しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

追いかけて、ロクヨン・・・・ 秋の木曽路は撮影日和(2)

2013-10-12 23:32:48 | 旅行記

2013年10月5日(土)

清州でEF66-30号機を無事撮影し終え、A木氏の車で場所を移動します。まずは名古屋市内の中央線<大曽根~新守山>矢田川橋梁に移動。北岸の堤防でスタンバイ。春日井行き2075レを待ちます。その間、元セントラルライナー313系や特急<しなの>などひっきりなしに電車が通過しますが、長編成の列車は短い鉄橋にのり切らず、曇天の下、パッとしないショットになってしまいます。AM9:26ごろ、EF64-1045号機に牽かれた2075レを撮影して、東に移動します。

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Img_8030 私が助手席で爆睡している間に車は中央高速瑞浪ICをおりて、次の撮影地<瑞浪-釜戸>で、3088レ石油返空貨物列車を狙います。本来、土曜・休日運休となっていますが、スマホで貨物運行掲示板を確認したところ運行中と出ています。ところが時間になっ てもやってきません。ちょうど線路の傍で監視についていた保線の方に声をかけたところ、該当列車はウヤとなったそうです。ネットの情報も重宝しますが、時にはこんな事もあります。
 気を取り直し、国道19号線を西へ。落Dsc_0286 合川駅に到着し、お立ち台通信vol.1<P7>にあった山上から駅方向を俯瞰するポイントを探します。この頃から空は綺麗に晴れ始めました。それに伴い、体感温度は上がります。10月とは思えない暑さを感じます。細い草むした山道を歩いてゆくと、放し飼いされていた山羊が不審者を咎めるような視線を向けて来ます。色々迷った挙句それらしき場所を発見し、カメラを向けます。がA木氏は「アカン!ここはダメや・・」と呟きます。カメラを作例方向に向けると、ファインダー内には、線路にかぶさる様に細い木の枝が伸びて視界を遮っている光景がありました。本が出Img_8059版されて5年以上経っています。その間、周りの木が成長して風景が変わ ってしまったようです。本の情報も重宝しますが、時にはこんな事もあります。とは言え、こんな事で時間を使いすぎました。他のポイントを探している時間はありません。安直ですが、駅の東側の踏切でスタンバイします。矢田川橋梁ではファインダーに入り切らない長さであった普通電車は、ここまで来るとワンマン2両編成です。13:14に上り3084レ石油返空貨物列車が大きな音を立てて眼前を通過します。やはり線路際で体感する迫力は感動します。ひょうたんから駒、時にはこんな<いい>事もあります。

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 今度は良い気分でさらに国道を東に。長野県に入り<大桑-須原>の中間付近に架かる伊奈川橋梁東側のポイントを目指します。お立ち台通信vol.1<P13>に掲載されている線路を見下撮影地はすぐ見つかりました。14:30にポイントに到着、ここで81レ下りコンテナ列車を待ちます。貨物時刻表を基にした81レ通過時間を3時ごろと予想していましたが、その時間帯を過ぎてもいっこうに来る気配がありません。その間、<ワイドビューしなの>や普通電車が行き来しているだけです。これはウヤではないかと諦めかけた16時頃、我々しかいなかったポイントに同業者が集まり始めました。A木氏が後から来た方に話しかけると、81レは手前の坂下駅で長時間停車してから、この地を通過するとの事。その方からは<貨物時刻表に載っていない駅間の通過時刻を予測する時は、貨物時刻表の付録<ダイヤ>を参考にすると大まかな通過時間が読めますよ>というありがたいアドバイスを頂きました。この歳になるまでこんな初歩的な事を知らなかったとは・・・。少し凹みましたが、この知識は私にとっては、戦国時代の鉄砲伝来並みに今後の鉄ちゃん人生に変革をもたらしそうです。同業者の方が予測した時間帯ピッタリの16:37、夕暮れ迫る山谷をコンテナ列車がゆっくりと登ってきます。ひたすら待ち続ければ、時にはこんな<いい>光景が見られます。A木氏も今日の成果に満足の様子で、その夜はいつもに増してお酒が進んでいました。

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三度目の清州 秋の木曽路は撮影日和(1)

2013-10-12 23:31:26 | 旅行記

2013年10月5日(土)

Dsc_0285 夜行バスで未明の名古屋駅前に到着。疲れた・・・。三列シートでしたが、一睡も出来ずに夜を明かしてしまいました。最近はバスでの移動が苦痛になってきました。
早速、大垣行き普通電車に乗り込み、清州に向かいます。清州駅で降りて線路に沿って400mほど北に歩くと、大学鉄研同期のA木氏が三脚を立てて、既に撮影を開始しています。挨拶もそぞろに、もうすぐ来るからと撮影を促されカメラを取り出します。

早朝の清州は東海道を行き来する貨物列車が途切れること無く、やって来ます。が、残念なことに、雲が上空を厚く覆っています。
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晴天時には逆光になる為、今まで行かなかった線路の反対側に移動します。曇天時限定線路の西側にあるA木氏お気に入りのポイントで撮影を再開します。同業者の姿も見えずに、まったりとした時間が流れていきます。

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やがて、最近休車から復活したEF66-0番台が、西に向かって驀進していきます。Img_7856


静かな航海

2013-07-16 23:55:48 | 旅行記

2013年7月10日(水)

1年に1度の長期休暇の時期がやってきました。当初の予定では、津軽海峡線と羽越線沿線で撮影に臨むべく準備をしてきました。が、彼の地のこれから1週間の長期予報は1日たりとも晴れマークはありません。関東以西は梅雨明けで夏がやって来ましたが、新潟以北は暫くは梅雨真っ盛りの様です。雨の中の撮影は辛い・・・・。と言う事で、休暇が始まってもどこにも行かずにいました。がこれを聞いた大阪在住ドラえもん氏より、「せっかくの休みなのに、家に居ては勿体ない!」とのお叱りの言葉を頂きました。そこで、晴れマークの続く西日本の中で温泉と撮影が楽しめる九州方面に急遽目的地を定め、これまた急遽出発します。行きは徳島からオーシャン東九フェリーで北九州に向かいます。HPを見ると現在約Dsc_000322%引きのキャンペーン運賃になっています。この価格ならガソリン代+高速代+一夜の宿泊代を考えると割安かなと思います。出航1時間前に、乗船乗り場でキャンペーン運賃でチケットを購入しようとすると、対応した若いお姉さんが申し訳なさそうに、<このキャンペーンは前日までの予約をしたお客さんが対象ですので、正規の運賃になりますが、どうされますか・・・。ここに書いてある通り・・・>とキャンペーンパンフを見せて私の眼を窺います。

ちょっと字が小さいのではという気がしましたが、確かに記述があります。いずれにしても私のミスです。とは言えキャンペーンがあるからフェリーを利用しようとしたのですから、その前提が消えた以上、地上を車で走って九州に行くまでです。<キャンペーンが利用できないならば、乗船は止めます>という言葉をお姉さんに伝え、フェリー乗り場を後にします。5分ほど走った後、車を止めてカーナビに目的地を入力すると600㎞で8時間と出ました。この数字を見て、車で九州を目指すと言う考えは萎えていきます。数日来の猛暑で、ここしばらく睡眠が取れていません。今の自分には、睡眠が必要です。一人で九州まで運転し続ける自信がありません。ここは正規の運賃を払っても、船の旅を選びます。今ならフェ リーの出航時間に間に合います。 乗船券売り場に戻りバツDsc_0004が悪いこと甚だしいですDsc_0010が<すみません、やっぱり乗せてください・・・正規の運賃でもかまいません>と先ほどのお姉さんに話しかけると、にっこり笑って乗船券を発行してくれました。車を側面のハッチから入れます。そこは既にトレーラーで一杯で、誘導員の指示に従い自動車甲板内で何度もハンドルを切り返し、車両間のわずかな隙間に車を入れます。

すったもんだ乗船でしたが、船の旅は快適です。11000トン級の大型フェリー<オーシDsc_0017Dsc_0018ャンノース>は、貨物はいっぱいですが乗客はカップル1組。小さな女の子とお母さん、そして私の5名なのです。広いラウンジや太平洋を眺めながらの風呂場を独占したりして静かな航海を満喫します。そして昼間からビールを飲みながら、持ち込んだ文庫本をひたすら読み続けます。やがて太陽が海の向こうに沈んで行きます。今夜は久しぶりにぐっすり眠れそうです。


GW関東ジグザグ紀行(6)今日はぐんまDE鉄道三昧(碓氷峠鉄道文化むら)

2013-07-15 14:32:19 | 旅行記

2013年5月6日(月)振替休日

F1001709SL撮影のあと、高崎に戻ります。5月と言うのに夏の様な暑さです。高崎駅構内のコンビニでアイスキャンディーを求めます。ガリガリ君のコーンポタージュ味を見つけました。横川行き電車内で味わいます。チャレンジと言うべきでしょうか?期待度0で、ネタとして食べてみようとの気持ちでしたが、予想は裏切られました。美味いのです。缶のコーンポタージュスープを凍らしたものと思っていましたが、繊細な味です。コーンポタージュの味はするのですが、上品な甘さが加えられており、デザートアイス感溢れる不思議な味でした。アイスの中に粒粒コーンが入っています。奇妙な食感です・・・。味覚は人により千差万別ですので、人により感想は違ったものになるかもしれませんが、私にとっては<ガリガリ君、侮りがたし>の感を強くしました。ガリガリ君に感動している間に、電車は終点横川に到着しました。駅を出て碓氷峠鉄道文化むらに入場します。


Img_6760  入り口付近は、点在するお子様向け遊具が遊園地的な雰囲気を醸し出しています。ここに来たのは失敗だったかな?と最初感じたのですが、先ほど食べた
コーンポタージュ味のガリガリ君と同様、良い意味で予想は裏切られました。

旧横川機関区機関庫内にはたくさんのEF63が留置されています。狭い庫内に展示されていると言うよりか、押し込められている感があり、個人的には窮屈に感じます。正直写真は撮りにくい・・・。しかし、良好な保存のためには屋内が適していますから・・・。

 庫を抜け奥の広場に入ると、そこはパラダイス!横軽ゆかりの車両はもちろん、縁もゆかりも無い車両(でも貴重なもの!)まで含め大量に展示してあります。しかも、そのほとんどは中に入れます。大量にあるが故、また屋外展示の為、整備が追いついていない面がありますが、それを割り引いても素晴らしい・・・・。<実に良いものだ>とジオン公国マク・ベ大佐の様に呟きます。

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関門のEF30や北陸のEF70、常磐線のEF80など、なぜここにあるの?と思います。バブル時代にJR貨物が自前で高崎に機関車博物館を設立しようとして機関車を集めた事があり、その流れで当地に落ち着いたのでしょうか?いずれにしても意外な出会いです。ここは、可能な限り電気機関車はパンタグラフを上げてくれているので、撮影のしがいがあります。
 片隅にキハ35-901が展示されていた事に驚きました。房総地区の塩害対策の為、全身銀色のステンレス製車体でデビューしましたが、時が経ち他の機動車と同じ朱一色に塗られてしまえば、目立ちません。が、側面のコルゲート帯が<ただ者では無い>感を主張しています。よく残っていました。

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広場には往年の客車も展示されています。今となってはどの車も貴重なものばかりです。10系客車の食堂車、オシ17-2055が展示されています。昭和47年の北陸トンネル火災事故では、当初オシ17の石炭レンジが原因とされたため、一斉に編成を外され引退となった悲運の食堂車です。ここの車両は、事故以後教習車オヤ17形に改造された1両で、外側表記以外は教習者そのままです。この車は交流電気機関車用教習車で、講習室・高圧機器室・シュミレータ運転台を設けています。以前の面影は失われていますが、車端部分の講習室は食堂車時代のイメージが残っており、ここの固い椅子に座って目をつぶると、当時の急行列車

の旅を思い浮かべる事が出来そうです。

 その隣には、オハネ12-29が連結されています。急行用3段式B寝台車です。なかに入る寝台車らしくクラッシックな洗面台が3つ並んでいます。縦長のウォータークーラーも設置してあります。客車3段式寝台は利用した事がありませんが、実物に接してみて上段の狭さに驚きます。上段の料金は割安ではありましたが、その価格差以上に居住性に難ありと感じました。とは言え、現代から見た基準ですので、当時は満足できる水準だったのでしょう・・・・。

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DD51-1やソ300など写真でしか知らなかった車両を間近に見る事が出来、大満足です。

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    Img_7103 2時間ほどの滞在時間でしたが、施設のすべてを見て回った訳ではありません。もう少し粘りたいところですが、帰りの電車の時間が迫っています。いずれ再訪する事を心に誓い、施設を出て横川駅へ。駅では<峠の釜めし>を売っています。もう夕方が近い為、残り少しです。今日は昼ごはんも食べずに鉄道三昧であった事を思い出し、買い求めます。<峠の釜めし>の器と味は昭和の時代と変わらないんだろうなと思いながら、車内で美味しく頂きます。

 

 


              GW関東ジグザグ紀行(4)東京貨物ターミナル- 31ftコンテナ編

              2013-05-13 21:55:39 | 旅行記

              2013年5月5日(日)こどもの日

              規格外コンテナがいっぱい

              JR規格外の31ftコンテナもたくさん見る事が出来ます。

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              Img_6354 Img_6355東海道・山陽筋のコンテナ列車でよく見るヤマト運輸の31ftコンテナです。3形式4タイプが確認できました。緑だけでなく銀色もあるのですね。ゲージを問わず、この会社のコンテナの模型化出来ないものかと常々感じていますが、大人の事情があるんでしょうね?会場ではイメージキャラクターのクロネコとシロネコがり熱心にPR活動をしています。子供ばかりか大人のギャラリーにも大人気です。 ギャラリーの無理無理なリクエストにも一生懸命応えていました。

              Img_6406 ライバルの佐川急便のコンテナはと見渡すとスーパーレールカーゴのロゴマークが中央にある見慣れない31ftコンテナがあります。スーパーレールカーゴは銀河を模した「ギャラクシーカラー」で統一していたのでは・・・?塗り直しているのか・・・?これはニュースだと思いました。が、後で調べてみて大きな勘違いしていた事に気がつきました。このコンテナは佐川急便所有ではなくJRImg_6275貨物コンテナでした。スーパーレールカーゴの試験用に製作された試作コンテナという位置づけの様です。改めて写真を良く見れば、形式はZ54A。事業用のZという表示が・・・。 そして大きなJRFのロゴマークがあります。一方の量産型U45A形-30000番台コンテナには目立たぬようにSAGAWAの表記があります。それにしても結構立派な試作コンテナですから、事業用でなく営業 用に変更しても良い様にも思いますが、これまた素人考えなのでしょう・・・。

              飛脚マークのコンテナは展示エリアにはありませんでした。少し残念と思っていたところ、コンテナの山に埋もた状態で、赤ふんどしを穿いた飛脚の姿がImg_6334露出している佐川のコンテナを発見。コンテナ全体の写真が撮れないのは残念ですが、まだ生き残っている様で安心しました。


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              ランテックの31ftコンテナも同じように見えますが、運用線区に応じて異なるタイプを投入している様です。コンテナの細部を観察Img_6448できるのは貴重な機会です。

              広大な構内は、珍しい(私にとって)コンテナが山ほどに積まれ、その量に圧倒されました。当然今回掲載したモノはごく一部です。その他のコンテナについては、また機会があれば紹介させていただきます。

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              日本最大の貨物ターミナルだけあって2~3時間でその全貌を掴む事など無理な事です。目に映るモノすべてが珍しく、何時までも居たい気持ちも山々ですが会場を後にします。帰り道貨物ターミナルの管理棟を改めて眺めてみると1Fに職員用食堂があるのに気が付きました。店の名前は貨物会社らしく<ぐるめ屋桃太郎>となっていました。