しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

しょぼい映画日記 プレステージの巻

2007-07-14 22:29:02 | 映画

しょぼい映画日記 プレステージの巻 6月30日(土)

まれに見る、珍なる映画

先日の山陰旅行にて玉造温泉の長楽園の大露天風呂で入浴中に話題になったのがこのプレステージ!すでに見た2人がこの映画の結末について議論を始め、これから見ようとした私は大迷惑。大まかなネタをばらされ、意気消沈・・・。

でも、実際見て分かりました。これでは議論噴出やわ・・・。

ほなけん評価 ★★★☆

SF的なタネが一点挟まっているので、純粋な手品合戦の映画を期待している人は、怒り狂うんだと思います。それでもいくつかの定番手品のタネがわかったのでちょっと得した気分!当時の小鳥が消える手品は、鳥駕籠ごと、一瞬に潰してしまい、その度ごと殺していたという事に衝撃を受けました。そのため、マジシャンの自宅には養鶏場みたいに、たくさんの鳥たちが飼われている・・・・。芸のために体や、人生そのものを懸け、家族や幸福さえ犠牲にする、主人公たちの真剣さに圧倒されました。でもこの人ら、無茶やわ・・・!何か、「巨人の星」の手品師版です!マジックにのめり込めばのめり込むほど、自分自身を追い込み、周りを不幸にしてしまう。

ステラ博士がエジソンの手下に執拗に妨害される様子を観ていて、20年前に読んだ広瀬隆の「億万長者はハリウッドを殺す」に出てきたエジソンの意地悪い行状を思い出しました。


琴電志度線30形さよなら運転

2007-07-09 23:18:31 | 鉄道

   7月8日(日) 琴電志度線まつり さよなら30形

琴電の30形電車(元京浜急行)のさよなら運転が7・8日に行われるとのこと。関西の知人を誘いましたが、天候が悪そうとのことで今回はパスとの事。実際7日は雨天でした。最終日の8日は、前日の予報では、降水確率こそ低かったものの、終日曇りとのこと。走行写真はあきらめ、昼から今橋車庫で行われる撮影会のみ参加しようかと、前日に寝床に入ったのですが・・・。

朝起きて見て

6時半ごろに徳島の実家で目を覚ますと、空は薄曇りなものの、意外に明るい。ひょっとしたら晴れるかもと、大急ぎでお出かけ準備し、車で出発しました。

一往復目

高松自動車道の志度インターで降り、海沿いの区間を目指します。海ぎりぎりのところを走る<房前ノ鼻>付近が有名で何度か出かけましたが、さよなら列車通過30分前の今からでは場所取りは不可能!それ以前に人が多くてまともな写真は無理だと判断して「房前-原」間の原寄りの岸壁でスタンバイ。そこは幸いにも同業者がちらほらで余裕で撮影できます。それに対し遥か向こうに見える<房前ノ鼻>では崖上にまで多くのカメラマンがへばりついている姿が見えます。向こうに行かなくて良かった・・・・。

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海も空も青く映えて、列車を待つ間も気持がよい!

来て良かった。

志度まで入るのは、この一往復のみ。残り二往復は、高松寄りの大町折り返しです。ほとんど市街地の中を走るので、あまり景色は良くありませんが、貴重な「さよなら運転」。多少の事には目をつぶりましょう。

Pict0037二往復目は、六万寺駅付近でスタンバイ。正面からのアップを狙いましたが、撮影後に写真を見ると車体が傾いている?カーブなのでカントがついているのか?と思いきや後ろの架線柱も傾いている!ということはカメラを構えた私が傾いていたという事です。お粗末。

最後の三往復目は、新川を渡るショットを狙おうとしましたが潟元駅寄りの橋のたもとでは、先客多数で断念・・・・。仕方なく向こう岸に迂回して正面からのカットを狙います。想像していたよりは、まとまっているかな・・・。

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さぬきうどんサプライズ

これにて「さよなら運転」終了!ここらで昼飯とします。橋のたもとに吉野家があり、久しぶりに牛丼を食べてみたいという欲望と戦います。が、ここは香川です!当地に来てうどんを食べないのは彼の地のに対して失礼です。

 以前から気になっていた、うどん屋をめざします。旧11号沿いに あるキリンというセルフうどん店です。看板を目印に駐車場に車を止め、しばし呆然。うどん屋はどこだ?広い駐車場と隣接する工場(ないしは倉庫)はあれど、お店が見えないぞ。 と人々がその工場に出入りしているではないですか。この工場に見える建物こそ、うどん店でした。実際、元工場であったと思われる大きな建物内に厨房やら、たくさんのテーブルやらがレイアウトされ、大きな社員食堂の様です。すくなくとも100席以上はあります。それでも、大きな建物の1/3も使っていません。うどん専門店としては日本屈指の規模ではないでしょうか。

 今回はぶっかけ2玉冷やし+コロッケを注文。麺はつやが有り、こしは標準的。セルフとしては十分おいしかったです。

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今橋車庫へ

本日、最後のイベントは今橋車庫での撮影会。

あまり広いとは言えない敷地に四国にいるとは思えないほどの数のマニアが集まり30形の最後の姿を捉えようとします。他所では考えられない事ですが、ロープも張らないのに、皆さん車体から距離を取り、お互いの迷惑にならないように黙々と撮影を続けます。立派なカメラを何台も抱えた人が「関東・関西の同様のイベントならば、罵声が飛び交い雰囲気最悪だけども、ここは違うな・・・」とつぶやいていました。それを聞いて、四国人の自分としても少しうれしくなりました。

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しょぼい映画日記 ザ・シューター/極大射程

2007-07-01 03:24:30 | 映画

しょぼい映画日記  6月28日(木)

ザ・シューター/極大射程の巻

所用があり休暇をとる。午前中に用を済ませ、北島町のシネコンへ。さて、何を見るかと思案。当初は、プレステージを見るつもりであったが、上映まで間があったのと、29日までと表示のあったザ・シューターに惹かれて、見てみることに。

ほなけん評価★★★☆

出だし。凄腕の射撃兵がアフリカで交戦中にCIAにより置き去りにされ、ヘリコプターをライフルで撃ち落とすなどして、命からがら生還して退役したのに、またも「愛国心」という言葉に、同じCIAにだまされ、大統領暗殺犯に仕立てられ逃亡を続けるという、これでもかというほどに、可哀想な人の話ではある。が、CIAとしては、はめようとした相手が悪かった・・・・。

マーク・ウォールバーグ演じる主人公は、アニメのボトムズに出てくるキリコを彷彿とさせるキャラクター。敵がどんなに大勢でも倒してしまう、そのくせ、政府高官の悪事の証拠のレコーダーを、こんなものを持っていると危ないとか言って焼いてしまう行動や、悪人を撃ち殺すチャンスがありながら、見逃してしまう(捜査機関に引き渡す)といった、おめでたいところが同居している。そして、捜査機関に引き渡した悪人たちは、予想通り証拠不十分で無罪放免。でもこれは、最後の復讐シーンの為の布石なんだから良しとしないと。最後の殴り込みシーンに私は、しびれました。いや、日本人の多くが、はまります。

以下再現。多少記憶違い(脚色あり)

刑事訴追を逃れた悪の上院議員と大佐が、護衛に囲まれながら、山奥の別荘で楽しそうにお酒を飲んでいます。

上院議員「今日のアメリカがあるのも、わしらのおかげだよ」

大佐「わしらに無罪放免を言い渡した、あの時のFBI長官の悔しそうな顔と言ったら、ありませんでしたぜ。いひひひ。」

石油会社の社員「今度は、ザンビアで原住民が(石油メジャーの)言う事をきかないので、大佐が出向いて、痛めつけてやって(皆殺しに)ください」

悪の大佐「いひひひ。承知した。」

と、そこで天井から護衛の死体が降ってくる。「どこだ。どこだ。」と侵入者を探し回る様は、キカイダーのダークのアンドロイドみたい。そうこうしてる内に護衛がひとりずつ血祭りに。邪魔者がいなくなってから、悪の大佐を今度は一撃で倒す(行ってきた悪事からすれば、一発で殺してしまうのは惜しい気がするが。)そして、いろいろ御託をならべる上院議員を問答無用と、<ずどん!>。この上院議員は最初から最後まで、時代劇に出てくる悪代官そのものでした。

最後に、内輪もめの銃撃に偽装し別荘を爆破し、ヒロインの元に帰る主人公。最後の10分は日本の時代劇。仕事人そのものです。私が監督なら、平尾昌明の「仕事人のテーマ」をかぶせてしまうほど似たテイストです。

見終わった後、最前列から後ろを見渡すと男のみ15人ほどが、男の世界に酔いしれていました。

今回は、間抜けな新米FBI捜査官を演じた、 マイケル・ペーニャが好演。人の良さが、にじみ出ていました。

つっこみどころはありますが、娯楽映画としては十分及第点であります。

◆鉄の目

この映画、やたらと貨物列車がバックに写り込んでいます。ヒロイン自宅横ではダブルストッカーと言われる2段に積んだコンテナー車がゆっくりと走っていました。