浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

オスプレイが来る

2012-11-02 21:19:38 | 日記
 未亡人製造機、といわれるオスプレイ。アメリカ本国でも、飛行訓練に反対され、アメリカでは自由に飛べないオスプレイ、日本では自由に飛ぶことができる。

 一応飛ぶ場合の規則みたいなものをつくってはみたが、沖縄の上空を飛行するオスプレイはいっさいの制限なく、つまり規則を無視して飛び回る。

 そのオスプレイが、今月中に本土の上空を飛ぶ。日本の空は、日本の主権下にあるといっても、アメリカのほうが自由度は高い。日本の航空機が飛べないところがある。つまりアメリカしか飛べない空域があるのだ。

 アメリカはオスプレイを飛ばす。もし事故が起きる、日本の国内で起きたら、日米安保条約の下、その損害賠償金は日本が支払う。だからアメリカは、危険なオスプレイを日本国内で飛ばすのだ。

 もうじき静岡県内にも飛んでくる。事故が起きても、米軍は知らん。日本政府がすべてカバーしてくれる。

 ほら、沖縄で米軍兵士による犯罪が連続して起きている。まさに事件である。ところが、日本政府関係者は、「事故」と呼ぶ。交通事故のように、犯罪は故意ではなく、過失で起きたかのようにしたいのだ。

 日本の大臣や官僚は、日本国民よりアメリカに忠実なのだ。そういう日本は、もうやめたいですね!!!


 
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【本】北島万次『秀吉の朝鮮侵略と民衆』(岩波新書)

2012-11-02 21:00:50 | 日記
 いわゆる文禄・慶長の役を扱ったもの。北島氏は、この秀吉の朝鮮侵略研究の第一人者。

 内容は、秀吉の朝鮮侵略の経緯を説明するのではなく、基本的にはこの戦争に巻き込まれた日本、朝鮮の民衆のありかたを描いた。戦争が、民衆の生命を奪い、生きていくために生活倫理みたいなものを捨てざるを得なくなるという、いつの時代にも通じる姿を描く。

 戦争は、人間の「悪」を生み出すのだ。

 おそらく、これから秀吉の朝鮮侵略について、北島氏が描く民衆の姿に言及しない講義や授業は成り立たなくなるだろう。

 とくに戦争中に朝鮮側に降った「降倭」たちの実像は語られねばならない。北島氏は、朝鮮側の史料をもとに、その姿を描き出している。北島氏しか、こういう事実は書けないだろう。

 また李舜臣の動きをたどる記述は、おそらく韓国に何度も行って、現地調査を繰り返したのではないかと思う。詳細である。

 私も釜山近くの倭城を訪れたことがあるが、今も残存しているし、このときの秀吉軍の蛮行は、韓国各地に様々なかたちで残されている。

 日本が侵略したのであって、朝鮮が侵略したのではなく、また20世紀、日本が朝鮮を植民地支配したのである。その事実をきちんと認識しておくことが大切である。

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【映画】ローマ法王の休日

2012-11-02 20:53:17 | 日記
 シネマ・イーラで、昨日見たのだが、ボクはこの映画のおもしろさというか意味が、わからなかった。

 イタリア紙では、「最高に知的で最高に自由な映画」、「崇高なコメディであり、力強い感動作」などという評価がされているようだが、何が知的で何が自由なのか。コメディであることはわかったが、それ以上の意味は感じ取ることはできなかった。

 カトリック教徒なら分かるのかもしれないが、無宗教のボクには無理だった。

 ストーリーはローマ法王に選出されたメルヴィルが、その責任の重さから逃げてしまい、しばらくローマ市内に潜伏する、そして結局戻って信徒の前で演説するのだが、ここではおそらく法王就任を受け入れるのではと思ったが、実際は受け入れず。

 最高位になること、ボクもそういう立場になるのは峻拒するが、しかし最後は就任すると思った。就任しないと言うことが「自由」なのか。

 とにかくあまりよくわからない映画だった。
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