hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

なぜ、TVを見るのか?

2013-06-24 | 明日への気づき

昨日は、近くの図書館で勉強した。

自宅の自室で勉強できるが、なぜか図書館に行く。

なぜ、重たい本を持って図書館に行くか、

なぜ、パソコンもあり、資料もある自分の部屋で勉強しないのか、

考えてみた。

多くの人は、

「図書館は集中できる」

「邪魔が入らない」

など、考えるだろう。

私もそうである。

さらに、私の場合、最近、、TVを見ることが多くなった。

昔は、ほとんど見なかったが、ニュースを見たり、ドラマを見たりする。

見ると面白いし、時間を忘れることもある。

その結果、勉強時間が無くなってしまう。

そのために、TVの無い図書館に行くというのが本音である。

 

これで、終わったら面白くない。

もう少し掘り下げて考えてみた。

 

TV番組の内容は、一定と考えることができる。

野球とかサッカーの好きな人であれば、特別かもしれないが、

私の場合は、ある程度、TVを一定のモノと考えられる。

 

最近の傾向は、TVの魅力が勝ち、

「TV」≧「勉強」

となり、TVを見てしまう。

 

では、試験前はどうであろうか?

さすがに、勉強をしなければ、という使命感(?)に燃え

「TV」≦「勉強」

となる。

相対的に、TVより、勉強が大切になり、自室でソバにTVがあっても、

勉強することができる。

ということを考えると、TVは一定であるから、

勉強の重要度が高いか、低いか、によりその関係性は変わってくる。

TVより、勉強の重要性が高ければ、当然勉強する。

一方で、勉強をしなければと思っても、具体的に何をやるのか、

曖昧であれば、重要度を見出すことができず、

結果的にはTVのスイッチを入れてしまう。

 

であるならば、勉強の重要度を高め、目的を明確にすれば、

TVのある自室でも、勉強することが可能となる。

つまり、勉強を仕事と同じで、

具体的に何をやるか?

今日の成果は何か?

ということが明確にすることである。

問題集を今日中に10ページ解く、

とか

今週末までにレポートをまとめる

など、

やるべきことが具体的になれば、必然的に勉強に取り組むことになる。

 

当たり前のことかもしれないが、意外とできていない自分を発見した。

 

当たり前のことを確実行うことの大切さを、図書館に行くことで再発見した次第である。


DJポリスは心理学者?

2013-06-12 | 社会現象

DJポリスが「警視総監賞受賞」という、さわやかなニュースが入ってきた。

DJポリスは、今話題の人である。

 

なぜ、DJポリスが人気あるのだろうか?

少し掘り下げて考えてみたい。

 

渋谷ハチ公前のスクランブル交差点がある。

年に何回か渋谷にいくが、その込み方は凄まじい。

行ったことがある人ならば、その凄さは知っていると思う。

普段でも歩くのもやっとであり、あの人々をコントロールすることなど不可能に近い。

 

それをあのDJポリスはやってのけたのである。

それもサッカーW杯出場を決めた夜のことである。

ここに集まった群衆は、普段の歩行者と違った群衆である。

異常に興奮しており、暴徒化しやすい、若者の集まりである。

群集心理として、理解はできるが、それをコントロールしたというのだから、このDJポリスはただ者ではない。

TV等にコメンテータとして出演している心理学者でも、このように上手くはいかないだろう。

 

そこで、「新聞やネットに載っている』名言を集めてみた。

 

「サポーターは12番目の選手です。ルールを守りましょう」

サポーター心理を巧みについている。

サッカーは11人でやるスポーツ。

それを12番目の選手ということで、サポーターの参加意識を高めている。

 

赤信号に切り替わると、

「車を通してください。ドライバーにもサポーターはいます。

日本代表はフェアプレーで有名。

皆さんもルールとマナーを守ってください」

と交差点内に立ち止まらないように誘導。

 

これはサポーターが知っている「日本選手のマナーの良さ」

自分がルール破れば、日本代表が笑われる、というサポーター心理を巧みについている。

 

さらに、青信号になると

「ゆっくり前に進みましょう。

けがをしてしまっては日本代表のW杯出場も後味が悪くなる」

と誘導している。

 

これも、人間の心理を的確にあらわしている。

日々、心理学を勉強し、実務で実践しているからできる技だと思う。

 

交差点付近で胴上げが始まると

「それはイエローカードです」

とやんわり制止している。

 

人間、「ダメだ」と言われると反発したくなる。

特にきつい言葉で「やめろ!!」とでも言ったなら、どこかの国のように、興奮している若者は暴動化することは予想される。

そこを「イエローカード」というサッカーで使っている言葉を利用して、ソフトに注意を与えている。

いくら興奮している若者も判断力はある。

むしろ、熱狂的な人間に対して、穏やかに話すことで、興奮している相手の気持ちを静める効果がある。

20代のDJポリスは、同じ世代である若者の心理を読んでいる。

 

「警備にあたっている怖い顔をしたお巡りさんも、皆さんと気持ちは同じです」

 

まずは「怖い顔をしたお巡りさん」ということで、自虐ネタではないが、自ら一歩引き下がることで、相対的にサポーターの気持ちを大切に扱っている。

 

「皆さんと気持ちは同じです」

この言葉には、多くの若者は驚いたのではないだろうか?

お巡りさんの気持ちを、素直に表現している。

普段怖い顔をしたお巡りさんが、自分の気持ちを語ることなど考えもしなかったことである。

「心の中ではきょうの日本代表のW杯出場を喜んでいるんです」

それを「心の中では・・・」と自己開示することで、親しみやすさや安堵感を醸し出している。

 

「皆さんのチームメートです。チームメートの言うことを聞いて下さい」

 

さらに、「チームメートです」と一体感を表し、サポーターの気持ちに訴えている。

 

この効果は、当日だけではないだろう。

長い目で見れば、その効果は、計り知れない。

とかく敬遠しがちなお巡りさんの印象を、グッ~と良くしたと思う。

 

久しぶりに爽やかなニュースに出会い、ニコニコ気分である。

 


企業も個人も「差別化」

2013-06-10 | 人生観

企業も個人も差別化の時代である。

最近、企業も個人もある意味で共通点があり、

そのキーワードが「差別化」ということに気づいた。

 

では、「差別化」とは何か?

簡単に言えば、企業で言えば、他社と異なること。

個人で言えば他人と異なることである。

 

●企業の差別化

 

企業における「差別化」とは、他社と異なることであるから、一般に言うと「戦略」である。

つまり、「経営戦略」とは、他社と異なることを考えて実行に移すことである。

その昔は、業界内で足並みを揃えて、それぞれがルールに従って活動していた。

市場のパイが拡大していたために、大手の指示に従っていれば、そこそこ食べることができた。

しかし、市場のパイが縮小する業界においては、昔のルールを守っていると、ゆでガエル状態になる。徐々に変わる外界の変化に気づかず、そのままアウトである。

別の見方をすれば、市場のパイが縮小する業界は、「レッドオーシャン」となる。

参加メンバーは同数で、イスの数が減っていくイス取りゲームと同じである。

まさに、「低コスト」という「血の海(レッドオーシャン)」での過当競争である。

 

一方で、「差別化」戦略を行っている企業は、「ブルーオーシャン」という「青い海」で気持ちよく泳いでいる。その「青い海」は貸し切りのように他のメンバーはいない。

そのために、自分の好きなスタイルでゆったりとした気持ちで泳ぐことができる。

コストも納期も適正であり、働く人々にとっても楽しい職場である。

このような「ブルーオーシャン」には、ストレスなど無縁の存在である。、

 

「レッドオーシャン」を選ぶか「ブルーオーシャン」を選ぶかは、企業の自由である。

が、企業のトップの考え方といっても過言ではあるまい。

 

 

●個人の差別化

 

では、個人の場合はどうであろうか?

今、キャリアコンダルタントの勉強をしているので、異業種のメンバーから話を聴く機会が多い。

「キャリアシート」

新規採用者、転職者は、「キャリアシート」を必ず(?)書く。

中には、手書きで2枚3枚書く強者もいるようである。

しかし、採用側からすると、その「キャリアシート」は、読まない、そうである。

なぜ、読まないのか?と言う質問に対して、「読む時間がない」という正直で単純な話であった。

採用者側の立場を考えれば、よく解ることである。

採用担当者は限られた時間内に何十枚、何百枚となる「キャリアシート」を読まなければならない。であるならば、長々と2枚も3枚も書いている大作(?)は読みたくない、というのが心情であろう。また汚い字は当然ダメである。

ここまでは、門前払いである。

次にどのような「キャリアシート」が目につくだろうか?

これも相手の立場に立つことで、今まで見えてこなかったことが見えてくる。

当たり前のことを当たり前のように書いたら、採用者はどのように思うだろうか?

答えは、「NO」である。「採用の網」にはかからない。

では、何を書くと、「採用の網」に引っかかるかということである。

変わったこと、特別なことを具体的に書いてあれば、当然、採用担当者の目を引き付けるつことができる。

例えば「学生時代に4年間の夏休みを利用して自転車で日本一周。宿は地元の人を交渉して無料民泊」と書いてあれば、すぐに内定されるだろう。

4年間の具体的な計画。その計画を達成したという事実。さらに「無料民泊」という交渉力。素晴らしい成果であり、「交渉力」という秀でた才能である。

このような学生であれば、一般の学生と異なることは明らかであり、企業からすれば欲しい人材である。

このような趣味(?)から生じた成果を、企業にアピールするように「キャリアシート」に書くことができれば、どのような大学であっても、立派な「差別化」として成り立つ。

 

●差別化の時代

 

では、学校教育では、どのようにキャリア支援をしているのだろうか?

文科省の方針では、「キャリア教育」を行うために様々な指針が出ているようだ。

しかし、浸透は不十分とのこと。

なぜ、浸透しないのだろうか?

恐らく「受験」という大きな壁が、妨げているのではないだろうか?

良い大学を入るために、勉強する。

しかし、「大学に入学すること」は最終ゴールではない。

大切な目標であるが、長い人生を考えると、目標の一つにしか過ぎない。

「最終ゴール」と考えてしまうと、4年間の学生時代が、アルバイト化してしまう。

「アルバイト」は否定しないが、将来についてしっかりと考える必要はある。

将来、どのような状態になりたいのか?

そのためには今自分は何をすべきか?

じっくり考える必要がある。

 

●夢の実現

 

「将来の姿」それが「夢」というモノである。

自分の夢に向かって何をすべきか?

ピアノでも絵画でもOK。体操の選手もOK。

何でもアリである。

自分の好きなこと、食事を忘れてしまうほど好きなこと。

好きなことに没頭できれば、これほど幸せなことはない。

好きなことであれば、当然興味は湧く。

興味があれば、一生懸命に調べるし、研究もする。

スポーツや芸術などスキルのモノであれば、一生懸命に練習する。

試合などに出て負ければ、反省点が見え、改善のステップにつながる。

これを繰り返すことで、さらにスキルアップとなる。

このようなことを繰り返すことで、人と違った人生を築くことができるだろう。

先ほど例に挙げた「自転車人生」も同じである。

彼の場合であれば、好きな自転車に囲まれて「自転車メーカーの営業マン」として一生過ごすことが可能である。

 

先ずは自分の好きなことを見つけて没頭することである。

それを職業に結びつけるヒントを与えるのが親の役目であろう。

 

プロ野球のイチロー選手、ゴルフの石川遼選手の生い立ちを見てみると、よくわかる。

親の役割として「差別化」のコーチに徹している。

その結果、子供の「夢の実現」に繋がっていることがわかる。

 


過重労働  真の原因は?

2013-06-03 | 企業経営

 「組合はもう労働組合として機能していない。会社のご用聞きだ」

 

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013060390065923.html

 

本日6/3(月)の東京新聞の記事である。

労働組合、そもそも組合とは何か?

労働者を代表であるから、労働者の立場を守ることが大前提である。

「会社の御用聞き」と言い切るのは、過労死した店長の奥さんのコメントである。

会社と労働組合の間には、三六協定と言い、残業時間の上限について労使協定を結ぶ。

法律で定められている上限は45時間である。

 

http://roumunokotonara.com/36kyoutei/tokyoroudoukyoku-pft.pdf

 

ということは、平均すると1日2時間までということになる。

土・日に出勤すれば、当然平日の残業は減る。

ということは、朝9時から働けば、19時ごろには帰れることになる。

当然、残業のない会社もあるだろう。

しかし、現実は違うのではないだろうか?

納期を守るために、工期が厳しいために、自分を、家族を犠牲にして、身をこなにして働いている。多くの従業員は会社のために、自分のために一生懸命に働いているのが現実である。

 

なぜ、違うのだろうか?

なぜ、法律を守れないような働きをしなければ、ならないのだろうか?

経営者は、労働時間について、どのように考えているのだろうか?

 

多くの経営者にとって一番大切なことは、収益を上げることであろう。

そのために、安い価格で受注し、無理な納期を甘んじて受けているケースが多々ある。

当然仕事がなければ、会社の経営は成り立たない。

だから無理してでも、受注するのだろう。

その結果、コスト削減のために、人数を削減する。

例えば、今まで5人で行っていた仕事を4人でやらせる。

同じ人数でも、同時に2つの仕事をやらせる。

その結果、従業員にしわ寄せがくることになる。

 

このようなパターンの繰り返しにより、従業員はうつ病になり、最悪は新聞記事のように過労死に至る。

改善できなければ、負のスパイラルが働き、労使ともども沈没である。

特に業績の悪い企業においては、このようなロジックが、当然のごとく、通っているような気がする。

 

一方では、優良企業と言われる会社は、適正な価格で受注し、納期も適正である。

その結果、その企業に所属する社員は、残業もなく、ボーナスもたくさんもらっている。当然、過労死など無縁である。

賞与をたくさんもらえれば、社員もやる気が出るから、様々なアイデアや発想が浮かぶ。その結果、お客様が感動するビジネスに結びつくことができる。そうすれば売上も上がるし、利益も向上する。

このような企業は正のスパイラルが作用し、益々良くなっていく。

 

この差は、何だろうか?

多くの人々が、疑問を持つ問題だと思う。

 

では、誰の責任でこのよな現象が起こるのだろうか?

 

「世の中が悪い」と外部環境だけの責任にして良いのだろうか?

 

経営者並びに労働組合は、どうすれば解決できるか、真剣に考える必要がある。