しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

こばけんを聴きに-3大交響曲の夕べ

2011-08-13 15:20:03 | コンサート

2011年8月6日(土)

008今日も暑くなりそうです。J南高校映画部先輩F谷氏と淡路島を通って神戸に向かいます。車を市内の駐車場に置き三宮へ。ちょうどお昼になりました。まずは、腹ごしらえということで、三宮センター街地下のベトナム料理店、コム・ベトナムに入ります。

012_2011ランチを注文

まずは前菜 エビの春巻き。エビのぷりぷり感と野菜のシャキシャキ感のハーモニー・・・。 010 009_2

チキンのフォー 暑くてもこれを食べねばベトナム料理を食った気がしません。

メインはチキンのカレー風煮込みをご飯にかけた逸品。

007そして、料理の後にはベトナムコーヒー。暑くてもホットで頂きます。底にたまった練乳部分の甘みが最期に舌に到達します。苦かったコーヒーから一転してとろけるような(実際とろけています)練乳が舌にまとわりつき、しばしの幸福感に包まれます。

005 改良工事の進む阪神三宮駅から、電車に乗り込みます。梅田から地上に出て、西方向に歩きだすと同じ方向に進む大勢の人の群れの中に入ってしまいます。若い女性は浴衣が多く、お祭り気分が伝わってきます。今日は淀川花火大会!まだ陽は高いですが場所取りのため早くから会場に向かう様子です。途中で淀川河原に向かう列を離れてやって来たのが、ザ・シンフォニーホール!
004 本日は、コバケンこと小林研一郎が大フィルを指揮します。<3大交響曲の夕べ>と題して

①シューベルト:交響曲 第7番 ロ短調 「未完成」
②ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 「運命」
③ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 「新世界より」の3曲を演奏します。どの曲も聴きごたえのある交響曲です。

本日の席は1階後方右より(ステージに対して)です。1階は初めてですが、少しオケとの距離が縮まったかなと思います。時間が来ました。舞台の袖から コバケンが駆け足で指揮台に上がります。観客とオケに軽く頭を下げ、次の瞬間には指揮棒は上がっていました。ゆっくりとしたスピードで、重厚なメロディーを奏でながら 「未完成」がスタートし始めます。2楽章しかないのであっけなく、静かに終わります。いったん指揮者は退場。休憩とは云えない程の短い小休止(その間、管楽器等が増強されます)を経て、コバケンが再登場。ベートーヴェンの<運命は扉をたたく>の主題が始まり熱い時間が始まりました。第一楽章が嵐の様に去り、中盤の第三楽章にかかる頃、それは私にも分りました。指揮者が唄っています!いや、唸っているのです。ホールの後方にいる私ですらはっきり聴きとれます。が、この唸りは演奏を阻害しているのではなく、もはや一つの楽器の様に演奏に参加しているのです。私にはそう聴こえました。ただ残念なことが一つ。私の2列前の後期高齢者さんが、第三楽章に入ってから堂々と時計のアラームを流し続けていた事。ご本人さん、自分が犯人であるとなかなか気がつかなかったので、周囲の観客はホントに迷惑しました。なんか、この方にとっては高速道路を逆走している感覚と同じではないかと・・・・。

15分ぐらいの長めの休憩をとった後は、本日のトリのドヴォルザークの新世界交響曲がスタート。オケは詩情豊かに歌います。直後、何かが床に落ち、何かが散らばる音がします。しかし演奏は、こんな些細なアクシデントに関係なく進んでいきます。この演奏会、予測不能な事が続きます。第二楽章のラルゴでは家路のテーマが切なくピークを迎えるところで演奏が一瞬ストップします。私が今まで聞いた演奏でここまではっきりとめるのは記憶にありません。そして演奏は怒涛のフィナーレへ。終楽章、コバケンは指揮棒を前に、後ろに振り回し。最期の盛り上がりでは指揮棒を真上に上げたまま、指揮棒を動かしません。オケはもう自律的に演奏を続けます。気が付けば、最後の残響が消えてしまう前にもう「ブラボー」の声がホールに響いていました。炎の指揮者コバケンは何度も観客の声援に応え、オケに頭を下げ、そしてアンコールのダニーボーイを熱演して去って行きました。ものすごいものを見せられ、聴かされた気がします。聴衆は、お愛想無しの、本気で拍手していました。コバケンについては好き嫌いが分かれるかもしれません。とは言え、今日本でこの人の演奏を聴けることの幸せを私は感じています。またこの人の演奏を聴いてみたい。そう遠くないうちに・・・。

003 ホールを出ると、花火大会へ向かう人の群れにぶつかり、気が付けばJR福島駅のガード下に来てしまいました。今来た方向から、打ち上げ花火の破裂する音が響いて来ます。が、肝心の花火は高層ビルに阻まれ見えません。夏の音だけを楽しみながら、男2人、さらに街を流されて行きます・・・。


真夏の東海旅行(7)もう1枚のフェルメールと銀色電車

2011-08-12 23:44:34 | 展覧会

2011年7月24日(日)

岡崎駅前でA木氏と別れてひとり愛知環状鉄道線に揺られます。新上挙母駅(しんうわごろも)で下車。市街地の中にあるのに鉄道駅は人気が無く気分が少々滅入ります。駅前から目の前の幹線道路に出て、徒歩で北に向かいます。自動車王国豊田市内の道路は広く、整然としているモノと勝手に思い込んでいましたが、国道155号線の私が歩いた区間は歩道の整備も不十分で、自動車の通行量に比してあまりにお粗末な印象を受けました。そんな歩きにくい(はっきり言います。危険!)道路を15分程歩いて、東側に折れると豊田市美術館にたどり着きます。さっきまでの貧相な国道と贅を尽くした近代建築の美術館との落差に違和感を覚えます。

Img_6554 お目当ては、開催中のフェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展!(少し前まで東京でもやってました)

シュテーデル美術館(ドイツ、フランクフルト市)の所蔵作品より、フェルメールの《地理学者》を含む名品95点を展観するものです。

現在、京都ででもフェルメールの作品三点が展示中です。今、日本が鎖国を宣言すれば世界の宝であり且つ、約30点しかないフェルメールの作品が4点も日本のものImg_6557 に・・・・。フェルメール大国だ!などという馬鹿な事を思い浮かべたりします。展覧会は、同時期のオランダ絵画中心に展示されており、最後の最後にフェルメールの《地理学者》がでーンと展示されています。この作品は現存するフェルメールの作品の中でも数少ない男性肖像画(当作品と天文学者の2つ)ということで期待していました。さすがと思います!絵画展の他の作品もレベルは高く、楽しめたのですが、この絵の存在感は特別です。とは言え、私の正直な気持ちは女性肖像画の方が心惹かれるな・・・・。という正直な気持ちもあります。

本日の訪問で私が見たフェルメールの絵は10作品になりました。無理だとは分っていますが、<いつか全点鑑賞が出来たら・・・>と思います。

Img_6572 新豊田駅へは裏口から出るのが最短距離です。出口の正面には愛知環状鉄道の立派な複線軌道が通っています。何気にカメラを豊田市方向に向けると岡崎行き電車がやってきました。美術館から新豊田駅までの道のりは新上挙母駅からとは違い、整備された快適な道のりでし024た。

とは言え、酷暑の中歩いて来ましたので喉が渇きました。お腹もすきました。私の頭の中は<ビール!ビール!>と鳴り響いています。昼間っかビールをを飲む贅沢を今すぐしたい・・・・。そして香辛料の効いた料理をあてにビールを飲みたい。そう思った私は、吸い寄せられるようにインド料理店の中に入って行きました。そこで、一杯ひっかけて、帰路につきます。本当はまだまだグビグビいきたいところですが、ここで酔いつぶれていては、家には帰れません。新豊田駅から名鉄豊田新線経由で名古屋市内を目指します。乗車したのは名古屋市交通局3000形電車。昭和生まれの武骨な銀色電車ですが、味のある車両です。

Img_6582 電車は緑の丘陵地帯をほぼ一直線に貫いて敷かれた線路を高速で走り抜けていきます。景色が単調なのか、先ほどのビールの酔いがきいてきたのか、少しうとうとし始めます。赤池を過ぎると地下鉄線へ乗り入れます。私の記憶は電車が地下に入ると同時にぷっつりと途絶えてしまいました。

ふと目を覚ました瞬間目に飛び込んできた駅名が<浅間町>・・・・。それってどこ?路線図を見るともう名鉄犬山線が真近であることが分かりました。自分が降りたかったのは<鶴舞>でした。

もう5駅も先に進んでしまいました。電車は、超過すること6駅目の<浄心>に到着しようとしていました。また予定が狂ってしまいました・・・・。<このままでは、今日中に自宅に帰り着けないぞ>というアラームが心の中で鳴り響いていました。


真夏の東海旅行(6)矢作川で新幹線を撮る

2011-08-07 14:25:57 | 鉄道写真

2011年7月24日(日)

翌朝は、A木氏とホテルで朝食を撮ってから出発。これは珍しい事です。A木氏のスタイルは、日の出とともに行動。朝食はコンビニでパンかおにぎりをGetし、少しでも時間を節約するため立ったまま食するという撮影優先・強行スタイルでした(実際、撮影にとって朝の時間は極めて貴重ですから)。ところが、今日はいつもより余裕があるというか、やる気が無いというか・・・。氏に理由を尋ねると東海地区の貨物は日曜日運休が多くて、撮るものが無い(少ない)から気合が入らないとの事。本日は貨物ではなく、近隣の矢作川を渡る東海道新幹線を撮影する事にします。カーナビに従い川と線路が交錯する場所に車を走らせます。車から降り堤防のてっぺんに上がると遠くまで見渡せる、のどかな光景が広がります。

いつの間にかN700系が多数派に・・・。次から次とやってきます。

Img_6487_2 

その合間に700系が。影が薄くなりました

Img_6519 

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やっと来ました!300系は絶滅危惧種に・・・・。

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300系を無事撮影し終え、のどかな矢作川の堤防をあとにします。今回のA木氏との撮影行もこれにて終了。車でJR岡崎駅まで送っていただき、そこでお別れです。帰りを急ぐA木氏は弾丸の様に大阪に帰って行きました。氏のおかげで非常に効率的に撮影出来ました。また、撮影のアドバイスも頂き、少し写真が上達したような?(気がします)。感謝します。


真夏の東海旅行(5)ほなけん、うなぎ屋で大いに凹む

2011-08-02 21:32:25 | 悩み

2011年7月23日(土)

Img_6468 豊橋市役所に近い札木町にあるうなぎ屋<丸よ>に到着したのは6時を過ぎた頃でした。すでに浜松在住E上氏は到着していました。早速2階の座敷に通され、お互いの再会と健康とを祝します。E上氏との再会は私が名鉄パノラマカーのラストランを撮りに行った2008年12月に浜松のうなぎ屋で会って以来です。A木とE上氏とは10年以上会っていないはずです。大学鉄研同期3人が豊橋の地で期せずして集まったわけで感慨深いものがあります。この3人同じ研究会にいましたが、それぞれの趣味の対象は別の方向を向いておりE上氏は乗り鉄+切符(後にカード)収集、A木氏はバリバリのImg_6473 撮り鉄、そして私は形式写真(特に貨車)一筋でした。よって久しぶりの再会ではありましたが趣味のお話に花が咲く事はあまりありません。かわりに、私<ほなけん>のブログの更新が少ない、遅い、やる気がない。といった当ブログに関するクレームが、2人の口から堰を切ったようにあふれ出てきました。まさに正鵠をつく、私にとって痛い指摘ばかりで私は、座敷の隅で小さくなるばかりでした。「書きかけでほったらかしにしている記事、どないするの?」という突っ込みにはぐうの音も出ません。A木氏は飲んだビールの勢いもあり取調室の刑事さんの様に攻め立てます。ビールを飲まないE上氏もベテラン刑事(太陽にほえろの山さんみたいに)の乗りで来ました。私はうなぎを食べながらも、反撃を試みようとしますが、多勢に無勢と言うか、理はあちらにあるのでコテンパにされてしまいました。しまいに、「そんなに言われるくらいだったら止めようかとも思う・・・」と私が言うと、A木氏が大きな声で

「あかん!」

と叫びます。その声に、考え込んでしまいました。結局うやむやのうちにブログの更新と内容の改善を約束させられてしまったのですが、

当ブログは、自身の防備録を目的としたもので、他者の指図など受ける言われは無い

と言いきればよかったのか・・・・。いや、少なくとも見てくれる人がいる以上それらの方の要望に事得るべきか・・・。結論は後者なんでしょうが。正直、今後も期待にそえるかどうかはわからんです。ハイ・・・・。

でも、A木氏が止めたらいかんと言ってくれた事は、ありがたく思いますし、E上氏が期待している人が居るのに中途半端でなげ出しちぁあダメでしょうとの言葉は重く受け取ります。ありがとう。

肝心のうなぎの味は、よかったです。A木氏も良かったと後で言っていました。うなぎの本場浜松在住のE上氏は、どうだったのでしょうか?