しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

GW関東ジグザグ紀行(3)東京貨物ターミナル- 変わり種コンテナ編

2013-05-12 10:47:19 | 旅行記

2013年5月5日(日) こどもの日

Img_6273機関車展示エリアの後方には、JR貨物の誇る「スーパーレールカーゴ」ことM250系電車の長い編成が留置されています。毎日走行していますが、特別な事情が無い限りは、日中にはお目にかかれませんので、実に貴重な機会です。が、先ほどの機関車エリアに比べればカメラマンも少なく、少し寂しい気が・・・。鉄道ファンは得てして古いものを偏愛し、新しいものには興味を抱かない傾向があるのか・・・? そういう私にしても懐古趣味甚だしいところがあるのですが・・・。

Img_6297 Img_6371会場ではトップリフターのコンテナ積み替え作業の実演が行われています。大型コンテナを楽々持ち上げていきます。

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GWとは言え首都の物流の拠点であり、会場以外のコンテナホームではフォークリフトが様々なコンテナを載せて拾い構内を走りまわっているのが眺められます。

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 ここでは、コキ110コンテナ車を遂に目にすることが出来ました。15 ft コンテナ積載用として平成13年に5両製造された車両で、車体は識別のため<からし色>となっています。数が少ない上に他形式と混用されてしまっているため、なかなか遭遇出来ませんでした。写真はコキ110-1(トップナンバー)で上に載っている化成品タンクコンテナにも興味津々です。残念なことに本来の積載対象の15ftコンテナ24Aは見当たりませんでした。後で調べてみるとコキ110と同時期に製造された24Aは2012年に除籍されています。JR貨物の新規格は、なかなか定着しませんが、これも鉄道貨物界の黒歴史の1つになってしまうのでしょうか・・・?

Img_6402 構内西側のコキ編成上には様々な変わり種コンテナが載っかっています。初めて見るモノも多く、楽しいことこの上ありません。

動物の檻の様なコンテナはZX19A 試験用コンテナでフォークリフト作業時に荷物を崩れない様に操作する訓練用で、中の状況が分る様にスケルトンになっています。

ZGZ-101 新型機関車の性能試験等の測定に使われる試験測定用コンテナZ-1(銀色で窓が2つImg_6403並んだプレハブの勉強部屋の様なコンテナ)に電源を供給するためのコンテナ。鮮やかなコンテナブルーのボディーは色あせ、くたびれている様子。本日はペアを組むZ1の姿は確認できませんでした。今でも現役なのでしょうか? 

20A H10に一両だけ製作された天井開きの試作コンテナ。左下に描かれた子犬のシルエットが女性ギャラリーの注目を引いていました。思うに汎用コンテナも隅に動物や花のイラストを描いておれば、識別の役に立つように思うのですImg_6404が・・・・。

コキに載っている以外にもコンテナ溜まりに埋もれている事業用コンテナがあります。

編成UG15D ISO冷凍コンテナ電源供給用 ジェイアール貨物・インターナショナル所有で海上冷凍コンテナとペアになります。

ZX45A 31ft測定用コンテナでZ!と違い電源ユニット内蔵で1台で運用します。東京メトロ半蔵門線のような紫の帯を巻いた銀の車体は、サイドが左右・前後非対称なメカニックな姿をしている様ですが、残念な事に本日はコンテナの谷間に埋もれていて妻面しか見る事が出来ません。悔しさのあまり、つい心の中で舌打ちしてしまいます。Img_6430

事業用コンテナの世界は底なしにディープで、未知の世界が拡がっています。

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春の関東ジグザグ紀行(2) 東京貨物ターミナル-機関車編

2013-05-11 23:21:38 | 旅行記

Img_6142 2013年5月5日(日) こどもの日

Img_6144宿を出るのが遅れてしまいました。土浦駅を出たのが9時過ぎ。上野駅構内 のコインロッカーに荷物を預けて、浜松町に向かいます。ここからモノレールで流通センター駅に向かいます。そこから吐き出された人の群れに従い15分ほど湾岸方向に歩いて行くと今回のJR貨物の東京貨物ターミナル駅に到着します。到着時間11:30。だいぶ出遅れてしまいました。これから気合を入れて廻ります。本日当地で『東京貨物ターミナル駅40周年記念フェスティバル』が開催されています。ここが一般公開されるのは私が知る限り初めてです。貨物駅としては日本最大の面積を誇り、JR貨物の最重要拠点と言えるこの駅に入れるという事に興奮します。5面あるうちの西側1面を、まるまるイベント会場として開放しています。東側のコンテナ線群には機関車を並べ、西側のコンテナ荷役線にはコンテナ車に様々なコンテナを載せて、来場者を楽しませています。

まずは、機関車を見ていきます。電気機関車のパンタグラフを上げていないのは残念ですが、撮影し易い様に配置してくれています。初めて見る深紅の入替用HD300形ハイブリッド機関車が、会場に華を添えています。    

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EF65-1001号機。研修車として残っているようですが、状態良さげです。新鶴見の2057号機も存在感を漂わせています。原型に近いEF66-27号機の姿には、惚れ惚れします。

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秋風、迷走旅行(5)4年ぶりの東新潟機関区で時の流れを知る

2012-11-24 23:43:11 | 旅行記

2012年10月21日(日)

Img_4795 新潟新幹線車両センターの幹線道路を挟んだ向かいの工場の一画からJR貨物東新潟機関区に向かうシャトルバスが出ています。普段ならバスを待つ時間が惜しいとばかり、徒歩を選択するのでしょうが、昨日からの強行軍が堪えたのか、ここは心の命じるままにバスでの移動を選択します。30分程待って乗車したバスは車両基地外周をおよそ反時計回りに半周してコンテナターミナルの北端に到着。大きなLNGタンクコンテナが目の前に置かれています。ここから少し歩くとJR貨物東新潟機関区です。本日は、ここでも一般公開を行っています。ここに来たのは2度目です。2008年10月で、ちょうど4年前です。その頃はリーマンショックが進行中で、憂鬱な気分で旅Img_4827を続けていました。4年前の訪問記→http://hally583.de-Img_4821blog.jp/hally/2008/10/3.html

4年も経つと展示されている機関車達の顔ぶれも変わっています。少し前まで上越の主であったEF64-1000の姿はすでに無く、代わりにEH200が幅をきかせています。構内を頻繁に走りまわっている機関車体験添乗の機関車も以前のDD51からEH200に交代しています。昔と変わらないのは、だいぶくたびれたEF81ぐらいかという感じで世代交代が進んでいます。

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庫内では軽自動車を積んだ12フィートコンテナの展示があり、小さな外観なのによく入るものだと感心してしまいます。とは言え、以前はカーラックシステムで普通乗用車も輸送していた事を考えると少し寂しい思いもします。

広場ではイベント恒例の鉄道部品の販売が行われています。結構大物が売りに出されていますが、買った人は家に持って帰ってどうしているのかに興味がわきます。コンテナを利用したブースに京葉臨海鉄道の出店がありました。何が売っているのかと覗くとトラムウェイのDD13臨海鉄道バージョンが特価で売られています。4月の京葉臨海鉄道のイベントで同製品の京葉新塗装(ブルーのわけあり品)を購入しました。もう1台色違いがあっても良いかなと思っていたので、展示品を物色していると千葉から出張している京葉臨海社員さんが、「お客さんどこから来てるの?」と話しかけられました。四Img_4878国ですと返事すると、「じゃあ、Img_4874ほぼ国鉄色の旧京葉臨海タイプにしたらいいよ。近くの水島臨海も 同じ塗色だから・・・」と強烈なプッシュがあり、結局は国鉄色タイプを購入する事に。当初は個性的な旧神奈川臨海塗色を狙っていたんですが、なぜか違う方向に・・・。自分の意志の弱さに、凹んでしまいそうになります。

新幹線のイベントの方で時間を割いた為、貨物イベントの方は駆け足でしたが、まずます楽しめました。思えば4年前に来た時は、目前に拡がる新幹線の基地をじっくり見たいものだと思っていましたから、その願いが叶ったと言う事で満足です。

Img_4927 新潟駅に戻り、膨れ上がった荷物を抱え、485系K編成の北越で長岡まで移動します。今や超レアになりつつある国鉄色特急電車です。予期していませんでしたが、嬉しいものです。車内で遅い昼食と発泡酒をいただきます。発泡酒の酔いが回って来たせいか、今回の旅の反省ばかりが頭に浮かびます。さすがに今回の旅行は強行軍過ぎました。もっとゆったりした旅行がしたいな・・・。そんな事を考えながら帰途につきます。日付けが変わるまでには自宅に着けるでしょうか・・・。


秋風、迷走旅行(3)綱渡りの越後平野撮影行

2012-11-23 23:51:57 | 旅行記

2012年10月21日(日)

新潟駅到着のアナウンスで目が覚めました。目がさめきらないうちに、漆黒の闇に包まれている未明の駅前に放り出されたかの状態でバスを降りました。牛丼屋に入り、朝食を取りつつこれからのスケジュールを検討します。早朝信越本線を下って来るEF81牽引貨物を狙おうと思っていましたが、新潟市付近は市街化が進んでいて思うような写真は三条より西まで行かなければ撮れそうもない事が分りました。コインロッカーに東京で増えた荷物ととりあえず日中不要と思われる装備を置いて、普通電車で越後平野を西進します。途中、新潟方面に向かう何本もの貨物列車とすれ違います。もう少し早く行動を移すべきだったと悔みますが、後の祭りです。妙Img_4502 に未来的な駅舎の帯織駅で下車し、西に歩き始めます。当初、帯織駅から見附に向かって線路沿いに2キロのお立ち台通信のポイントを目指すつもりでしたが、400M程進んだところで、見通しの良いポイントを見つけました。お立ち台より、少し草が生い茂っていますが、お立ち台まで行くと、駅まで帰ってくるのが困難になる事が考えられたので、これ幸いと予定をあっさり変更。前谷内踏切付近で撮影を開始します。いろんな電車がやって来ます。これ幸いとシャッターを押し続けますがふとバッテリー残量を確認すると、もう残り僅か・・・。慌てて予備のバッテリーを探しますが、恐ろしい事に気がつきます。バッテリーの入ったカバンはコインロッカーに入れてきたという事に!それまで試しでシャッターを切っていましたが、そんな贅沢は出来ません。もう電車が来てもシャッターを切るのを止め、貨物が来るまでひたすら待ち続けます。ところが肝心の貨物列車は待てども来ません。貨物の空白時間帯に入ってしまったのか・・・・。もう引き返すリミットというところで遥か彼方に丘を越えてくるピンクの点が見えました。それが少しづつ大きくなって、EF81だと分ります。車番こそ700番台になっていますが国鉄色EF81の引く貨物列車がゆっくりと近づいて来ます。ここぞとばかり、シャッターを切ります。幸いなことにバッテリーはこの時まで持ったようです。 貨物を撮り終えるや、大急ぎで駅に引き返します。ここで新潟行きの電車に乗り遅れると、これからのスケジュールは破綻します。今年一番の全速力で田舎道を走ります・・・。ふと<新潟まで来て私は何をしているんだろう・・・>という思いが頭をよぎりますが、そんな事を考えても、列車は待ってくれません。

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秋風、迷走旅行(2)重い荷物を抱えて、都内迷走・・・・

2012-11-10 23:51:14 | 旅行記

2012年10月20日(土)

木更津から乗車した総武線快速は錦糸町から地下線に入ります。地下線に入って一駅目の馬喰町駅で下車。国鉄時代は一番低い駅と言う事で子供時代の記憶に残る駅ですが、そのタイトルも青函トンネル吉岡海底駅開業で返上しています。とは言え海抜-30mの大深度にある事に違いは無く、壁面からは大量の漏水が見られます。やはり地底の駅です。こんな場所で大災害に見舞われたらという恐怖から、長居は無用とばかりに長いエスカレータで一気に改札階まで上がり、地上に出ます(実際は地下の方が安全なんだろうけ・・・)。陽も暮れた週末のビル街は事の他寂しく、気味が悪いくらいです。異次元の世界に迷い込んだような、不安を掻き立てます。とは言え、久留里線での不完全燃焼感を振り切る為にも、前に進みます。少し迷いましたF1001549が、10分足らずで目的の場所に到着。鉄道模型ショップ・ディーピーです。アクラス製品正規販売代理店であり同社製品のショールーム・サポートセンターでもある模型店です。お目当てはマニ36のB級品。店の奥にありました!が、1台のみ。パッと見ではどこに瑕疵があるのか分りませんが、どこかに正規の製品として出せない傷があるのでしょう。5千円足らずで目的の荷物車(スハ32改造タイプ)をGETしましたが、インレタは別売りです。これが840円。これで止めておけばよいのに、横に陳列されていた、袋づめされたB級ワム80000にもつい手が出ます。これも2両購入し、当初のプランをオーバーし1万円近い買い物に・・・。

Img_5411Img_5412  模型の次は書籍とばかり都営新宿線で神保町の書泉グランデの鉄道コーナーへ。ここではネット書店で取次店在庫なしと回答され入手を諦めかけた<鉄道による貨物輸送の変遷-操車場配線回顧->をGET。品揃えはさすがです。他にナローゲージ関係3冊を購入しここでも予定外の散財。とは言え、一番の問題はかさばる模型と、重たい書籍で荷物が増え、これからの行動に制約が出そうな事。これからの事を考えると、気が重たくなります。神保町から都営新宿線で新宿に出ます。

  地下鉄の改札で大学鉄研同期のK池氏と落ち合います。氏の案内で西口から直ぐの居酒屋で久しぶりの再会を祝います。<地区で一番安い店をネットで調べてきた>とのことで、怪しげなF1001572店に連れて行かれますが、予想外に普通の店で一安心(少しがっかり・・・)。発泡酒と思われるジョッキで乾杯。お互いの近況を報告しあいます。以前は鉄道貨物について熱く語り合ったりしたものですが、最近は家族の話題が増えてきました。あらためて時の流れを感じてしまいます。おそらくK池氏の中では、化成品タンク輸送の終焉時に貨車趣味に一区切りつけたのでしょう。やはり<あの時は、よかったね><あの頃は、情報が少なくて、それ故に(珍貨車遭遇など)予期しない成果があれば本当に嬉しかった・・・。今は、無いもんね・・・。>と過去を振り返ります。そして、その過去はともすれば美化しがちです・・・。でも、 Img_4501我々にとっては<かけがえの無い思い出です>。ホッピー、梅酒のロックとお酒が進み、すっかり酔ってしまいました。JR新宿駅の改札でK池氏と別れ、覚束ない足取りで西口のバス乗り場へ。ここから新潟行きの高速夜行バスに乗り込みます。酔いと疲れのせいで、バスの座席に腰をおろすなり、そのまま深い眠りにつきます。次に意識が戻ったのは、目的地の新潟駅到着5分前でした。リクライニングも倒さないまま、バス旅を終えます。