hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

日記の効用 その2

2017-06-29 | 人生観

久しぶりのブログである。

 

前回は、2016年1月であるから、1年半ぶりである。

 

前回のテーマは、「日記の効用」

 

相変わらず日記は続けている。

 

が、少し変化し進化てきた。

 

>プラス面はメモ程度。

>マイナス面は、日記に書きだす。

>人には言えないことでも、日記には自己開示することができ、

>毒素を吐き出すことが出来る。

>その結果、心に残るのはプラス面だけ。

>このプラス面が潜在意識に残り、ストレスゼロの生活を送ることが出来る。

 

確かにマイナス面を書き出せば、心の中に残るのはプラスだけである。

しかし、マイナス面を書き出すということは、マイナス面を直視しなければならない。

その時の心の状況にもよるが、かなりの負担になる場合がある。

 

では、どうすれば心の負担にならないで済むのか?

 

例えば、水泳ができない、としよう。

 

泳げない。

困ったな、と多くの人は考えるかも知れない。

 

しかし、今の私は違う。

水泳はスキルである。

スキルとは、繰り返しトレーニングを行い上達するモノ。

コミュニケーション力や文章力もスキルである。

水泳もスキルである。

今の私は、水泳に関して、繰り返しトレーニングをしていない。

だから泳げない。

トレーニングを行えば、泳ぐことができる。

ただ、水泳という能力を使っていない、と思えば心の負担にはならない。

 

もし、泳ぐことが必要であれば、泳ぐことは今後の課題である。

 

今後の課題と考えれば、将来へのチャレンジであり、

ワクワクドキドキしてくる。

 

「水泳ができない」と日記に書くか、

「水泳は今後の課題」と書くかにより、心の負担は大きく変わってくる。

 

「水泳」以外にもこの考え方は使うことができる。

「水泳」の代わりに、例えば「数学」「英会話」などの他の言葉に置き換えれば、OK。

 

空白の1年半で、

マイナス面を将来の課題に捉えることができるようになったことは、大きな成果と考えている。


日記の効果

2016-01-31 | 人生観

4年目の日記

日記をつけ始めて、今日から4年目に入る。

大学ノートを見開きにして、4年分書くスタイルを取っている。

1日に書く文字数は約600字。

3年間で1095日になるから、毎日600字とすると

合計657000字となる。

池井戸潤氏の「下町ロケット」二冊分の文字数となる。

こう考えると、我ながらビックリポンだ。

 

丸3年、毎日日記を書くことで様々な効果がある。

一番の効果は、「ストレスゼロ」である。

机に座り、一日を振り返る。

まずは、自分を静かに見つめることだ。

一日の出来事を振り返り、良いこともあれば悪いこともある。

 

ストレスが溜る人は、このまま寝てしまうのではないだろうか。

このまま布団に入ってしまえば、マイナス面が心にある。

そのまま寝れば潜在意識に入るのはマイナス面だけ。

当然、ストレスが充満することになる。

 

私の場合は、ここで日記をつける。

約15分から20分の時間だ。

プラス面はメモ程度。

マイナス面は、日記に書きだす。

人には言えないことでも、日記には自己開示することができ、

毒素を吐き出すことが出来る。

その結果、心に残るのはプラス面だけ。

このプラス面が潜在意識に残り、ストレスゼロの生活を送ることが出来る。

 

 

先日、「筆記療法」というメンタルケアがあることを知った。

何と、私がやっていることそのものである。

セルフケアとして、メンタルヘルスに役立つという。

 

15分間の自分への投資。この効果は絶大だ。

 

偶然かもしれないが、「筆記療法」の実践者として、嬉しいことである。

 

 


なぜ、本を読むのか

2015-12-24 | 人生観

 「本を読め」という言葉は、最近聞くのだろうか?

電車に乗ると、本を読んでいる人が非常に少ない。

半数以上の人がスマホを持っている。

たまに隣の人の画面が目に入るが、ゲームをやっている。

スマホが世の中に出現する前は、当然このような現象はなかった。

それぞれの価値観に従ってやっていれば何も言うことはない。

 

スマホが普及率するにつれて、本を読む人が減っている。

実際に、本屋さんがつぶれている。

私が知っているだけで、この1~2年間に4件の本屋が看板を降ろした。

世の中のニーズが変わったといえば、それまでのことである。

 

では、本を読まなくなった人たちはどうしているのだろうか?

私自身は、一ヶ月に数冊程度、能書きを言うほど本は読んでいない。

でも、言いたい。

なぜ人は、本を読むのか。

小説であれば、ワクワクドキドキしながら疑似体験をして感動したい。

最近TVで放映された「下町のロケット」などはこの部類だ。

芥川賞作品などは、登場人物の心の変化を堪能するのではないだろうか。

これも楽しいひと時だ。

 

一方で、名著と言われる本がある。

長い期間、人々に愛されている本だ。

「論語」や「聖書」は、世の中にでてからどれだけ多くの人が読んでいるか計り知れない。

息の長い本は、時代が変わっても、読む人に届くメッセージは不変なのであろう。

「源氏物語」や「枕草子」も千年もの間、日本人に愛されている名著であろう。

 

いつの時代も本は書かれているが、世の中が激変した明治時代にも名著といわれる本がたくさんある。

その一つが「代表的日本人」(内村鑑三著)

西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の5人について書かれている。

この本は、日本の文化や思想を5人の人物を通じて欧米社会に紹介した本であり、もともとは英文である。

有名な話であるが、故ケネディ大統領が尊敬する日本人として上杉鷹山の名前を上げている。

大統領はこの本を読み、感銘したのだと思う。

この本は、明治時代以降の若者の必読書である。

 

「人生の目的は何なのか」

 

「どのように生きるべきか」

 

多くの青年が悩んだテーマに対する答えがこの本には書かれている。

 現在は、岩波文庫にワイド版があり、読みやすい。

 本を読むのも自由、読まないのも自由である。

しかし、良い本と言われるモノは、人々の人生に影響を及ぼしている。

若い時に、名著に出会うか出会わないか、その人生は大きく異なるであろう。


塩沼大阿闍梨

2015-12-07 | 人生観

先日、塩沼大阿闍梨にお会いした。

私は、仏教の世界について知らない。

昨年亡くなられた酒井大阿闍梨の本は何冊か読み、興味を抱いていた。

酒井師は、比叡山千日回峰行を二度満行して大阿闍梨になられた方である。

 

当時、酒井大阿闍梨の満行の様子をTV放送で見ていた小学生がいた。

その姿に感動して、将来自分も阿闍梨になると心に決めた少年が塩沼大阿闍梨である。

当初は、酒井師がいる比叡山で修行する予定であったが、大峰山の千日回峯行の方が厳しいということを知り、大峯山を修行の場に選んだという。

この時は、まだ19歳の少年だ。

その覚悟は凄まじい。

何せ1300年の歴史で、大峯山の千日回峯行を満行した人は塩沼大阿闍梨で2人目だ。

オリンピックで例えれば、金メダルを10個も20個も取っているような超人レベルの方である。

 

このような修行をした方のイメージは怖いお坊さんのように思うが、お会いすると全く異なる。

優しい笑顔で、素敵な心の持ち主である。

さらに、修行僧として、難しい勉強をしているはずだが、難解な言葉は一切ない。

世間には往々にして専門用語や難しい言葉を使い、自分の権威を保とうとする人がいる。

しかし、大阿闍梨は全く違う。

仏教の修行で学んだ難しいことを、一般庶民でもわかる優しい言葉に置き換えて話してくれる。

 

大阿闍梨のお話の中に、「山の行より里の行」と言う言葉がある。

厳しい山で修行することも大切であるが、日常生活の中でいかに生きるか、という課題。

当たり前のことであるが、当たり前のことに気づいてそれを実行することの大切さ。

 

一般の凡人は、後悔する日々を送っている。

今日の仕事でミスをしてしまったとか、

家族に厳しい言葉を言ってしまったとか、

後悔して、反省する日々、これが普通の人ではないだろうか。

 

塩沼大阿闍梨のすごいところは、後悔しないこと。

そのためには、日々全力を尽くすこと。

相撲の星取りであれば、8勝7敗で勝ち越しであるが、

千日回峯行の修行では、1000勝0敗でならなければならない。

いい加減な気持ちで修行しても、表面的には見えないが、人様に対して自信を持ってお話をすることが出来ないという。

1000日間、全力を尽くして修行してきたこと。

この自信が、大阿闍梨の一つひとつの言葉ににじみ出ている。

今のお姿は、もう一歩上の段階にいる。

山の修行を終えたが、もっと大切なことは、日常生活をどのように生きるかであるということ。

日々の生活において、千日回峯行以上に全力を尽くすことが大切である、ということを言っていた。

日々全力を尽くしているから、反省することはあるが、後悔することはないと断言している。

 

そのためのヒントが、塩沼師が最近出版された本「人生で一番大切な三つのことば」にある。

 

三つの言葉とは、「ありがとう」「すみません」「はい」

 

誰もが知っている大切な言葉である。

 

この三つの言葉は、「感謝」であり「反省」であり「思いやり」である。

 

日々全力を尽くし、感謝し、反省し、思いやりのある行いをすること。

これを行うことで、誰もが幸せな人生を送ることが出来るという。

 

この本には、人生を上手に生きていくためのヒントが満載である。

 

人生の指南書として、一読する価値がある本である。

 

 


「100年後に残したい話」

2015-09-21 | スピーチ

講師オーディションの決戦を見た。

登場した12名のメンバーはさすがに上手い。

優劣が付けるのが難しいと思うほどレベルは高かった。

しかし、会場500名の投票と審査員の協議により、結果が出た。

上位3名が発表された。

どのような基準で選考するか、私にはわからない。

その場では、わからなかったが、日を置くことで見えてきたものがあった。

ヒントが一つあった。

 

それは、主催者が求めている主題だ。

「100年後に残したい話」

これが求められている主題だ。

 

12名のパフォーマンスを見ると、優劣はつけることが難しい。

しかし、主題を踏まえると絞ることが出来る。

 

「100年後に残したい話」とは、「子供や子孫のためになる話」と置き換えることができる。

さらに、「子供や子孫のために、何をしているのか」とも言うことが出来る。

「子供や子孫のために、今、自分は何をしているか」という主題に対して表現できている人。

 

上位3名に入賞した人は、自らの体験を通じて見事に主題を100%表現できていた。

一方でパフォーマンスは素晴らしいが、主題に沿っていない人がいたのも事実である。

 

世の中には、このような事例が良くある。

試験問題もしかり。出題者の主旨に沿った答えができるかどうかだ。

中小企業診断士の二次試験では、この点が大きなテーマとなっている。

設問文は、いかようにも解釈できる場合がある。

お客様は、曖昧な要求する場合がある。その時にどのような答えを出すか。

その答えにより、お客様が喜ぶ場合もあれば、離れていく場合もある。

相手の要求に対して、いかにど真ん中に返球するか。

どんなに剛速球であっても、ボールでは意味が無い。

超スローボールでも、ストライクならお客様は喜ぶ。

 

これを見極めることが、いかに大事か、ということを改めて学んだ。