hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

自己紹介と自己成長

2013-09-24 | 研修講師

先日、ある研修講師養成講座に参加した。

メンバーは男女合わせて10数名で、初めての方々ばかりである。

最初は、アイスブレイキングを兼ねて自己紹介である。

将来、講師を目指す方々である。

どのような自己紹介するか楽しみであった。

私の想像では、自分の強みを一言で紹介する人。

エピソードを通じて、自分の生りを話す人。

夢を語らいながら自分の人生観を話す人。

このような人々でしたら、学ぶべき点は多く、良い点を盗もうと考えていた。

 

実際に自己紹介が始まると、趣味の世界を通じて、お話をする人もいた。

介護活動をボランティアとして、自己紹介される方もいた。

また、アイコンタクトをとり、情感たっぷりに話す人もおり、聴く方も一緒に楽しくなった人もいる。

 

一方で、この人何を言いたいのかな?と思う人もいた。

もしかしたら、私の理解力が劣っているのかもしれないが、

頭の中に、イメージが入りづらい人もいたのは事実である。

 

「私は食品業界で働いて、SEの仕事をしている」

このように、最初に全体像を話してくれる人の話は分かりやすい。

一方で、最初から「部分」を話されると、手探り状態になる。

さらに突然話が飛ぶと、話の関係を構築するのに、手間をとり、理解するのに苦労する。

 

後者の人は、自分の世界に入って、自分自身に自分について語っている様子が伺えた。

一方で、前者の人は、参加者に対して、自分をよりわかりやすく理解してもらうと語っている。

 

この違いは、自分軸で考えて話しているか、相手軸で話しているか、その相違だと思う。

自分の立つ位置が「自分軸」か「相手軸」か、意識するかしないかで、同じ自己紹介でも、相手に伝わる感覚はかなり違う。

 

研修講師は、受講生に理解してもらって、「なんぼの世界」である。

常に、相手目線、相手のレベルを意識し、相手の理解度を把握しながら行うことが基本である。

 

ちょっとした自己紹介でも、学ぶ点はたくさんある。

他人を評価するということは、自分自身が上から目線であり、反省すべき点である。

うまい下手という結果を評価しても意味はないし、その時点で成長は止まってしまう。

 

冷静に判断することも大切であるが、

人間関係を構築するには、発表者の考え方を素直に受け止めることである。

自分の判断基準で判断せずに、ありのまま受け止めることである。

つまり受容である。

 

さらに、発表者と同じ目線で考えることである。

発表者が何をどのように考えて、このようなプレゼンをしているのか?

というように、プロセスを一緒に考えることも必要である。その結果、共感を得ることができよう。

 

などなど、考えることで、勉強することはいくらでもある。

 

講師という側面、傾聴という側面、多面的に捉えることで、成長するポイントはたくさんある。

 

このように考えることで、これからが楽しみな講座になった次第である。

 


価値観と基礎造り

2013-09-13 | 人生観

昨日、TVを見ていたら、綾小路きみまろさんとローラさんと、2人で食べ歩きをしていた。

きみまろさんの軽快なトークと、ローラさんのボケ(?)のやり取りが面白く見入っていた。

番組最後で、きみまろさんが「今の若い人と付き合うのは大変、価値観が違う。加藤茶さんが40歳以上若い嫁さんをもらったが大変だと思う」としんみり言っていたのが印象的だった。

 

10年一昔と言うが、世代間の価値観の差は、どの時代でもある。

10歳、20歳と違えば、考え方も違うし、経験も異なる。

そうなれば、人生観や価値観ま全く違うと言っても良いだろう。

 

TVであれば、ギャップは面白いかもしれない。

しかし、これが就職活動や仕事であればどうであろうか?

面白いと言っているわけには、いかない。

そのギャップをどのようにして埋めるかである。

若者と大人の双方の努力で、このギャップを埋めるしかないだろう。

 

就職に関して、今の若い人の価値観は大きく異なっている。

一昔は、「医者になりたい、エンジニアになりたい、学校の先生になりたい」というのが一般的であった。また、どの国においても、このような答えが返ってくる。

あるデータによると「将来の希望は、フリーターになりたい」というのがあったそうだ。

このコメントには愕然とする。

確かに雇用面では、非正規労働者が約3割をしめ、就業状況は厳しい。

一方で、正社員として就職している人もいる、この事実を忘れてはならない。

フリーター180万人の全員が「フリーターになりたい」と希望しているとは思わない。

 

ニート60万人、フリーター180万人、この数字は極めて異常だと思う。

国も、様々な政策を打ち立て、小学校・中学校から「働く意義」を教育していくという。

国や学校で教えることも大切であるが、まずは家庭教育である。

 

最初の教育は、お父さん、お母さんである。

両親が家庭で、子供に対して、「働くこと」に対して、どのような話をしているのだろうか?

仕事もスポーツも考え方も、基礎や基本は大切である。

「砂上の楼閣」という言葉がある。

ぜひ、「働くこと」に対する基礎造りは、しっかり行うかどうかで、その後の人生に大きな影響を及ぼすことだと思う。

また、子供の幸せを願うのであれば、親が自分自身の背中で教えてほしい、行動で教えてほしい、と改めて思う次第である。

 


「褒めること」はスキルである

2013-09-04 | スキルアップ

質問1

人を褒めることを知っていますか?

質問2

人を褒めることをできますか?

質問3

無意識に人を褒めることができますか?

 

この3つの質問、どのような意味があると思いますか?

 

誰でも質問1の「褒めること」は知っていると思う。

小学生でも、中学生でも、大人でも「褒めること」は知っている。

しかし、「褒める」効用を知らないために、褒めない大人が結構いる。

褒めることは、「自分の沽券に関わる」と感じている大人がいる。

そのような大人は、「褒めること」をしないために、いざというときに褒めることができない。

 

質問2に対して、多くの人はYESと答えるだろう。

その際、質問3との違いは、意識するか、無意識かである。

多くの人が、褒める大切さを知っているが、無意識に褒めているかどうかわからない。

私も、この点において、考えることが多々ある。

名刺交換をした際、どうであろうか?

名前を読み、会社名を確認する。

それで終わり、という人が多いのではないだろうか?

逆に言うと、ここで相手を褒めることができたら、相手はその人を好きになる。

人間関係も良くなり、その後の仕事もスムーズにいくだろう。

「このお名前の意味は・・・ですか?ご両親の思いが詰まっているのですね」

と褒めれば、自分名前を通じて、自分の両親をも誉めてくれるので、この上なく嬉しい。

質問3にあるように、無意識にできる人は、そのスキルは高い。

 

質問1、質問2、質問3と段々とレベルが高くなる。

考えてみると、「褒める」ということは、野球やゴルフと同じように、スキルである。

であるならば、ゴルフが上達するには、練習が必要なように、「褒める」ことのスキルアップするためには、トレーニングが必要である。

 

質問3のレベルを目指すならば、日々トレーニングをする必要がある。

会社の中で、家庭の中で、スポーツクラブで、様々な機会を通じて、「褒める」練習をしよう。

ゴルフでは、最初は空振りやダフリの連続である。

しかし、あきらめずにひたすら練習すれば、100の壁を破り90台で回ることもできる。

さらに、練習を重ねることで、80台、70台を目指すことも可能である。

 

どのスポーツでも同じだが、ゴルフをちょっと練習しただけで、100を切り、90台、80台、70台という訳にはいかない。

そこには大きな壁がある。

そこにどのような壁があるか、個人によって異なる。

よく見極めた上で、練習する必要がある。

 

「褒めること」も同様である。

質問1、質問2、質問3とレベルが上がるに従い、壁が存在する。

どのような壁なのか?

人それぞれ、経験も違うし人生観も違う。

よく、個人の考え方や価値観を分析して、対応する必要がある。

どのような方法をとればよいのか、見極める必要がある。

後は、ひたすら練習である。

 

「褒める」ことが不得意なおじさんでも、練習を重ねることで、無意識で褒めることができるようになる。

ゴルフクラブを「人」に置き換えるだけである。

相手が気づいていない点を無意識に褒めることができれば、相手はその人が好きになるだろうし、尊敬の眼差しで見てくれるだろう。

その結果、良好なコミュニケーションを取ることができ、より良い人間関係を築くことができる。

褒めることは、人生を豊かにするためにキーワードである。