今年の診療報酬ではいろいろな懸念点がありました。
そのひとつが「訪問介護事業所の倒産」でした。
新しい診療報酬が始まったばかりですが、
「介護事業所の倒産が最多に」
「半数が訪問介護」というニュースが出ました。
介護事業の中でも「訪問介護事業所が儲かっている」ということを理由に
診療報酬を下げました。
物価高で人手不足が当たり前の一般世間とは別世界の医療や介護の
診療報酬では微々たるアップどころか訪問介護では診療報酬を下げました。
この結果として訪問介護事業所の倒産が爆発的に増えることは予想されました。
「介護事業所の経営実態について、訪問介護事業所全体の平均利益率は
7.8%だったと公表。全22業態の平均利益率は2.4%で、訪問介護は他の
介護サービスと比べて十分な黒字を確保している」ということを根拠にしていますが、
3分の1以上の事業所が赤字という実態を見せていないことがわかりました。
介護報酬を減額すれば、ギリギリ黒字の事業所が赤字に転じたり、
赤字の事業所はさらに赤字が拡大して廃業するところが出てくる可能性がると
今年3月のブログで書かせていただきました。
https://blog.goo.ne.jp/halclinic/e/657496780ae41c5fb7b17e2ae358b0ba
そんな予想が4カ月経って、早くも現実となりました(汗)
訪問介護事業所が倒産して訪問看護を受けられなくなった患者さんもでているようです。
「訪問介護事業所の倒産」の原因は診療報酬の改悪であることは明白です。
さらに倒産が増えないうちに診療報酬の撤回が必要だと思います