hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

メモをとることは、スキルである

2012-05-07 | スキルアップ
今朝も例のごとく、四時前に目が覚めた。
通常なら、四時過ぎからブログを書き始める。
しかし、今日はDVDを見ることにした。
大谷由里子著の『 講師を頼まれたら読む「台本づくり」の本』に付いているDVDである。
DVDがついて、1680円と安い。
大谷由里子氏は、吉本興業に入社して、最初の仕事が漫才師の故鈴木やすしのマネジャー。
そのDVDでは、鈴木やすしをはじめ吉本興業で学んだことを題材に講演をしている。
いつもならメモをとりなから話を聞くのだが、今回はあえてメモを取らずに見ることにした。
途中何度か、メモを取りたくなったが、我慢して最後まで見ることにした。
あっという間の90分であった。
しかし、満足感と共に、一種の不安感にかられた。

その後、『 講師を頼まれたら読む「台本づくり」の本』をもとにブログを書くか、姉妹編の『講師を頼まれたら読む本』をもとにブログを書くか、悩んでいたが、姉妹編の『講師を頼まれたら読む本』の方が先に出版されているので、その目次を書き写すことにした。
この目次は長い。
大項目が3テーマ
中項目が12テーマ
小項目が83テーマにも及ぶ。

大谷由里子著:『はじめて講師を頼まれたら読む本』
<目次>
第1章 講師に必要な心構えは「志」!・・・マインド編

1 講師とは何か
01 講師を頼まれたら、あなたの世界を広げるチャンス
02 「寝かさない講師」になろう
03 マイクとマインドがあれば世の中は変えられる
04 「かけてもらいたい言葉」という目標を持つ

2 目的を明確にする
05 まずは「何のため」に話すかを考える
06 講師のゴールを決める
07 メッセージはとことん追求しよう
08 講師の役目は社会への恩返し

3 「志」を持つ
09 何を伝えるために呼ばれているのか
10 熱い「志」が「伝わる」工夫を生む
11 自分がやらなければ誰がやる
12 「伝える」から「伝わる」へ
13 三種類の講師別・求められるもの

第2章 講師になったら知っておきたいスキル・テクニック・・・実践編

4 台本をつくる
14 “五分ネタ”をたくさん作る
15 不幸すぎる経験もネタになる
16 話がどんどん広がるネタ帳つくり
17 「例え話」で聞き手が身を乗り出す
18 人の心は「挑戦」と「共感」で動く
19 失敗体験は共感をえやすい
20 成功体験は「スキル」に落とし込め
21 「離陸の瞬間」を語ると聞き手は「ハッ」とする
22 「事実を飛躍させ、誇張して話す」技術
 
5 メリハリをつける
23 最初の三分、「ツカミ」で勝負!
24 聞き手を安心させる「まず結論から」の鉄則
25 「思い」と「スキル」はワンセット
26 「ヘー」「ホー」と夢中にさせるコツ
27 “五分ネタ”の中に起承転結
28 クイズタイムで聞き手を引き込む
29 「語呂合わせで」印象に残す
30 説得力に欠けるときは、「人の言葉を借りる」
31 講演の余韻はシメしだい

6 ブッシュアップする
32 ほかの講師の話は必ず自分に生かす
33 アンテナを立てて、スキマ時間も情報収集
34 自分の姿をビデオ撮影してみる
35 やっぱり声は大きいほうがよい
36 「五つのS」を意識する
37 小道具を使って聞き手を引き付ける
38 本番用で使える「3ポイント式アンチョコ」
39 「これが最後の講演」という気持ちで

7 前日までの準備
40 主催者の意図は、はずさない
41 事前打ち合わせは、できる講師の必須事項
42 相手の情報を入手しておくと喜ばれる
43 早めに行って会場の下見をする
44 健康管理で穴をあけない 
45 コスプレもアリ! 衣装で聞き手を引き付ける
46 講演前の「必要なものリスト」
47 未来につながるレジュメつくり
48 親睦会からうまく抜け出せる魔法の一言

8 当日、本番前にすること
49 あがるのは、当たり前のこと
50 ホワイトボードのペンは必ずインクが切れている
51 プロジェクターに頼りきらない

9 本番中のテクニック
52 寝ている人は、いじり倒せ
53 楽しく話せば、楽しく聞いてもらえる
54 ツカミの三分、「笑わせる」には?
55 「うなずきくん」を見つける
56 質問タイムを引き締めるツボ

10 アクシデントに対処する
57 早めの行動があなたを救う
58 信頼は、台風からのプレゼント
59 時間とおりに終わるには、ちょっとしたコツがある
60 非常事態! 公演中にトイレに行くワザ
61 鳴った携帯電話は、「突っ込み⇒笑い」
62 「出て行ってください」と言ってもよい
63 ホームとアウェイでは、戦い方が変わる

第3章 指名される講師になるプロの技・・・ステップアップ編

11 指名を増やす
64 半年後、一年後、三年後の自分をイメージする
65 プロ講師はつねに競争にさらされている
66 できる講師は自分で売り込まない
67 マネジャーを持てば、ぐんと仕事が広がる
68 仕事がどんどん増える「相手を立てる」コツ
69 悪いうわさはすぐに広まると心得よ
70 出会った証に、ちょっとしたおみやげを

12 自分ブランドを確立する
71 プロフィールはA4一枚
72 写真だけで魅力を伝えるポイント
73 アンケートは次の講演への大事な財産
74 顧客リストはこうして有効活用
75 自分の本は、講師の究極の名刺
76 プロ講師なら知っておきたい講演料の決め方

13活動の幅を広げる
77 「受付シート」「決定シート」を作る
78 できる講師はエージェントとの付き合い方がうまい
79 プレリリース一つで集客が違う!
80 企業のトップ向けに講演できる講師になる
81 やっぱり自分でセミナーを開くのは魅力的
82 ホームページ、ブログ、メルマガの100%活用法
83 持てるものなら「自分のセミナールーム」

ビックリするような目次である。

このような書き方でよいかどうかは別として、本のタイトルのあるように、
はじめて講師を頼まれたら読む本である。
さすが成功者だけあってそのポイントが広く網羅されていいる。

一つひとつをマスターして、講師として成功を収めたい。
内容については、次回以降にしたい。

文字数にこだわると、この目次だけで、1600字余りある。
10万字を目標にしている私にとっては、うれしい書物である。
目次を写しただけで終わったならば、ただ数量だけを競っているだけで、質の向上には結びつかない。
少しは、内容にこだわりたいと思った。

そこで、今朝のDVDに話を戻す。

DVDをみて、どこに感銘を受けて、何を考えたか。
しかし、「90分間DVDを見た」という事実は残っているが、大谷氏から学んだことを再現できない。
通常なら、メモをみることで話の内容は当然、さらにその時感じた想いなどの感情も再現される。
しかし、今回何もメモを取らなかったために、10数時間以上たったために、再現ができない。
残念ながら、ほとんど再現ができない。

その昔、私の上司Y氏は、全くメモを取らない人だった。
発注者との技術的な打ち合わせにしても決してノートはとらない。
一応ノートを持って出かけるのであるが、開いたところを見たことがない。
しかし、何かことがあれば、いつ、どこで、何をテーマに話したか。
その時の課題はなんだったのか、はっきり再現ができた。
「この人は天才だ」と思ったことを覚えている。
このような人は、他にもたくさんいると思う。
ノートを取らずにすべて再現できる人は、素晴らしいことだし、私もできることなら真似をしたい。
しかし、残念ながら今の私は、「メモをとることで、記憶する」という習慣が身についているため、全くメモを取らずに、聞いた話は記憶に定着していない。
今では、1か月前の講演会でも、1年前の講義でも、メモを見ることでリアルに再現できる。
しかし、メモがないと、たった半日前のことが再現できないとは。

今思ったことだが、私の場合、手を動かすことで、話に集中する。
さらに書くことで記憶定着の補助としてに役立っていることは確かだ。
おそらく、長い間、膨大な量のメモをとる習慣により、その量が質に変換され、記憶力向上につながったのだと思われる。
この驚くべき事実に、はじめて気がついた次第である。

このブログでは、斎藤孝氏の教えに従い、量の挑戦をしている。
『圧倒的に文字数を書くことで質に変換する』という斎藤氏の言葉を信じて、当初は毎日書く事という最低限の目標で始め、なんとか本1冊、10万字の文字を目標にした。
始める前には、はるか先の目標であった。
その後順調に進み、途中から毎日2000字以上の文字を書き、10万字という膨大な数字目標をに向かって前進した。
当初は、3ヶ月ぐらいかかるのではないかと思っていたが、実質1ヶ月で目標の10万字の60%を越え70%に迫っている。
最近は3000字、4000字、多いときには5000字を超え、驚くべきペースで進んでいる。
無理をせずになんとか、目標に到達すれば、次の景色を眺めることができると思っている。

話をメモに戻す。

話を聞きながら、メモをとる習慣はもう何年になるか定かでない。
途中なんどもやり方を変えたが、今ではA5のノートに、ジャンルを問わず、何でも書くようにしている。時系列で整理するだけである。
ジャンル分けしていたときもあったが、ジャンルが複数にまたがることもあり、効果的ではなかった。
整理することが目的ではないので、ボールペンで汚い文字で書き、図も絵もごっちゃに書く。
その結果、その時、何を感じどう考えたのか、が再現できる。

おそらく、このようなメモの取り方は、自分流であり、正道とは言えないかもしれない。
しかし、圧倒的な量をこなすことで、ある種の質への転換が図られて、記憶の再現という効果がでていると思う。
このメモをとることも、量をこなしトレーニングを積むことで、スキルアップにつながっている。
まさにメモ取りもスキルである。