HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

テレビを見て「微小血管性狭心症」かどうか心配です…

2018-02-23 14:16:53 | 医療
 テレビの影響は、われわれが想像するよりも大きくて
ある病気について放送されると、自分もこの病気ではないかと
患者さんが来院されます 

こんかいは、「微小血管性狭心症」が放送されようです。


「わたしの胸の痛みは微小血管性狭心症に似ています!」

最近、そういう心配で来院される患者さんが増えて、
診察させていただいています。

「発症する年齢は30代半ばから60代半ばで動脈硬化による狭心症に比べると若く、
最も多いのは40代後半から50代前半の女性です。この時期はエストロゲンが減少し
始めるとともに人生においても様々な問題をかかえ心臓に限らず心身の不調を感じる
時期とも重なっています。
 冠攣縮狭心症と同じように喫煙、寒冷、精神的ストレスなどが誘因となることも
知られています。まだまだ、はっきりとした原因解明には至っていませんが、
女性ホルモンが関与していることは確実なようです。」
「女性の微小血管狭心症の多くは、カルシウム拮抗薬に反応が良く症状も軽快し、
その後、心筋梗塞や脳血管障害などを起こすことは少ないといわれていますが、
中には、比較的リスクの高い患者さんがおられます。」
以上はhttp://www.jhf.or.jp/topics/2016/004291/から引用

 当院でも「微小血管性狭心症」としてカルシウム拮抗薬で治療をしている
患者さんがいらっしゃいます。
でも、テレビを見て「微小血管性狭心症」を心配されて受診された患者さんも
細かく問診すると、狭心症ではない患者さんが多いです。
問題はそんな患者さんの中から「微小血管性狭心症」の患者さんを探すこと 


 次は、「腹痛と急性心不全」でしょうか? 






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