しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

牟岐線通信(3) 高千穂からの使者

2009-08-31 00:11:51 | 鉄道

Img_20618月30日(日)

衆議院選挙の投票を済ませて、海陽町に車を走らせます。 海部駅に到着したのが午後1時前。高架駅の階段を上がると同業者がちらほら。本日より高千穂鉄道より譲渡された気動車※が営業運転に入ります。皆さん、それが目当てです。

←先に徳島方よりキハ47が入線してきます。後ろに見えるのが、有名な「山がない」トンネル。とは言え、てっぺんに木が生えてきて、以前より立派に見えます。

※宮崎県の神話の里、高千穂を結んでいた高千穂鉄道は2005年9月の台風被害で甚大な被害を受け、全線運転休止とりましたが、復旧費用が莫大になる事から運転再開を果たせぬまま、そのまま全線廃止となりました。今回移籍して来たTR201は、そのまま解体される運命であったかもしれませんが、海を隔てた阿佐海岸鉄道では、2008年に2両しかない車両の1両が事故で廃車となった為、乞われて嫁入りする事になりました。TR201第2の人生が良きものであるようにと祈ります・・・。

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やがて、本日初お披露目のTR201が入ってきます。車内は、地元新聞主催の鉄道ツアーのお客さんでにぎわっています。両列車とも、わずかな停車でそれぞれ自分が来た方Img_2074向へ帰って行きました。それと同時に、先ほどまでの喧噪が嘘のように静寂が駅を支配します。

Img_2081_2 TR201を追いかけて宍喰方向に向かいます。宍喰駅南の宍喰川橋梁で、上りをキャッチ。あいにくの曇り空でぱっとしませんが、良しとします。

Img_2086 TR201は宍喰駅で長い待機Timeに入っています。目をこらすと、乗客達がホームから線路降りて、撮影しImg_2120ているではありませんか。私も、それに加わるために入場券を購入し高架ホームに上がります。おかげで、きれいな形式写真が撮影できました。外装・内装とも高千穂時代と同じようです。

←宍喰川南岸の車庫付近にて

その後、宍喰・海部間で海をバックに撮影しようと悪戦苦闘しましたが、上手くいきません。実際、国道沿いからきれいに海を収められるポイントは無い様です。が、私は今日、知ってしまいました!宍喰駅で停車中のTR201の車内に青い太平洋を背に走るTR201の写真(試運転)が飾ってあるのを見たのです! 見事な俯瞰写真です。ここから撮ってみたい!宍喰付近の山上から撮影したみたいです。天気の良い日にまた来てみたい。とは言え、この場所に行く入口を見つけるのがたいへんそうです。ジャブローの入口をなかなか見つけられなかったジオン軍のように苦労しそうでありますが・・・・。 

撮影も一段落し、帰路につきます。途中、牟岐・辺川間の中間ほどにかかる牟岐川Img_2137の橋梁付近で185系特急気動車<むろと>とキハ40Img_2140_2の普通を撮影。 ここでは1年半前に撮影していますが、季節や天候が違えば違った印象になります。

前回訪問→http://blog.goo.ne.jp/hally583/d/20080504

Img_2152知っているつもりの牟岐線でしたが、まだまだ知られていない撮影ポイントがあるはずです。未知(自分だけかもしれませんが)のポイントを探しながら、徳島に帰る事にします。また近いうちに牟岐線通信が発信できればと思います。

 

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←日和佐・山河内間の小さな橋梁。

Img_2158 ←由岐駅から北側約1㎞の県道上から

由岐坂休憩所前


潜入!松任工場へ

2009-08-29 00:59:14 | 鉄道イベント

8月23日(日)

今日は早起き(4時起き)して、JR西日本金沢総合車両所の公開イベントに向かいます。(おじさん世代にとっては国鉄松任工場と言った方が通りが良いかな?)普通電車での北陸入りは、久しぶりです。近年、新快速が敦賀まで乗り入れる様になって、便利になりました。とは言え、18切符シーズンの車内は大混雑。神戸から福井県敦賀までの補助椅子(座れただけ幸運でしたが)での2時間半の旅は、寝不足の身体に堪えます。おまけに冷房効き過ぎで、Img_1850難行苦行の道中です。敦賀から接続の455系電車に乗り継ぎます。国鉄時代とほとんど変わらない、背もたれが垂直の対面座席でありますが、元急行車両だけあって、見かけ以上に快適でした。

←自分が乗ってきた車両が国鉄色車である事に降りてみて初めて気が付く・・・・。

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松任駅北口から工場引き込み線に沿って5分ほど歩くとゲートがあります。

Img_1873入口横には、キ206(形式キ100)ラッセル車が工場を守護する仁王様のように置かれています

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←ボンネット特急用愛称板が誇らしげに展示されています。美しく、かつシンプルなデザインに見とれてしまいます!が、実物が残っているならば、臨時の「雷鳥」走行時は、白地や臨時文字の愛称板ではなく、保存されている絵入り愛称板を使用して欲しいと、思ったりもします・・・。

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←奥へ進むと大糸線用キハ52-125がイベント応援のため駆けつけてくれていました。

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←何故か、キハ52と一緒にトキめき新潟国体のマスコットキャラクタートッキッキも参加!本来は男の子と女の子の2羽ペアで行動する様ですが、何故か女の子のみの参加です。横から見るとウルトラセブンのガッツ星人にそっくり(そう思うのは私だけ?) 

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←鉄道工場の華!(私が思っているだけ)トラバーサー。敷地内には所々に水が張られ、金魚や鯉が泳いでいます。暑い昼下がり、水温も高そうで見ていて辛そうです。

トラバーサーの側にいた職員に、「こちらのトラバーサーの製造メーカーはどちらですか」と尋ねたところ、近辺にいた職員を呼び集め緊急会議が始まってしまいました。軽い気持で聞いたのに、大事になってしまい、当方も恐縮してしまいます。肝心の製造メーカープレートは外されているみたいで、はっきりした事は分からないとの事でした。ただベテランさんが言う事には、「国鉄浜松工場から移設してきたのではないか。」との事でした。

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Img_2019 オーバーホールを受けるEF81とホキ800

現場の雰囲気が漂います

Img_1941 ←藤子不二雄のふるさとが高岡なのが縁で「ハットリ君」列車が走っています。でもハットリ君より鰤のイラストの方が遙かに大きく不思議な感じ・・・。にんにん・・・。

いろいろと見所いっぱいの工場公開でしたが、一番人だかりの出来ていたのは、ボンネット特Img_2015急電車(クハ489-2)の周りでした。「こだま」号以来、半世紀にわたって日本の主要幹線を駆け抜けた、美しいスタイルを記憶に焼き付けようと多くの訪問者が、取り囲んでいます。彼らの現役姿を見Img_2046られるのも、後どれくらいで しょうか?          


8月の東海紀行(4)佐久間レールパークへGo!

2009-08-17 22:44:55 | 旅行記

Img_1780 8月10日(月)

←レールパークに入場すると、懐かしの0系新幹線が出迎えてくれました。(とは言え全体のほとんどをカットされ1/5程しかありません。映画のセットみたいです。

今日は、久しぶりに有給休暇を取りました。この10月末で閉園となるJR東海の佐久間レールパークを訪問するために・・・。

本日は8時12分豊橋駅発飯田線電車に乗車予定でした。が、起床したのが8時10分。ホテルがいくら駅から近いと入っても間に合うはずはありません。これで本日の予定はリセットされました。これからどうするか、悩みます。西日本は昨夜から兵庫県を中心に豪雨被害が出ており、これから雨の区域は東に拡がるとテレビニュースで流れています。一刻も早く帰途に着かないと交通機関が途中でSTOPしてしまう可能性は充分あり得ます。このまま飯田線の奥の方に進んで途中で大雨に遭遇した場合、そこに日付を越えて閉じこめられる心配があります。そんな不安が次から次と頭をもたげて、どこにも行かず真っ直ぐ引き返すと言う選択肢に傾きかけたりします。

とは言え、ここで引き返すと、佐久間レールパークを訪れる機会は永久に失われてしまいます。間違いなく!

ここは、腹をくくり多少のリスクを冒しても、進む事にします。

特急<伊那路1号>でレールパークを目指します。列車は、幾度と無く、川を渡り、山を越え、奥へ奥へと、ゆっくりと(特急料金を返せと思う位い)歩みを進めていきます。

Img_16101時間あまりで中部天竜駅に到着します。

意外でしたが、ここは行政区は静岡県浜松市になります。もう長野県境は目前です。本日の目的地「佐久間レールパーク」は駅構内の一角にあります。

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←宇宙戦艦ヤマトの「地球滅亡まであと○日」という様な表示が惜別感をあおります!

 

Img_1624ED62 14はパンタグラフを上げてくれているのが嬉しい

Img_1667                 今回一番見たかったソ180

クレーンそのもの

ここの凄いところは、他の乗り物系博物館では脇役の客車の展示が充実している事です。

Img_1800 ←オロネ10二等寝台車

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Img_1644_2←  左 オハフ33 3等緩急車 右 建築限界測定車オヤ31

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←パークの華と言えるであろうキハ181-1
野外展示とは言え、現役時代(特に最後の四国時代)以上に磨き上げられています!
Img_1817サハシ153-15からの改造車→教習車クヤ165-1。屋根上のキノコ型クーラーが種車のビッフェ時代を思わせます 。この車両は新しい博物館の展示リストにはありません。このまま解体されてしまうのでしょうか?
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←すしべんとう(550円)で腹ごしらえ・・・。お子様向けなのか、少し甘口なお味。

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施設内にある図書室では相当数の鉄道図書が閲覧出来ます。単行本の中には珍書のたぐいも見受けられます、クーラーのよく効いたこの場所は、私にとって天国の様な環境です。1970年代の「鉄道ファン」を読み更けるうちに、帰りの電車の時間が来てしまいました。後ろ髪引かれる思いでしたが、これを逃すと次の上り電車は2時間半後になります。

Img_1832 Img_1829

中部天竜駅のホームから側線を眺めると、いすゞのマイクロバスを改造した保線用巡回車?が鎮座しています。2011年に開業する新しい博物館に、この車も展示すべき!と思うのは私だけでしょうか・・・。