hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

What should I be ? 企業編

2014-05-23 | 企業経営

What should I be ?

What should I do ?

 

この言葉は、企業経営においても言えることではないだろうか?

 

企業において、利益を追求することは重要であり、目的の一つであろう。

 

景気は回復傾向にあるが、まだまだ苦しい企業もあるのではないだろうか?

ひたすら、利益を追求しても、結果が伴わない企業もあるのではないだろうか?

 

結果が伴わないということは、そこには何らかの原因があるということ。

因果関係を追求する必要があろう。

結果が伴わない場合、その追求が途中で終わっている場合があるのではないだろうか?

つまり、真の原因まで到達しないで対策をたてるために、

空振りに終わっているのではないだろうか?

 

では、シュミレーションをしてみよう。

収益向上させるためには、実際にお金を払う顧客に満足してもらうことが必要であろう。

では、「どうすれば顧客が満足するのか」ということを探る必要があろう。

その顧客を満足させるためには、高品質・低コスト・短納期で商品・製品を顧客に提供することであろう。

さらに、「どうすれば高品質・低コスト・短納期で商品・製品を提供できるか」ということを探る必要がある。

その答えは、会社で働く社員や関連会社の人々が前向きで、やる気をだすことである。

次に、「どうすれば社員や関連会社の人々が前向きでやる気をだすか」ということを探る必要がある。

その答えの一つが賃金である。

お金はありがたい。しかし、利益が出ていないのだから十分に払うことはできない。

では、お金の代わりになるものはないだろうか?

お金に代わる原動力は何であろうか?

 

 

ここに、一つのヒントがある。

「生財」という西郷隆盛の文章の一部を引用する。

 

『左伝』にこう書かれている。

徳は結果として財をもたらす本である。

徳が多ければ、財はそれに従って生じる。

徳が少なければ、同じように財も減る。

財は国土を潤し、国民に安らぎを与えることにより、生じものだからである。

小人は自分を利するを目的とする。君子は民を利することを目的とする。

前者は利己をはかって滅びる。後者は公の精神に立って栄える。

生き方次第で、盛衰、貧富、興亡、生死がある。用心すべきでないか。

 

余人は言う。「取れば富み、与えれば失う」と。なんという間違えか!

農業に例えよう。

けちな農夫は種を惜しんで蒔き、座して秋の収穫を待つ。もたらされるものは餓死のみである。

良い農夫は良い種を蒔き、全力をつくして育てる。穀物は百倍の実りをもたらし、農夫の収穫はあり余る。

ただ集めることを図るものは、収穫することを知るだけで、植え育てることを知らない。

賢者は植え育てることに精を出すので、収穫は求めなくても訪れる。

 

徳に励む者には、財を求めなくとも生じる。したがって、世の人が損と呼ぶものは損ではなく、得と呼ぶものは得ではない。いにしえの聖人は、民を恵み、与えることを得とみて、民から取ることを損とみた。

今はまるで反対だ。

 

以上、内村鑑三著「代表的日本人」:ワイド版岩波文庫 P47より

 

その答えが、古典に、書かれているようだ。

 

What should I be ?

What should I do ?

 

経営者の方々は、この言葉をどのように考えて、実行するのであろうか?


What should I be ?

2014-05-22 | 明日への気づき

●古典

 

古典を読みなさい。

偉人の伝記を読みなさい。

と、遠い昔に、何度も言われたことを思い出した。

 

なぜ、古典が良いのだろうか?

偉人の伝記を読む目的は何だろうか?

 

このような質問をされた場合、どのように応えるだろうか?

 

今の若い人々は、どう考えているのだろうか?

 

勉強する目的は、大学入試に合格すること。

そのために勉強している人も多いのではないだろうか。

 

ここ10年で、電車の中の風景が変わった。

半数前後の人たちが、スマートホンをいじっている。

本を読んでいる人は、一割に満たないのではないだろうか?

 

 

●言葉

 

「What should I be ?」

「What should I do ?」

 

この二つの言葉、父が若い時に、日記に書きとめた言葉である。

それをまとめた本が、今手元にある。

 

若い時、誰もが自分の将来について考えると思う。

自分は、サッカー選手になりたい。保母さんになりたい、と夢を語る人もいるだろう。

一方で、将来の夢を描くことができずに、悩んでいる若者も多いのではないだろうか?

とりあえず、大学でも行って考えよう、という人もいるだろう。

 

 

●自分

自分の夢を語れない若者たち。

その結果、どのような人生が待ち構えているのだろうか?

今の就活をみると、大変厳しいようである。

なかなか就職が決まらず、就職浪人する若者もいるようだ。

しかし、一方で、しっかりと自分の夢を実現するために、

就職している若者もたくさんいる。

 

その差は、なんだろうか?

頭の良し悪しであろうか?

学校の良し悪しであろうか?

 

一つの切り口として、「自分を持っているか?」が考えられる。

 

「What should I be ?」

「What should I do ?」

 

この二つの言葉を、じっくり考えることで、

答えを見いだせるのではないだろうか?

 

そのヒントが、古典や偉人の伝記にあると思う。