ。こういう爆弾をIEDというそうだ。「即席爆破装置」、10ドル程度でつくることができるという。
このIEDによる被害が大きく、米軍はこれに苦しんでいる。IEDの爆発により、脳に損傷が起こされ、帰国してから様々な障害が発症しているという。
そこで、米軍は兵士を護りながら戦闘を継続するために、MRAPという車両を開発した。重量があり、そう自由には動けないという代物だ。10ドルの爆弾のために、一台4800万円もするものを製造して戦場に送り込んだのである。
米軍は、この戦争を続けるためには、米国国民とアフガン国民の「ハーツ アンド マインズ」(人心)を掌握しなければならない。そこで米国民に対して、できるだけ米兵の損害を減らし、おカネをかけないように、無人飛行機を大量に投入し、また民間の戦争請負会社を駆使する。オバマ大統領になってから、この傾向が強まっているという。空軍などは、アメリカ本国にいて、モニター画面を見ながら無人飛行機を操縦し、アフガンのあちこちにミサイルなどをぶっ放す。自分は自宅から、サラリーマンのように「出社」ならぬ「出陣」し、人を殺すのだ。
アメリカが行っている「対テロ戦争」とはどういうものであるか、その実像をこの本は詳細に描いている。
日本のマスメディアではほとんど報じられることのない、「対テロ戦争」の中身を知る必要がある。なぜなら、日本の自衛隊も、米軍と共に、その訓練をしている。「集団的自衛権」が発動されたら、日本人も戦場に行き、人を殺すようになるからである。
それを阻止するために・・・・読んで欲しい。
アフガン戦争、イラク戦争。いずれもアメリカブッシュ政権が仕掛けた戦争である。しかし日本のメディアは、ほとんど報道しない。もう日本国民の関心から外れているようだ。だが、アルジャジーラのCentral and South Asiaをクリックすると、アフガンやパキスタンの悲惨な事件が毎日のように報道されている。日本の新聞など、外信面が1面しかないから、世界各地のことを万遍なく報道することはない。
http://www.aljazeera.com/
さて戦争は、侵略された地域の民衆がもっとも被害を受ける。それだけではなく、侵略していった軍隊の一人ひとりの兵士も被害を受ける。これはベトナム戦争で注目されたことだ。
米軍はベトナム全土に枯葉剤をまき散らした。当然その枯葉剤を浴びたベトナム民衆には、奇形などの人的被害が、戦争中も、戦争が終わってからも出ている。それだけではなく、ベトナム戦争に従軍したアメリカ兵も帰国後、自分の子どもに奇形が出たり、あるいは自分自身も様々な障害を発症した。
戦争で儲ける奴、戦争を始める奴などは、絶対にみずからは損害を受けない。結局被害を受け苦しむのは、庶民階層である。
アフガン戦争でも同様だ。
アメリカ軍と戦うタリバンなど、正規戦で戦えばアメリカに勝てることは絶対にない。したがっていきおい戦闘方法はゲリラ戦となる。この場合、もっとも効果的な戦闘方法は、手製爆弾で米軍兵士や戦闘車両を破壊するというものだ。道路などに爆弾を仕掛けておいて、米兵や米軍車両などが通過するときに爆発させるのだ。こういう爆弾をIEDというそうだ。「即席爆破装置」、10ドル程度でつくることができるという。
このIEDによる被害が大きく、米軍はこれに苦しんでいる。IEDの爆発により、脳に損傷が起こされ、帰国してから様々な障害が発症しているという。
そこで、米軍は兵士を護りながら戦闘を継続するために、MRAPという車両を開発した。重量があり、そう自由には動けないという代物だ。10ドルの爆弾のために、一台4800万円もするものを製造して戦場に送り込んだのである。
米軍は、この戦争を続けるためには、米国国民とアフガン国民の「ハーツ アンド マインズ」(人心)を掌握しなければならない。そこで米国民に対して、できるだけ米兵の損害を減らし、おカネをかけないように、無人飛行機を大量に投入し、また民間の戦争請負会社を駆使する。オバマ大統領になってから、この傾向が強まっているという。空軍などは、アメリカ本国にいて、モニター画面を見ながら無人飛行機を操縦し、アフガンのあちこちにミサイルなどをぶっ放す。自分は自宅から、サラリーマンのように「出社」ならぬ「出陣」し、人を殺すのだ。
アメリカが行っている「対テロ戦争」とはどういうものであるか、その実像をこの本は詳細に描いている。
日本のマスメディアではほとんど報じられることのない、「対テロ戦争」の中身を知る必要がある。なぜなら、日本の自衛隊も、米軍と共に、その訓練をしている。「集団的自衛権」が発動されたら、日本人も戦場に行き、人を殺すようになるからである。
それを阻止するために・・・・読んで欲しい。