hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

「知恵をだそう!」 「アイデアをだそう!!」

2012-05-31 | 企業経営
世間では、「知恵をだそう!」「アイデアをだそう!!」といわれるが・・・・

では、知恵を出すにはどうすればよいのか?

●なぜ、「知恵」や「アイデア」が必要なのか?

政治の世界も経済の世界も混沌としている。
震災復興、原発問題、円高問題、少子高齢化・・・・などなど、右を向いても左を向いても課題の山である。
個々人では、日々生活に関する問題を抱えていると思う。

政治経済においても、仕事においても、家庭においても、毎日毎日、大小問わず何かしら問題が起きており、目の前に与えられた問題を処理することに追われている。

それでも、毎日毎日問題は起こってくる。
目の前の問題だけ処理していればいいのだろうか?
さらに一歩踏み込み、「本当の課題は何か」を見抜く洞察力はもっと必要である。
つまり、「課題解決力」も重要であるが、「課題発見力」はそれ以上に重要である。
「課題発見力」を磨くためには、従来と異なった考え方が必要であり、その基本となるのが「知恵」や「アイデア」と思う。

●「一芸に秀でた人物」とは

企業で言えば、経営者、取締役、上級管理職、中間管理職、若手社員等々すべての階層で、それぞれの問題を抱えている。
その問題を処理しながら、社員の給与や投資家に対する責任として利益確保に向かって、全力で走っている。
その結果を四半期決算として、公表している。
創意工夫し、業務改善、さらに業務改革している会社は、それなりの利益を確保している。
一方で、創意工夫ができず、業務改善や業務改革ができていない会社は、苦しい。

苦しい会社でも、様々な検討をしている。
でも苦しい。
この場合の問題は何であろうか?
毎日、同じメンバーで顔を突き合わせて、議論をしても、同々めぐりであるため、良いアイデアや知恵がでてこない。
同じ考え方の人間が集まっていると、議論の広がりがない。

そのためか、成長企業は、昨今、様々な分野から人を採用しており、多様な発想を期待して、学校の成績に関わらず、「一芸に秀でた人物」を採用している。
「一芸に秀でた人物」は、他人と発想が異なる。
「発想」が異なるということは、他人と異なった「知恵」や「アイデア」を絞り出し、その絞り出した「知恵」や「アイデア」を学業やスポーツに取り込み、成果を出すことである。

多くの企業は、年齢に問わず、喉から、このような人物が欲しいことと思う。

●今いる社員はどうするの?

この改善策が、林成之著:「頭に悪い7つの習慣」に書かれているので、引用する。

『人間の思考は、繰り返し考えることで高まるものである。』
『すばらしい考え、独創的なアイデアや新たな発見は、何度も何度も思考することによって生まれる。思考の繰り返しによって磨かれたアイデアと、単なる思いつきは、その意義や完成度において、全く別なものである。』
『何度も思考をくり返すと、それまで常識だと思い込んでいたことに対して「もしや」という想いが生まれてくる。綿密に繰り返し考えることで隙間が見え、常識の誤りに気づき、それを打ち破る思考の過程こそが、斬新なアイデアや発見を生み出す。』

「知恵」や「アイデア」をだすには、「思考」が重要である。
繰り返し、繰り返し考えることで、はじめて「知恵」や「アイデア」がでてくるというのである。
でなるならば、企業は、経営者をはじめ新入社員に至るまで、日々の仕事をこなしながら、みんなで「思考」を繰り返すことが重要である。

実際に「繰り返しの思考」が重要であることに築いている会社は、「知恵」や「アイデア」がでる環境づくりを行っている。
一例を言えば、小林製薬である。
日常生活で、「あったらいいな」と思うような製品を日々開発している。当然すぐに廃れる製品もあるが、消臭剤の「サワデー」や健康医薬品の「ナイシトール」など生活に浸透するような大ヒット製品も数々ある。
以前、事例研究として「小林製薬」について調査したことがある。
様々な「知恵」や「アイデア」は、社員からの発想であり、社内に社員の「知恵」や「アイデア」を取り込む仕組みができている。
結果的には、その社内の仕組みを通じて、大ヒット商品が生まれるのである。

つまり、経営者と社員とが一体となって、「繰り返し思考」した結果であろう。


●できない要因とは?

このことについても、林先生は以下のように書かれている。
『人間の信念というものは一度もつと、なかなか変わらないもの。「統一・一貫性」を守りたいというクセに加えて、自分の考えを守りたいという「自己保存」のクセが働くことである。』
『「持論に凝り固まっている」「先入観や常識にとらわれている」といった反応は、もともと脳がもっているクセが過剰に働いた結果である。』
『当然のことながら、持論や常識に固執したままでは、独創的な思考を生むことはできません。』
『「一度決めたら、他人が何と言おうと自分の意見は絶対に曲げない」・・・このようなタイプの人は要注意である』

『ほかの意見を取り入れる余地がないほど一つの考えに固執し、「これが絶対正しいはずだ」と思ってしまったら、それは脳の悪いクセがでている証拠。「統一・一貫性」のために頑固になり、いったん正しいと思い込んでしまうと、脳はそれ以上に思考を深められなくなる』

自分の考えや常識にとらわれている人は、耳が痛い話であるのではないだろうか?


●「自分を疑う」とは???

成長する企業は、トップの若返りが早い。
若い人は、柔軟な発想で物事をとらえることができるからであろう。

一方で、年配の経営者でも成果を出している。
成果を出している経営者の方は、謙虚であり、人の話を良く聴く。
昔から、「実るほど頭を下げる稲穂かな」と言われているが、この言葉に回答があるようだ。

林先生の言葉を引用すると、
『人間の脳がもつ「統一・一貫性」のクセは、非常に頑固である。それを外すには、物事を考えるときに「自分を疑う」という視点を持ち込むことが必要である。』
『意識的にこの基盤をはずさなければ、独創的な思考は生まれません。』
『世の中で独創的だと思われる人が少なく、重宝される傾向があるのは、それだけ「統一・一貫性」をはずすのが難しいことを示している。』
『思考を深める際には、「統一・一貫性」に縛られていないか、冷静かつ客観的に検証するスタンンスが必要である。』

簡単に言えば、「自分の考え」を疑え、と言っている。
つまり、凝り固まっている思考からは、独創性は生まれないし、知恵やアイデアはでてこない。
まずは、そのことを認識する必要がある。

さらに、次のコメントに対しては、どのように受け止めるであろうか?

『自分より立場が下の人が言う意見には、なかなか素直に耳を傾けることができない。これは「自己保存」のクセが働いて、自分の立場を守る気持ちが強くなるためである。』

反省あるのみである。

●独創的な思考を生み出す方法

『自分の意見と異なる意見を聴くことは、思考を深めるために大切な「自分を疑う」という視点を提供してもらうことであるから、脳のパフォーマンスを上げたいならば歓迎すべきことである。様々な意見を交換しあってこそ、いいアイデアが生まれる。』

『人の上に立つ経営者や上司、指導者といった立場にある人は、「自己保存」が働きやすく、間違いを犯しやすい。それを理解し、広い心でどんな意見にも耳を傾け、いい部分に目を向けていかなければ、独創的な考えは生まれません。』

『人間は、繰り返し考えることでのみ、新しい発想が生まれる。その発想をきちんとまとめ、ときには自分を疑い、立場を捨てて人の意見を取入れ、間を置いて考え直すことで、初めて独創的な思考が可能になる。』

従業員全員が、「知恵」や「アイデア」をだすためには、日々繰り返し思考することである。
そのためには、経営者は、従業員とコミュニケーションをとり、彼らの満足度を上げ、モチベーションアップを図ることである。

そのような「環境作り」ができる会社が、永続的に発展するであろう。

まさに、「企業経営の基本」に立ち返ることである。


「腹式呼吸」のメリット

2012-05-30 | スキルアップ

●「腹式呼吸」は必須スキル

今、勉強している「朗読」の講座では、「腹式呼吸」に関するトレーニングが半分をしめる。
「朗読」を行う場合、大きな声で、ひと呼吸が長く、大量の空気を吐き出すことになる。
多くの人が、胸で呼吸する「胸式呼吸」のため、息を長く吐き出すことは困難である。
そこで、「朗読」を上手くこなすためには、「腹式呼吸」をマスターする必要があり、そのためには、基本となる「腹筋」を鍛える必要がある。
つまり、「腹筋」を鍛えるには、一日でできるものではなく、毎日継続してトレーニングを積むことで、徐々にではあるが「腹筋」を鍛えることが可能となる。
その結果、「腹式呼吸」も「腹筋」の強化に従って、大量の息を長く吐き出すことが可能となる。
つまり、「腹式呼吸」もスキルとということになり、日々のトレーニングが必要である。

●「腹式呼吸」の見える化

私は、偶然、この「腹式呼吸」の訓練を毎日続けている。
朝の通勤の際、ウォーキングを取り入れている。
ある信号から次の信号まで、5分間ほど、この「腹式呼吸」を行なっている。
「20秒間吐いて、5秒間吸う、そして5秒間息を止める」
これを毎朝やっていると、最初はつらかった「腹式呼吸」が楽にできるようになった。
「通勤時腹式呼吸」は、2年ほど続けいている。

最近はお風呂の中でもやっている。
息を吐くことで、お腹が凹み、そん分水面が下がる。
次に息を吸うと、お腹が膨らみ、その分水面が上がる。

私の場合、お風呂が小さい。
そこで息を吸うと、お腹が膨らみ、その分水面が上がり、お湯が溢れる。
お湯を継ぎ足しながらやると、息を吸うたびに、お湯が溢れ、見ていても楽しい。
まさに「腹式呼吸」の見える化である。
こうなると、「腹式呼吸」のトレーニングも楽しくなる。

●「腹式呼吸」のトレーニングをはじめた経緯

ある試験を受験した時のことである。
緊張のあまり、心臓はバクバクなり、落ち着こうと思っていても、落ち着けない。
試験時間は、朝から夕方まであり、その間、ずっと緊張していたことを覚えている。
その結果、試験には集中できず、成果を出すことができなかった。

その半年後位である。
林成之著の「脳に悪い7つの習慣」に出会った。
その第3章「脳に悪い習慣」P86には次のように記載されているので例のごとく引用する。

『緊張しすぎると心臓がドキドキしたり、手や声が震えたりして力が発揮できなくなることがある。これは自律神経が気持ちの高まりの影響を受けることで、血液中のカテコラミン濃度が上がり、筋肉を固くしてしまう。』
『自律神経は、自分でコントロールすることはできないが、呼吸によって間接的にコントロールする方法がある。』
『息を吸うことは交感神経の働きを高め、息を長く吐けば副交感神経の働きを高めてくれる。
適度の緊張とは、交感神経の働きが勝っている状態である。ドキドキしたり、震えたりするときは、息をゆっくりと長く吐くことである。』
『ぐっと深く吐き出すためには、腹筋を締めるのがコツである。』

まさに、試験の最中に私は、『緊張しすぎると心臓がドキドキしたり、手や声が震えたりして力が発揮できなくなった。これは自律神経が気持ちの高まりの影響を受けることで、血液中のカテコラミン濃度が上がり、筋肉を固くしてしまって』いたのである。

当然、この本を読んで、「腹式呼吸」の練習を始めた。

今までにも、あがり症で、「心臓がバクバク」したことは数がしれない。
すぐに、「ドキドキしたり、震えたりする対策として、息をゆっくりと長く吐くこと」の練習を始めたのは言うまでもない。

毎日毎日、くり返し続けたことを覚えている。
その結果、編み出したのが、「通勤腹式呼吸」であり、「お風呂腹式呼吸」である。

その後、プレゼンなどを行う機会が多々あるが、昔に比べ緊張する度合いは減っている。

●「腹式呼吸」の未来

原因がわかると、適切な対策が取ることができる。
つまり、「腹式呼吸」のトレーニングをはじめた次第である。
もっと早く、この事実を知っていれば、と思うこともあるが、過去に戻ることはできないし、過去のことを後悔してもはじまらない。

むしろ、「今ままで使っていない能力である」と考えることである。
つまり、まだこの脳力は「ノビシロがある」と、いうことになる。
そうすれば自ずと将来の可能性が広がり、トレーニングをすることが楽しくなる。

そんな気持ちで、「腹式呼吸」のトレーニングをしていた際の「朗読」である。
この2年間のトレーニングが、役立っていることは間違いないと思う。

今後、「朗読」でどれだけ成果がでるか楽しみである。


「要領が悪い」原因とは

2012-05-29 | スキルアップ
「要領が悪い」原因とは

昔を振り返ってみると、非常に「要領が悪い」と思う。
とくに、勉強の仕方は、反省することが多々ある。

要領の悪い原因は何であろうか?
今考えられることは、三つある。

一番目の理由は、あきらめが早いこと。
二番目の理由は、「だいたい」で終わらすこと。
三番目の理由は、イメージ力が乏しいこと。

●あきらめが早いこと

好きなことは、一生懸命やるが、それ以外のことは努力をしなかったのではないかと思う。

音楽は苦手であった。
一人で歌うとそれなりに歌えるが、みんなと歌うと、少し音程が外れることがあった。
合唱の練習の際、そのことを音楽の教師から指摘され、それ以来、音楽が嫌いになり、練習することはなかった。
小学校の時の嫌な思い出である。
今でも、カラオケが苦手ななのもそれが原因だと思う。


一方で、体育は大好きであった。
運動神経は「並」くらいだったが、動いて汗をかくのが好きだった。
ドッチボールや棒登りは得意種目であった。
しかし、水泳や鉄棒は芳しくない。
不得意だから、水泳の練習をしたかと言えば、小学校・中学校・高校と全然練習をしない。
当然不得意である。

突然練習を始めたのは、30歳半ばになり、スイミングプールに通いだしてからである。
きっかけは忘れたが、週2回か3回通っていた。
最盛期などな、1時間半位ノンストップで、力泳していた。
出張の際にも、海パンをバックに入れて出かけた。
札幌や松本では、空いた時間を利用して、泳いでいたのを覚えている。
ということは、興味を持てば、一生懸命に練習をする。
練習をすれば、当然上達するので、面白さがわかる。
そうすれば、練習にネツが入り、どんどん上達し、体も鍛えられる。
その結果、肺活量が6000CCを超えていたのを覚えている。

興味が湧けば、一生懸命に練習するし、勉強もする。
しかし、興味がわかなければ、当然勉強もしない。
どうやれば、興味が湧くようになるのか。
若手教育では、「メモをとれ」と言っている。
そうすれば、自ずと興味が湧き、自発的に行動する。
子供ならどうすれば、興味が沸くだろうか?
「ほめる」ことだと思う。
人間、子供でなくとも、大人になっても、褒められれば嬉しいし、頑張るようになる。

しかし、学校でも、家でも、会社でも、ほめられた試しはほとんどない。
「昔の人は、ほめるのが下手」というが、その通りだと思う。

「ほめる」ことで、部下がやる気をだし、業績が上がればこれほど嬉しいことはない。
今は、ただただ部下を褒め、最大限に自主性を発揮させ、見守るだけである。

●「だいたい」で終わらすこと

「脳に悪い7つの習慣」から引用する。
『仕事や勉強をしていて、まだ完全に終わっていないのに、「だいたいできた」と考えると、能率が下がる』
『途中で、「完成した」「できた」「達成した」という言葉は、脳にとっては“否定語”である。』
『「だいたいできた」ということは、実際は「まだできていない」はずであるが、脳は「だいたいできた」という“否定語”によって、思考することをやめてしまう』

このことに関しては、思い当たることがある。
学校の勉強は常に「だいたいできた」で終わっていた。
社会人になっても資格を20余とったが、失敗も多い。
その原因は、「だいたいできた」である。

具体的言えば、「テキストを読んで終わり」ということが多かったと思う。
教科書やテキストを読んで終わり、つまりインプットで終わりということが多かったと思う。
その結果、理解が不十分でる。
当然、記憶に定着せず、試験結果は、伴わない。

今思えば、「アウトプット」中心にやって場合は成果が出ている。
小学校の理科の授業では、「表」などは、何度も何度も手書きをした。
その結果、必然と暗記され、その部分に関しては、完全に暗記され、テストでもできた。

社会人になり、記憶にあるのは「宅建」である。
法律には疎かったので、解説書は一番薄いものを買い、ひたすら暗記に努めた。
その後は、ただただ、問題集を解いたことを覚えている。
同じ問題集を10回ぐらい解いたのではないか。
問題集を解くということは「アウトプット」である。
「アウトプット」を繰り返すことで、「だいたい」から「完全」に変わり、記憶が定着する。

さらに、「技術士」に挑戦したときも、手書き中心の勉強であった。
経験論文はひたすら書いて覚えた。800字詰め原稿用紙5枚を丸暗記した。
一般課題や社会問題なども予想問題を作成し、答えも事前準備する。
当然、どのような問題が出るかわからないが、分野別にパターン化して、40題位覚えたと思う。
文章を書くのは苦手であったが、結果として、2年で合格できたのだと思う。
まさにこの2年間は、アウトプットの連続であり、「だいたい」から「完全にできた」領域まで達していたと思う。

●イメージ力が乏しいこと

今でもイメージ力が乏しい。
日常、風景を見ても、頭の中で、残像が浮かばない。
仮いに浮かんでもぼんやりで、ボーとしている。

原因は、右脳の使い方にあると思う。
というよりも、左脳ばかり使い、ほとんど右脳を使っていないのだと思う。
その証拠に、音楽や絵画は不得意である。
詩を書くことや俳句や短歌なども縁がない。
であるから、試験勉強の際にも、イメージ力を利用して、画像で覚えることができない。
スキーやゴルフのイメージトレーニングを行なっても、イメージが浮かばず、すぐやめてしまった。
そのためか、何事も、結果を出すまでには時間がかかり、「要領が悪い」ということになる。

でも、最近は、文章を書く事にも興味を覚え、このようにブログを書いている。
また、オープン講座では、「朗読」にも挑戦している。
さらに、2日ほど前、父親の書斎から、「デッサン」の本を取り出した。
どういうわけか、「絵を描いたい」、という気持ちが高まってきている。

たしかに今まで、「右脳」を使ってこなかったのは事実である。
できないのではなく、ただ、使っていないだけである。
ということは、「右脳」を使うことで、これからの開発が可能である。
すでに100近くまで使っていたら、「ノビシロ」は無い。
が、まだ3とか5の段階であれば、90以上の「ノビシロ」がある。

このように考えると、無限に成長が可能であり、楽しみである。
仮に、10に達したら、今の倍以上の右脳の活用であるから、その成果はすごいと思う。

「イメージ力」が活性化することで、別な世界が開けると思うと、ワクワクドキドキしてくる。

今から、楽しみが増えたことは嬉しい限りである。




「自分軸」と「相手軸」

2012-05-28 | 人生観
「自分軸」と「相手軸」

いつからだろうか?

「自分軸」と「相手軸」

この言葉を使うようになったのは。

仕事中心の生活であるが、上司や部下、社内の他部門の人、お客様、協力会社の社員、さらに地域の人々など様々な人と話をする。
社会人であれば、みなさん同じだと思う。
その時の会話はどうであろうか。
会話の主体は、誰なのか。
別な言葉で言えば、誰の立場にたって、考えて、会話をしているか。
同じ話をするのにも、相手の立場に立って話をする人と、自分中心に話す人がいる。

●相手の立場を考えられる人

相手の立場に立って話をできる人は、相手がお年寄りなら、カタカナ語は使わずに、大きな声でわかりやすい言葉で話すだろう。
相手が小学生であれば、腰をかがめて目線を合わせて、噛み砕いて話すと思う。
相手の気持ちや状況を常に考え、相手に合わせて話をすることができる人。
「相手軸」で物事を考えられる人である。

一方で、自分中心に話す人であれば、お年寄りでも、若者でも、小学生にでも、カタカナ語を使い、一方的に自分勝手に同じ会話をするだろう。

ビジネスの社会でも、相手の状況や立場をわきまえず、勝手にしゃべる人がいる。
上司やお客様ならば、黙って聞く場合もある。
が、当然、質問が多くなり、気を遣うことも多々ある。

●「相手軸」はスキルである

部下の場合は、「コンテンツ」に関する質問も当然するが、「考え方」に対する質問を加えるケースが多々ある。
「コンテンツ」に関する質問に対しては、自分が考え経験していることであるため、それなりに応えてくれる。
しかし、「考え方」の質問になると、会話がストップする。
その場合、切り口を変えて質問しても、沈黙が続くこともある。
その場合は、噛み砕いで説明するしかない。
「相手軸」で考えたことがない(経験が少ない)「自分軸」中心の人にとっては、「相手軸」で考えることは、未知の世界である。
この「未知の世界」も場数を踏むことで、できるようになる。
このような考え方を理解し、経験することで、人間的な成長を行うことができる。
つまり、経験をとおして成長できるのであれば、まさに「相手軸」は「スキル」である。

●「自分軸」の人の生立ち

では、自分中心の人、つまり「自分軸」中心で物事を考える人とは、どのような人であろうか。

例えば、母親が利己主義で、「損得勘定」中心の生活なら、子供もその影響を受けて、当然「損得勘定」中心の生活にならざるを得ないだろう。
「あの人と付き合ってもメリットがない」と考え、さらに「人のために労力を惜しむ」ような母親がいたらどうであろうか。
貧しい子供と友達と遊ぼうとしても、母親から「あの子とは遊ぶな」「遊ぶなら金持ちの子供と付き合え」と言われたら、子供の行動はどうなるだろうか。
母親に怒られるのが嫌だから、「貧しい子供」と遊ぶことは制限され、「本当は仲良くなりたい」と思っていても、だんだんと疎遠にならざるを得ない。

また、受験勉強で競争心と煽られ、成績が悪ければ、怒られる。
一方で、たまに成績が良ければご褒美に、おもちゃを買ってくれる。
このような生活を小さい時から行っていれば、生活の主体が自分中心で、利己主義で、損得勘定を生活の基本となる。
その結果、「自分軸」中心の生活になるのは当然であろう。

●がれき処理

最近、3.11東日本大震災に伴う「がれき処理」が全国的に問題になっている。
その際、積極的に受け入れる自治体もあれば、住民の反対運動が盛んな地域もある。
放射能をはじめ、感情的要因も含め様々なことが原因となっていると思われるが、反対する人々は「自分軸」中心の生活を送っているのではないだろうか。

仮に、「相手軸」中心で物事を考えられる人であれば、ボランティア活動として、積極的に被災地に行き、支援活動を行うことだろう。
しかし、自分や家族の利益にならなければ行動しない人は、口ではいろいろ言うが、行動に起こすことはない。
その差は、その人の価値観であり、生い立ちに起因するものであろう。


実は、今日のブログとして、林成之著:「脳に悪い7つ習慣の第3章」について書こうと思っていた。
『一方で、小さい時から、他人と比較し、勝ち負けにこだわっていると、負けることが罪悪感となり、「損得勘定」が記憶にインプットされる。
競争を助長することで、「貢献心」が「損得勘定」にすり替えられる傾向がある。
いきすぎた成果主義は、脳がもっている力を削ぐことになりかねない。』

この数行の文章を読み、考えるにつれて、長年テーマにしていた「自分軸と相手軸」に結びついたので、方向転換した次第である。



グチをいうと?

2012-05-27 | スキルアップ
今日のブログは、前回に引き続いて、林成之著:「脳に悪い七つの習慣」から引用したい。

タイトルは、『第2章「嫌いだ」「疲れた」とグチをいう』である。

●オセロゲーム

私は、昔は、よくグチをよく言っていた。
性格もどちらかというとネガティブで、暗い性格であった。
ある時、「脳内革命」(春山茂雄著)を読むことによって、その性格が大きく変わった。
「マイナス」から「プラス」へ一気に変わった。
ちょうど、オセロゲームで、一つの「シロ」を置くことで、盤上のクロがすべて「シロ」に変わるような現象であった。
そのことにより、私の人生は180度変わったと言っても過言ではない。
「脳内革命」は、私にとって人生の師に匹敵するものである。



●マイナスからプラスへ

『性格を明るく前向きにする「ドーパミン」という神経伝達ホルモンが、A10神経群から分泌する』、ということが、林先生のこの本に書かれている。

実は、この「ドーパミン」の存在を知ったのが「脳内革命」である。

『人から何か言われて「いやだな」と思うと、脳内に毒性のあるノルアドレナリンが分泌される。
そのとき逆に「いいな」と思うとβエンドルフィンが出る。
どんな嫌な事があっても、事態を前向きに肯定的に捉えると、脳内には体に良いホルモンが出る。
どんなに恵まれていても、怒ったり憎んだり不愉快な気分でいると、体に良くない物質が出てくる。
全てをプラス発想でとらえ、いつも前向きで生きていれば健康で若さを保て、病気に無縁な人生を送れる。』

簡単にいえば、マイナスに考えれば、体に悪い。
一方、常にプラスに考えれば、体内から脳内モルヒネという「ドーパミン」が分泌され、明るく、前向きに、健康になるということである。
だったら、プラスに考えた方が、人生楽しいのではないかと考え、実行したところ、一気に人生が変わった、という体験をしている。

●興味をもつこと

この『第2章「嫌いだ」「疲れた」とグチをいう』は、昔の自分の姿であるので、非常に興味がある内容である。

『A10 神経群の役割は、「情報に気持ちや感情のレッテルをはること」である。』
『理解力、思考力、記憶力、どれも最初の「感情」によってそのパフォーマンスが左右される。』
『一度、マイナスのレッテルがはられた情報は、しっかり理解できず、思考が深まらず、記憶もしにくくなる。』
『脳の理解力や思考力、記憶力を高めるには、まず「おもしろい」「好きだ」というレッテルをはること』
『「好きになる力」を養うことは「頭をよくすること」である』
『まずは、興味をもってチャレンジすることが大切であり、考える力を伸ばすことになる』

●メモをとろう

興味を持つことは、非常に良いことである。
私は、常にA5ノートを持ち、何でもメモをとるようにしている。
メモをとることにより、興味がわき、好奇心も芽生えてくる。
そうすればインターネット等で検索したり、調べたりする。
わからないことがあれば、そこでさらに考えることになる。
これを繰り返すことで、結果的には思考力アップにつながる。
相手の話にたいして、集中して聴くようになる。
集中することで、興味がわき、質問もでてくる。
質問を通じて、コミュニケーションも生まれ、信頼感を築くこともできる。

●人を嫌うと、得することない

中学の時、幾何学の授業が、嫌いだった。
先生は、臨時講師の方で、普段は学校にいない。
接点は、その授業だけ。
機械的で無味乾燥な授業。
人間性が感じられない授業であった。
そのためか、「幾何学」を嫌いになった。
しかし、嫌いになるのは私の自由であるが、成績は悪いし親に怒られ、良いことはない。
当時は、辛口な性格であったので、当然自分で「マイナスのレッテル」をはっていたのである。

今思えば、勉強ができるようになるには、先生を好きになることである。
そうすれば興味がわき、チャレンジするようになる。
仕事も同じ。上司を好きになることが一番である。
そうすれば成果も出るだろう。

一方、部下に成果を上げさせたいならば、部下とのコミュニケーションをとり、部下を事あるごとに褒めることである。
そうすれば自ずと好かれることになり、その結果、部下は一生懸命に働くようになる。

脳の「統一・一貫性」という性格がある。
『自分と意見が合わない人や反対意見を言う人は嫌いになる』という、脳のクセがある。
この性格を認識することで、自分の行動を変えることができる。
つまり、「苦手な人をさけたい」という先入観を取り払うよう意識することである。
『相手の話をシャットアウトするのではなく、まず耳を傾け、いったん「なるほど」とその意見を受け止めてみることでる。
この「相手の立場に立ち、違いを認める力」が、脳を活かすか殺すかを左右する。』

つまり、様々な考えを吸収することで、思考力の幅を持たすことができ、思考力アップにつながる。