しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

一人ジンギスカンと路面電車

2012-07-31 23:53:59 | 北海道

2012年7月14日(土)

F1001400 三笠から札幌に高速で移動してレンタカーを返却。2日間で633㎞の走行距離です。レンタカー営業所に近いビジネスホテルにチェックインして、そのまま、ベットの上にへたり込んでしまいます。さすがに連日の強行軍で疲れたようです。とは言え、北海道最後の夜を無為に過ごすのもどうかと思い、通りに出ます。目に飛び込F1001401んで来たのが、ビール園の看板。北海道最後の夕食は、ジンギスカンとします。大きなテーブル席に一人着席して、よく使いこまれたジンギスカン鍋でラム肉を一人で焼き続けます。焼けた肉を鍋に放置すると焦げてしまうので、すぐに食べねばなりません。ゆっくりと旅の余韻を味わう暇などありません。最後の夜は一人ドタバタ劇で終わろうとしています・・・・・。

2012年7月15日(日)

  よく晴れました。撮影日和ですが、これから帰路につきます。新千歳行き電車に乗り込む前のImg_4091Img_4095ずかな時間ですが、市電を撮影します。

街を行き交う電車を眺めているうちに、タイムリミットが来てしまいます。予定では北海道最後のランチはスープカレーを予定していましたが、その時間は無くなってしまいました。北海道最後のランチはコンビニで買ったサンドウィッチとサッポロCLASSICとなってしまいました。が、青空の下で飲むビールは何処で飲んでも美味しいものです。

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感動のクロフォード公園ーキハ82系再発見

2012-07-29 22:43:04 | 北海道

2012年7月14日(土)

Img_3957 三笠鉄道記念館を出て旧三笠駅跡に整備されたクロフォード公園に向かいます。道路に並行している廃線跡にはレールが残されており<今にも列車が走ってきそうな・・・>と思っていたら、線路の上を車両が走っている!何だと思ったらトロッコ(動力付きモーターカー)です。観光目的で廃線跡を走らせている様です。この区間、公道が線路を横切っていますが、大きな踏切は、鉄道側が一時停止で対応している様です。乗客(運転者)は楽しそうに線路の上を駆けていきます。こればかりは、見ているよりも体験してみる方が断然楽しそうです。とは言え、これ以上の道草は時間的に不可能です。先を急ぎます。

Img_3963 クロフォード公園は、北海道鉄道建設の最初期に活躍したアメリカ人技術者の名を冠した鉄道公園で三笠鉄道記念館の分館と言った位置づけなのですが、実際は駅舎と袴線橋と幾両かの車両が置いてあるだけと言っても良いかと思います。が、このさりげない展示が私的にはぐっとくるものがあります。ここに居る車両は珍しいものは少なく、結構全国的に見られたものばかりです。よって20~30年前の全国的にもよく見られた風景が、再現されています。DD51型機関車の後に続く貨車達のさりげなさに、今では求めても見る事の出来ない風景の儚さを思い知ります。クImg_3965 Img_3971_2 リーム色の穀物ホッパ車ホキ2200は現役時代に見たどの車両達より綺麗で輝いていました。黒い採石ホッパは、遠目では現在でもよく見られるホキ800に見えましたが、近寄って見てびっくり!私が1度も目にすることが出来なかったホキ700です。こんなマイナーな貨車を保存しようとするなんて、驚愕です。*危険防止のためか、本来あるべき梯子の段や梯子そのもを撤去してあり、現役車両とはほんの少しイメージ」が違います。そして、奥Img_4001 にはキハ82系ディーゼル特急の姿が!しかも驚くほど美く、現役と錯覚しそうになるくらいの姿で居ます。国鉄末期からJR発足当初にかけて、私は各地でキハ82系を見てきましたが、ここに今いる程の美しい状態のものは見た事がありませんでした。正直<こんな良い車だったんや・・・>と見なおしてしまいました。保存車両の再塗装は、他所では結構失敗しているものを見ているので、ここの車両達の整備は本当に立派なものだと思います(まだ整備が完了していない車両もあります)。そしてこの美しい車両が1台だけで無くキロ、キシを含む5両編成で保存してある事も特筆ものです。こんな贅沢な展示は、大宮の鉄道博物館や名 古屋のリニア鉄道館でも真似出来ません。小高い丘から眺めれば屋根上の状況も一Img_4009目了然です。キハ82系の模型をグレードアップしようと思うモデラーはぜひとも足を運ぶべきです。先ほど見た三笠鉄道記念館のキシがおかしな姿に改変されていて憤りましたが、もう1台を美しい状態で保存している以上、先ほどの非難は取り消します。残念なのは先頭車正面の愛称板がなく白地で寂しい事・・・・。<北斗><おおぞら><北海>などのマークがあれば涙を流していたでしょう。間違い無く!とは言え盗難の心配がある以上、無理なお願いでしょうが・・・。そしてそれ以上残念だったのが、 奥の先頭車のパノラミックウインドウが激しく破損していた事。廃車から20年ほど経つ車両の補修部品が果たしてImg_4004 Img_4030_2あるのでしょうか・・・。


充実の三笠鉄道記念館

2012-07-27 23:37:45 | 北海道

2012年7月14日(土)

Img_3599 稀府での撮影を終え、車を室蘭方面に走らせます。せっかく近くまで来たので本輪西に隣接するJXの積み出し基地を訪問します。この5月末で札幌以外の輸送廃止で縮小されたものと思っていましたが、まだ日数も経っていない事から、以前と様子はあまり変わっていません。が、今見えてる多くのタンカーのうち、かなりの車両は、解体されるか、東南アジアに中古車両として輸出されるかの運命なのでしょう。そう思うと寂しくなります。

室蘭ICから道央道に上がり、札幌を経由して三笠ICで下ります。目指すは三笠鉄道記念館。

Img_3928 北海道で最初の鉄道として明治15年に開業しJR発足後廃止された幌内線を記念する施設として、幌内駅跡地に昭和62年に開館した比較的新しい施設です(とは言え、すでに4半世紀経っています)。もちろん初めての訪問です。自動車以外では行きにくい場所ですから(バスという手がありますが、今までは鉄道中心で旅行していて手が回りませんでした)。何処にでもある地元で使用された古い車両が集められている鉄道公園といったイメージでした。ほとんど予備知識無しでの訪問でしたが、これは良い意味で裏切られました。まさに鉄道愛Img_3610好者(私だけかも)のパラダイスでした。

入口付近で食堂として使用中のキシ80 31 の変わり果てた姿(Nゲージの自由型改造車の様なヘンテコな塗色)に腰が抜ける位驚くと同時に、怒りが込み上げます。貴重なキシをオリジナルの姿から程遠い姿に改変するとは博物館のする事では無いと思いました。<許せん≪怒≫!>とつい言葉が出てしまいます。*あとで、誤解であったという事を知るのですが。

その次驚いたのが、本物の蒸気機関車が目の前を走っていく光景に・・・。この機関車は室Img_3677蘭の工場内の入換に使用されていた、観光目的以外では国内最期のSLとして有名な機関車です。こちらに来ているとは知りませんでした。しかも現役・・・。煙を吐いて、ドラフト音響かせ、走るのです。そして昔いた会社名を車体にペンキで描いています。少しシュールで、でも面白い。

私が驚くやら感心した一番の理由は、DD51やキハ22、キハ27系など北海道のかつての主力車両や除雪車などの雪国ならではの車両が収蔵されている事は当然の事だと思いますが、そのほかにもなんでこんな車両を保存しているの?と言う程のレアというか珍と言うべきかの車両達が多数、展示してある事。これは否定しているのでは無く、結果的に通好みというか、よくぞ集めたと褒めてあげるべき点です。これは今は亡き佐久間レールパークに通じるものがあります。*佐久間レールパーク訪問記録→http://blog.goo.ne.jp/hally583/d/20090817 救援車オエなんか<よくぞ残してくれた!>と叫びそうになります。私的にはスユニ50やソ81に心惹かれます。また釧路の太平洋炭礦8t電気機関車とトロッコ達も展示され<トワイライト好き>にはたまらないエリアです。JRの大規模施設とは一味も二味も違います。小さな扇形機関庫風展示室には9600やC12等のよく知られた機関車の他にED76-505等が収められていますが、こちらは撮影しにくく残念。とは言えこれだけの車両をよく集めたものです。記念館内部も、予想以上の頑張りを見せており一見の価値ありです。未来の乗り物<チューブ列車>の模型には引いてしまいましたが、お客様に見てもらおうという姿勢は先日訪問した青○トンネル記念館(の地上展示)より30倍立派です。正直に言えば当初1時間で出るつもりでしたが、あまりの収蔵車両の充実ぶりに3時間近く滞在してしまいました。このままでは日が暮れてしまいます。あわてて記念館を出て駐車場に戻ると、すぐそばに鉱山車両が並べてあります。その横では何やらレールを引く様な工事をしています。広大な敷地を利用してまだまだ広がる様子です。こんなことをされるとまた来たくなる・・・・。三笠鉄道記念館恐るべし。

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クロフォード公園編につづく>


落部・稀府再挑戦

2012-07-27 23:36:47 | 北海道

2012年7月13日(金)

長万部の宿で4時半起床。天気は晴れ。前夜の天気予報は曇りと出ていましたので、思わず嬉しさがこみ上げてきます。そして次の瞬間から、自分の中でスイッチが入ります。<今日こそ落部で決める!>と心に誓います。*前回の落部海岸顛末記→http://blog.goo.ne.jp/hally583/d/20100806

高速道路を南下し落部ICで降りると、すぐそばに、函館本線が噴火湾に沿って走る有名な撮影地に着きます。今回は先客2人。皆さん三脚に2台のカメラでスタンバイです。私の方は、手持ち1台ですが、気合の方は負けていません(腕は負けているか・・・)。

6時7分過ぎ。音も無く、唐突に青い機関車がトンネルから頭を出し、銀色の車体が続いて姿を現します。<カシオペア>です。この姿を撮りたいが為に、今ここに立っているのです。

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それからちょうど5分後<トワイライトエクスプレス>が、メタリックで未来的な<カシオペア>とは対照的な姿の濃緑色に黄色の帯を輝かせたシックな装いで通り過ぎます。

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もちろんDF200牽引貨物列車も力強い重低音のエンジン音を響かせ、大カーブを走り抜けます。この間30分ほどの光景でしたが、忘れられない体験となる事でしょう。

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この後来る<北斗星>までは時間があります。もう少し先で待ちうける事にします。落部ICから高速道路で札幌方面に走ります。当初昨日撮影した大岸近くの海岸での撮影を考えていましたが、長万部IC付近から見えるかの地は厚い雲で覆われている様子。それではと、少し先の稀府駅東方に目的地を変更します。晴れていれば有珠山をバックに北海道らしいカットが撮れるはずですが、残念な事に山の上部には厚い雲が掛かっています。風景主体から編成写真に切り替えます。特急、貨物と続けて撮影。いよいよ<北斗星>の通過です。DD51重連の牽くブルートレインは堂々と、そして予想以上に高速で駆け抜け、その姿はあっという間に視界から消えていきました。

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午後の温泉三昧と蟹地獄

2012-07-19 23:42:32 | 北海道

  2012年7月13日(金)

Img_3153雨の降りだした噴火湾岸のカムイチャシをあとにして、車を内陸に向けます。延々と続く丘をいくつも越えて函館本線(山線)沿いの昆布の市街に入ります。この辺りまで来ると雲も切れて、青空が広がっています。強烈な夏の日差しが照りつけ、噴火湾沿いの天気とは対照的です。ここからヘアピンカーブ連続の山道となりニセコ温泉郷を経て、高度をかなり上がった場所に、目的地<五色温泉>がありました。標高750mとのことで、少し肌寒さを覚えますが、熱い湯に入るにはちょうど良いか・・・・。2つある浴 室のうち、奥の<からまつの湯>に入ります。湯船に湛えられた温泉は緑色がかった白濁色。味は、少し苦くてしょっぱい・・・。Img_3159_2目に湯が入ると、痛い位染みますが、効能はありそうです。含石膏硫化水素温泉(硫黄泉)で、肌にまとわりつく感触が、疲れをとっていきます。旅に出て、初めて緊張感から解放された感じがします。残念なことに、山上付近はガスがかかり、自慢の展望を楽しむことは出来ませんが、その分温泉を楽しむ事に集中します。風呂を出て、畳の休憩室で冷たいサイダーを飲んで、文庫本を読みながら寝ころび、そして飽きてきたらまた風呂に入る事を繰り返します。それが最高のぜいたくに思えます。

Img_3168そんなことをしているうちに日も暮れてきます。今夜の宿泊地、長万部に移動します、

JR長万部駅の裏に位置する長万部温泉は昭和30年にガスの採掘中に一緒に掘り当てた温泉です。浴場は銭湯タイプで地元にも広く開放しています。もちろん100%源泉かけ流しのナトリウム塩化物泉です。無色透明との事ですが、少し緑ががっている様に感じます。部屋に戻って、夕食のテーブルを見て驚愕します。カニ、カニ、カニ・・・・・。その物量に怖気づきます。私が1年間に食べる蟹の量を上回る量Img_3166があります。宿泊+夕食で6000円払って、この予想以上の内容と地獄の責め苦の様なボリュー ムです。これを一人で食べなければなりません。これから長く辛い孤独な闘いが始まります。

F1001416 廊下に貼ってある地元のゆるきゃら<まんべくん>のポスターが何とも言えない微妙な味わいを醸し出します・・・。