しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

ジャンボの日

2010-04-28 23:13:49 | 飛行機

4月17日(土)

F1000159 この日の朝、板野町のあすたむらんどに向かいます。ここは、子供たちが科学と自然にふれる県営の大型公園施設です。ここで、私がお世話になっている鉄道模型の会が入園者向けイベントとして鉄道模型運転会を行う事になっています。私は、お手伝いのため会場に入れてもらいました。

F1000158私は、主要展示コーナーであるHOレイアウトの向かいの機関車トーマス運転コーナーで、子供たちにHOサイズのトーマスタイプの列車を運転させる係を任命されました。小さな子どもたちは、自分でコントローラーを操作して小さなエンドレスを周回させます。嬉しそうにコントローラーを操作する子供たちを見ていると、心が和みますが、中には乱暴な運転を始める子供もいて、目が離せません。レーシングカーじゃないんだから・・・・。大事故続発です。そういうおこちゃまの保護者に限って、我が子をたしなめることをしません。記念写真に異常な熱意をもった親御さんの場合は、子供さんがすでに運転への興味を失っているのに、運転しているポーズをとらせようとします。後ろで、待っている子供がいるんですけど・・・・。人間ウオッチングにはいいかもしれませんが、少々疲れます。

私の席から少し離れた壁面に人型の大きなモニュメントが見えます。手が空いたので、見に行くF1000157_2

と・・・・・。お寺にいる仁王様みたいに起立している

段ボールで作成された連邦軍のRX78ガンダムとジオン軍のMS-09ドムが、敵味方仲良く起立して来館者を見下ろしています。何故かシュールな光景です。この段ボールフィギュア、香川の高校生が作成した作品との事です。なかなか良くできていますが、ガンダムは見慣れたトリコロール色でなく単色なので、第08MS小隊に登場するEz-8に見えてしまい

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ます。一方のドムはボトムズに出てくるスコープドッグの様に見えてしまいます。どちらも同じデザイナーなのですが・・・・。知名度に勝るザクではなくドムなのが私的に嬉しいです。

結局、午前中いっぱい子供たちの相手をして、残った皆さんには申し訳ないですが イベント会場を後にします。

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Img_6735 先日開港したばかりの徳島あわおどり空港へ急ぎます。 開港直後の空港周辺はまだまだ未整備ですが、周辺の空き地という空き地は車で埋まっています。その先の空港方向を見ると、フェンスに人が群がっています!そしてその向こうには、ボーイング747の巨体が横たわっています!今日は、開港を記念してJALのジャンボ機が沖縄行きチャーター機として当地にやってきました。徳島県にとってはジャンボ機寄港は初めてであり、またおそらくこれが最後(大型機を飛ばすほど需要が無い事と、国内航空会社が数年内にジャンボ機を退役させる為)になるかもしれないということで、大勢のギャラリーが押し寄せてきています。このような状況でしたので、ターミナル側での撮影を諦め、反対側の月見ガ丘海浜公園側に移動します。こちらは、一般の方より重装備のマニアの方々が大勢待機しています。どうやら、ここが本日一番のお立ち台の様です。ほとんどの方がフェンス対策のため脚立を使用しています。私もそれら集団の後ろでスタンバイします。少し工夫すればフェンスも気になりません。

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やがてジャンボ機は静かにターミナルを離れ、海側にゆっくりと移動していきます。やがて大きな巨体の向きをこちらに向けて、いったん停止したと思った次の瞬間一気に離陸のため加速し始めます。その姿がカメラのファインダー越しに、みるみる大きくなって行きます。すでにかなり手前からサーボモードでシャッターを切り始めます。2枚目・3枚目連続して切っていきます。そうして次はタイヤが地面を離れるぞと思った瞬間シャッター音がしなくなりました。押してもシャッターが切れない!!なぜだ!慌ててカメラのモニターを見ると<レンズとの接点が不良です>とのエラーメッセージが表示されています。

《このタイミングで、こんなの有りかよ~!》

慌てて、レンズをいったん外しで、再度カメラに装着すると、何事もなかったようにシャッターが下ります。その時すでにジャンボ機は私の真横を上昇しつつありました。

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脱力感だけを残して、ひょっとしたら徳島空港から飛び立つ最後のジャンボジェットかもしれないチャーター機は西方を向いて飛び去って行きました・・・。

周りのマニアさん達は、「成功成功!」「良かった良かった」と声を掛け合っていましたが、その明るい輪の中に一人だけ取り残された様な気がして、いつまでもいつまでも、その場から離れられない自分がいました・・・・。

ジャンボな日にジャンボな失敗とは、これ如何に・・・・!


春の九州行4-歩くだけが能ではない

2010-04-18 23:32:58 | 鉄道写真

3月22日(月)振替休日つづき

次に向かったのがJR鹿児島本線海老津駅。駅からすぐ西の踏切で下り列車を狙います。

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572線路に沿って西へ向いて移動します。お立ち台通信に載っていたポイントを目指してひたすら歩きます・・・・。

もう少しで目的地というところで、ふと線路の方に気配589を感じ目を向けると、シルバーの筆箱の様な機関車がゆっくりと動いていきます。EF81-303です!この<かっこいい>という他言いようのない機関車の走行写真を撮影したいと日ごろから思っていましたが、こんな所で出会ってしまうとは。もう少し頑張れば見通しの効く場所で撮影できたのに、残念!

少しブルーな気持ちを引きづりながら、目的地に到着(遠賀川駅から2km東の千代丸踏切)。先客が4名というところ。何故か4名ともマスクをしており、私だけ仲間はずれの様な不思議な気持ちです。

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610 念願の貨物列車が来ました。正面に充分光が当たっていませんが、仕方ありません。よく見ると2日前に大牟田駅で入替えしていたED76-1014でした。もうしばらく貨物は来ないだろうと、撮影地を後にして3分もしないう623ちにED76とEF81の重連回送が通過して行きました。早まったと思いましたが、後悔先に立たずです・・・。

626結局海老津駅から、てくてくと歩いて遠賀川駅まで来ました。さすがに疲れました。JRの距離で5.1kmあります。もし最初からタクシー利用で撮影地に先回りしていたらと、悔みます。結局、私の旅は後悔に始まり後悔に終わることが多いようです。さらに自問します。<では、最初から旅になど出なければ良いのに・・・。><いいや!それは違う、行かなければもっと後悔するのだから!>なんか禅問答になってきました・・・。

 

 


春の九州行3-西鉄2000系を追いかけて

2010-04-15 23:56:32 | 鉄道写真

3月21日(日)つづき

F1000180大牟田でレンタカーを返却しJRで久留米に向かいます。駅の改札口で、1年ぶりに再会したのは、大学鉄研時代の先輩K氏です。地元在住(正確には近隣小郡市)K氏の案内で夜の久留米の街をさまよいます。居酒屋で久留米名物らしい焼き鳥を肴に鉄道の事、バスの事、そして鉄研時代のメンバーの近況の事なんかを語り合います。そして最後は、「昔は、よかったなー!昔は、許されたんよー!時代やなあ!」という過去(ついこの間の様に思いますがもう20年です)を懐かしむ言葉で話題が締めくくられて行きます。久々に酔ってしまいました・・・。楽しい時間でした。

3月22日(月)振替休日

今日は、残り2編成まで減ってしまった西鉄2000系の撮影にチャレンジします。371 早朝の西鉄久留米駅のホームで福岡天神方面から来る2000系をキャッチします。事前にネットでチェックしていた運用通り来ましたので、まずは安心です。これから西鉄大牟田線屈指?の撮影地である味坂駅付近に向かいます。味坂は大手私鉄の本線の駅とは思えないほど、のど380 かな田園のなかにある無人駅です。駅の傍には人家もジュースの自動販売機さえない、秘境駅に近いロケーションの中にあります。

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端間方向へ少し歩きます。人家は、はるか遠くにあり視界は開けています。

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505終に、久留米方向からやって来た2000系をキャッチ出来ました。

最後は筑紫駅に移動。先ほど撮影した2000系が天神から帰ってくる姿をとらえます。

546 やがて、黄色い電車は、入庫のためゆっくりとホームから遠ざかっていきます。今回の撮影が2000系とのお別れとなるのでしょうか?

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春の九州行2-SL人吉号を追いかけて

2010-04-10 23:44:29 | 鉄道写真

3月21日(日)

F1000206前日の嵐がウソの様に穏やかな朝を迎えます。

昨日あらゆる点で不満に感じた温泉宿でありましたが、早朝に入ったお風呂が素晴らしかった。 それを境に、昨日までのもやもやした気持ちも晴れていきます。宿を出て付近を散策します。あちらこちらでさくらが咲き始めています。

F1000196F1000195F1000197 F1000199 街中の辻々に種田山頭火の墨書きされた木片が掲げられています。私の心に浸み入るものが多いのは、漂泊の人生を送った山頭火への共感なのでしょうか・・・? 

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温泉街の裏手を肥薩オレンジ鉄道のディーゼルカーがかけていきます。外湯でもうひと風呂浴びて、日奈久を後にします。

186今日のメインイベント。SL人吉号を撮影するため、肥薩線の走る坂本付近を目指します。カーナビでは一気に肥薩線沿いに出る山越えの最短ルートが表示されました。県道258号線です。ヘアピンカーブの連続ですが、チャレンジします。予想通りというか、前日の嵐で、路面に流れ込んだ土砂や枝や丸太を避けつつ、サミットを超えました。厳しい峠越えでしたが、山の向こうは、季節がさらに進んでいました。菜の花と桜が一緒に咲き誇っています。これこそ里山の景色です。やがて九州新幹線の立派な高架線をくぐると、球磨川に出ます。国道219号を南へ向かいます。鎌瀬-瀬戸石の鎌瀬よりにある第一球磨川鉄橋にて、スタンバイします。かなりの数の同業者さんたちが来られていますが、それぞれが思い思いのポイントに散らばっており、有名撮影地特有の殺伐とした雰囲気はありません。みんなが、穏やかな球磨川の流れを眺めながら、SL人吉号が来るのを待っています。私はトンネルのほぼ真上に陣取りました。両隣の方は、鉄道マニアではなく写真愛好家の様でした。撮り鉄の方々とは写真に対する感覚の違いがあるようで、話を聞けて勉強になりました。その場にいるカメラマン同士が和やかに待機しているうちに通過時間になります。気がつけば、木々の向こうから黒煙が上がり、8620型機関車の甲高い汽笛が谷間に響き、ゆっくりと黒い機関車が鉄橋を渡ってきます。思わず見とれてシャッターを切るタイミングが遅れそうになります。時間にすれば短い間ですが、夢の様な美しい光景でした。SL人吉号が通過していくと、みなさん手早く撤収。「一勝寺で会いましょう」が合言葉の様にカメラマンの口ぐちから出ています。ほとんどの方は、長時間停車する一勝寺駅でSL人吉号に追いつくつもりの様です。私もその流れについていきます。国道は何箇所かで工事のため片側通行止めがあり、間に合うかハラハラしましたが、なんとかSL人吉号が一勝寺駅発車直前に追いつく事が出来ました。ここから人吉に出て、折り返し準備のため休憩するSLを眺めた後、私も休憩Timeに入ります。人吉駅に近いうなぎ屋<松田>で一息入れます。次の折り返しの撮影が今日のSL撮影の最後になります。場所は、来る前から決めてあります。西人吉-渡にある線路に沿って続く桜並木をバックに撮影しようと思います。幸いにも桜は八分咲きといったところです。現場に通過30分前到着。鉄道マニアの方々だけでなく一般観光客+地元の花見客も加わり現地は混雑しています。が、JR職員や人吉市から派遣された現場整理の方々の誘導で秩序は保たれていました。ピンクに染まった桜並木の横を駆け抜けるSLの姿に、心を奪われます。今、ここに居ることができて幸せだと感じました・・・・・。

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これにて、本日の撮影終了です。今日の撮影は、大満足でした!

人吉に来たなら温泉に入るべしという訳で、西人吉駅北2㌔程の田園にポツンと建っている<華まき温泉>に来ました。無色透明ですがぬるぬる感が強く、身体に泡がまとわりついて来ます。あまりの気持ちよさのため、いつまでも浸かっていたかったのですが、日暮れまでに大牟田に戻り車を返さねばなりません。温泉を出ると、犬だけが見送りに出てくれました。