goo blog サービス終了のお知らせ 

しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

島原への道(3)ヒガシフクマとタキ1100

2007-09-02 23:58:14 | 旅行記

諫早から鈍行で博多に着いたのは日付の変わる30分ほど前・・・。その日は、そのまま駅前のカプセルホテルに投宿・・・・。疲れた・・・。

8月26日 日曜日 そしてそして

翌朝、6時過ぎに起床。寝ぼけた頭を覚ますため、一風呂あびます。ひげを剃りながらハッと気がつきました。「ロッカーのキーが無い!」どうやら、入浴前に施設備え付けガウンのポケットにキーを入れたまま、返却BOXに投げ入れた様です。返却BOXの中を覗くと、すでに中身は回収されクリーニングのため運び出された後の様です。さすがに困りました。ロッカーの合い鍵は、フロントに言えば用意してくれるでしょうが、それまでの時間が無駄になるでしょう。それに加え、紛失鍵の代金を請求されるのも痛いし。何の為に安宿を選んだか分からないと言ったところです。<こんな事になるなら、すぐ側の東横インに泊まれば良かった・・・・。>後悔していても始まらないので、階下の係(学生アルバイト風)の人に経緯をまくし立て、事態を打開しようとしました。半ばパニック状態の私に対し、またかという表情で私の話を聞いていました。そして「分かりましたが、捜してみます。でも、その前に」少し間を置いて、「お客さん、パンツをはいて下さい・・・・。」とキャビネットからサウナ用パンツを取り出して渡してくれました。人間、パンツを履くと冷静になるのか?ソファーに大人しく座っていると、しばらくして「お客さんありました。」と行方不明だったキーを持ってきてくれました。私は、大金の入った財布が還って来たみたいに、係の人に厚く感謝の気持ちを表しましたが、係の人は<よくある事です>と、ゴルゴ13みたいな無表情で去っていきました。

とにかく、今日はしょっぱなからアクシデントに見舞われています。

予定より半時間遅く宿を出たのがたたり、東福間に着いたのは、9時過ぎ。ここから東郷方向にてくてく歩いて行くと、生コンプラントが見えてきます。そこを線路方向に曲がると、そこは関東の<ヒガハス>に匹敵する?有名撮影地。ちょうど1年前の今日のほぼ同時刻に、当地に来ていました。そのとき撮った写真がいまいち(特にブルートレイン「はやぶさ」)だったのでリベンジのために性懲りもなくやって来ました。

Img_0384

Img_0382Img_0401_1Img_0389 

いろんな列車がやって来ます。陽も差しています・・・・

いよいよ 「はやぶさ」通過時間が迫ってきます。いつの間にか、同業者も増えてきました。遠くから赤い機関車が見えてきました。が・・・・。

通過10秒前に厚い雲が陽を遮りました。もう露出の変更は間に合わない・・・・。

Img_0431画面暗すぎ。大失敗!

次のリベンジまでにブルートレイン「はやぶさ」は残っているのだろうか?

ともかく さらば、九州・・・・・!

これからまた長い長い山陽本線の旅が始まる

Img_0447

Img_0454厚狭駅の下関よりの構内に*タキ1100が留置されている事を、2日まえの行きの車窓から確認していました。まずは走行する車内から1枚撮影。さらに近くから撮影すべく厚狭駅で下車します。炎天下を相当歩いて、撮影出来たのは、バリバリの逆光写真。思わずがっくり・・・。

*タキ1100  平成9年に登場した行きと帰りで異なる2種類の積み荷を積載するこの世界では画期的なタンク車である。通常タンク車は帰り空で運行するのだが、帰りも違う荷を積載できれば効率この上ない。もう少し早く実用化出来ていれば、車扱い貨物の凋落ももう少し延びていたか?まさに登場が遅すぎた名機MS-14<ゲルググ>みたい!そんなことも無いか・・・。因みに当地区しか走っていないので、私的には貴重。

Img_0465←小野田セメント所有ホキ9500 を撮影できたのは、本日の成果なり。

Img_0481

3日連続の鈍行旅行はさすがに辛くなってきました。徳山から福山まで新幹線を使います。5000円とちょっとの追加投資ですが、おかげで2時間早く帰れます。福山からは、また鈍行旅行に戻ります。列車を乗り継ぎ、宇多津駅についたのは18時37分。Img_0497

←改札を出ると本物のボンネットバスが出迎えてくれていました。何かのイベント用のようですが、驚きました。


島原への道(2)温泉と猫たち

2007-09-01 23:57:59 | 旅行記

8月25日 土曜日(2) そしてImg_0292

バスを待つ間、加津佐駅周辺を散策すると、何匹かの猫たちと出会いました。

Img_0295_1Img_0296←こちらの白いネコさんたちは、 見るからに上品そうで、カメラを向けても物怖じしません。        

Img_0305_1 ←この子だけは少し怖がり。カメラを向けると緊張のためガチガチに

小浜温泉へ 加津佐からバスで半島南部を回ります。ここから小浜温泉までは、初めて足を踏み入れる地域です。大縮尺地図の地図では分かりませんでしたが、半島の南西部は山が海岸にそのまま落ち込んでいる地形の連続でこのあたりに鉄道が敷設されなかったのも納得です。まあ人口が少ないというのが第一理由でしょうが。バスは小さな入り江の集落に立ち寄っては乗客を拾っては、降ろしていきます。

2年前に初めてこの地を訪問しました。その時に一番気に入ったImg_0336海上温泉茜の湯に向かいます。番台で300円払って防波堤の向こう側にある浴槽に階段を下りていきます。海上温泉の名の通り橘湾に湯船がせり出しています。直下80㎝?では波が「ちゃぽん・ちゃぽん」と音を立てています。温泉に入って青い海と流れる雲を眺めていると、過ぎていく時間さえ忘れてしまいます。

さて、ここに来たもう一つの目的は前回訪問時に温泉で飼われていたたくさんの子猫たちの行方が気になっていたから。ところが、以前脱衣場に居た、彼らの姿が見えません。どうしても気になったので番台のおじさんに聞Img_0343いてみました。すると「みんな、あげてしもた。ただ、ここに居る1匹を除いて・・・。」「その一匹、見せてくれませんか。」と私。「見せるも何も、ここに居るから。」とおじさん番台の机を指さすと、そこにドデーンと寝転がる1匹のねこ。「名前はなんというのですか?」と聞くと、おじさん曰く「そんなもの、無かと。」

おじさんは、せっかく遠くから来てくれているのだから、ネコに挨拶させると言ってこの名無しのネコを揺すったり引っ張ったりしましたが、ついには起きてはくれませんでした。とにかく、あの時のネコさんたちが皆さん無事の様で安心しました。

本日使用している鉄道・バス・フェリーの1日乗車券の「島原半島遊湯券」には地域の旅館の温泉に1箇所だけ入れる入浴券がついています。これをどこで使うかが、本日後半のテーマでありましたが、小浜温泉「春陽館」にします。重厚な木造建築の正面玄関に一目惚れしてしまいました。

Img_0356

Img_0359Img_0362 Img_0365_1

屋上にある天上の湯。眺めはすばらしく、ここから沈み行く夕日が観られたらさぞかし素晴らしいのでは・・・。でもお湯は内湯の方が良かったような。

ともかく、1枚しかない入浴券を有効に使えたようです。

雲仙へ

まだ日暮れまで時間があるので、バスで雲仙温泉街に向かいます。

残念なことに次の雲仙行きは1日乗車券の使えない長崎県営バス。が、ボンネット風Img_0367 のヘンテコなスタイルのバスがやって来てびっくり。なんか幼稚園の送迎バスの様な・・・。

雲仙バスターミナルに着くと、一番近い共同浴場の場所を聞いて、ダッシュ・・・。温泉地のバス最終は異常に早く、諫早方面は6時10分とのこと。30分でひとっ風呂浴びてバス停まで帰ってこなければなりません。近道の看板に従って路地裏に入っていくと、つげ吉春の漫画の世界みたいな風景を通り抜け、目的の湯の里温泉に・・・・。

100円を払いいざ浴室へ。楕円の浴槽が中心にひとつだけ。白濁した硫黄泉で結構熱い。地元の先客が、他所から部活の合宿で来た中学生たちに温泉に入る時のマナーを教えています。結構濃密で贅沢な時間が流れていますが、私は、もうここを立ち去らねばならない・・・。

Img_0371 Img_0370

今日最後に出会った動物は、白くて大きいわんこでありました。


島原への道(1)加津佐のおもいで

2007-08-31 23:56:17 | 旅行記

8月24日 金曜日 そして猛暑

ようやく取れた夏休み。たった一日ながら有効活用すべく、早朝に徳島の実家を出て香川県のJR宇多津駅に向かう。高架下の1日500円の駐車場に車を入れ、駅で青春18切符に日付印を入れてもらい、いざ出発。岩徳線経由でひたすら山陽路を西に向かう。九州に入り、夕方の通勤時間帯では、立つ事も。長崎に着いたのは10時半過ぎ。以前泊まったカプセルホテルまで歩く。久しぶりの鈍行列車の旅は、さすがに疲れた・・・・。

8月25日 土曜日 そして

宿を出ると、驚いた・・・・。雨が降っている・・・。小降りだが、雷鳴も聞こえる。今日は島原鉄道で国鉄色の気動車を撮影する予定である。今回の旅行の最大目的が、この天気では、お先真っ暗。テンションは見事に下降し、自分の運の悪さを呪う・・・。週間予報では26日まで晴れマークだったのに・・・・。そんな私に、大学鉄研の同期A木氏より、携帯にメールが入る。「ただいま名古屋でパノラマカー撮影中!快晴・・・」とのこと。ますます、ブルーになる。長崎駅まで小雨に打たれながら、肩をおとしてひたすら歩く・・・。

Img_0228  島原駅の券売機で島原半島遊湯券を購入。島鉄系の鉄道・バス・フェリーの1日乗車券に地域の旅館の温泉に1箇所だけ入れる切符がついて3000円。はたして、この天気で、これだけの投資に見合う成果が得られるものか?南島原でしばし接続列車の待ち合わせ。構内には旧型車が留置されている。しばし撮影TIMEに入るのだが、時折雨が横から降り込む為、レンズを頻繁に拭かねばならなかった。

Img_0246 Img_0257 Img_0288

南島原10時54分発加津佐行きで来年3月末で廃線が決まっている、通称「南目線」に入る。しばらくして、雨は上がったようだ。車窓から見える普賢岳は、霧が離れつつあり、はっきり見えてきた。ただ、有明海は曇り空を映してか、鉛色。対岸の熊本はよく見えている。

Img_0289 途中、午前の旧型車両と交換。この時点ではまだ薄曇り。

途中、原城を過ぎたあたりから陽が差してきた!

加津佐に到着。ここまで来ると、夏の空!海は、マリンブルーで南国ムード満点!

Img_0299

但し、海水浴シーズンは終わっており、砂浜の海の家は閉鎖している。人も少ない。

さて、撮影開始。雑誌でよく目にする、紺碧の海バックの写真を撮るべく白浜海水浴場方向に線路に併走する国道を歩く。

Img_0314 Img_0317 ←乗ってきたキハ2500の返しを撮影。

いよいよ島原方向から目的のキハがやって来ました。

やって来たのは、旧国鉄色キハ20016!

陸側から海をバックにした場合逆光となりますが、この際仕方ない。それより、この瞬間に立ち会えた歓びの方が大きい!自分が子供の頃、日常的に目にしていた光景がそこにあったから。

Img_0323

Img_0327


予想外の首都圏探(3)あこがれのヒガシハス

2007-06-08 23:05:13 | 旅行記

5月20日(日) ヒガシハスへ

昨晩は足立区にあるK池氏のマンションへ泊めていただきました。私のために真新しい寝具を用意していただき感謝に耐えません。が、このような好待遇にもかかわらず、なぜかものすごい悪夢にうなされ、目が覚めました。そして悪夢は現実と化していた事に気が付くことになりました。いつもなら手元において置く〔めがね〕が見当たりません。「どこに置いたのだろうか?記憶が無い。」往年の横山やすし師匠のネタさながらに[メガネ!メガネ!]と独り言を言いながら、探しまくります。しばらく後、掛け布団を引っ剥がし、思わず声を上げました。「あった!」本来ならほっとする瞬間なのですが、その次には、声さえも出せませんでした。心の中で悲鳴を上げるのが精一杯・・・

「メガネがコワレた!」

Pict0679 メガネの左側のつるは、見事に本体から千切れています。昨夜は、相当飲んでいたのと、早朝からの強行軍での疲れから、メガネを身に着けたまま寝込んでしまった様です。寝返りをうった際、外れて、その後に、からだで踏みつけたのでしょう。見事な切断面で修理は困難と思われます。メガネ買い替えに伴う金銭的な損害より、今日、これからのスケジュールに支障が出ることがものすごく心配です。とりあえず、残った右側のツルだけでメガネを引っ掛け、外出します。

今日も予想外の出来事からスタートです。本当に・・・・

以前から、「東のブルートレインを撮影したい!」という、ささやかな希望がありました。そこで今日は早起きして6時30分過ぎに東大宮-蓮田間の超有名撮影スポット。いわゆる<ヒガシハス>にやってきました。今日のスケジュールで、この撮影のみ単独行動です。K池氏とは9時過ぎに蓮田付近で合流することになりました。

着いてびっくり!早朝だというのに10人ほどの方が東京方向にカメラを向けています!でも首都圏とは思えない、のどかで野趣満点のロケーションですから、多くのカPict0424_1 メラマンPict0427を引き付けるのは当然だとおもいます。とにかくいろんな種類の車両が次から次へとやって来ます。

Pict0432 Pict0448                                    やがて、カシオペアをキャッチするため、皆さん、一斉に南側の踏み切り付近に移動!私も遅れまいと、跡を追います!狭い撮影ポイントに20人近くのカメラマンが集結します。線路端の伸びすぎた草を、ホラー映画に出てきそうな枝きりバサミで刈る人もいます。いやがうえにも期待が高まります。

Pict0467 Pict0472

あっけないほど、あっさりと2本のブルトレは走り抜けて行きました・・・。とはいえ予想外、いや。予想以上にすばらしい撮影TIMEとなりました。


予想外の首都圏探検(2)三峰口の保存車両

2007-06-07 06:33:35 | 旅行記

5月19日(土) 三峰口へ

わくわく鉄道フェスタ探訪を終え、三峰口に向かいます。

Pict0327_1

Pict0358

三峰口の構内北側にある鉄道公園は貨物博物館と言って良いほど、貨車の展示(秩父鉄道所有車)が充実しています。まさに予想外のすばらしさ。特に有蓋・車掌車は中に入れ、無害車は荷台に上れます。テキの内部がオール鉄板張りなのも文献では知っていても、実際、見てさわってみると理解が深まります。

私以上に撮影に熱中するK池氏でありましたが、突然「引き上げよう」と言い出しました。、「この雲の様子だと、近いうちに一雨くる!」と断言。私にはまだまだ安定した天候に感じられたので、彼の取り越し苦労だとおもっていました。ところが、駅まで戻る5分ほどの間ににわかに空が掻き曇り、大粒の雨が・・・。ズバリ的中です。K池氏曰わく「長野出身の自分には山の天気の変わりやすさは、手に取るように分かるんだ。」と仙人のような事をおっしゃる。私は今日以降長野県出身者全てを<準気象予報士>として尊敬することにしました。

熊谷まで旧103系に揺られ、帰ってきました。K池氏の「一度熊谷貨物ターミナルを車窓から見てみたい」とのリクエストがあり、籠原までの一駅間乗ることにしました。

Pict0415 さて、籠原から東京方面に引き返そうとすると、線路障害のため赤羽-尾久間で電車が止まっているとのこと。篭原まで来た下り電車は当駅で抑止。長期戦を覚悟し、この際ということでグリーン車を奮発し、あこがれの2階席へ。買ってきたビールでプチ宴会をスタートしました。ところが・・・。とりあえず電車は熊谷まで動く事に。そこから新幹線で振り替え輸送してくれるとのこと。でも私たちとしては、せっかくグリーン券を買ったのにたった一駅で放棄するなんぞ、もったいない・・・。というわけで車内に居座り続けていると、車掌さんから、この電車はいつ動くか分からないのでと、追い出されてしまいました。

さいわい、駅の改札口でグリーン券は払い戻してくれました。というわけで、帰りは新幹線にも乗ることが出来ました。これまた予想外です・・・。Pict0418