hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

老人は過去に生きる

2014-01-04 | 親孝行

老人は過去に生きる

 

あなたは「老人は過去に生きる」とは、どのような意味だと思いますか?

「現在ではなく過去に生きる」とは、何を意味していると思いますか?

 

●短期記憶と長期記憶

 

記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」とがある。

短期記憶とは、読んで字の如く、最近のことに関する記憶である。

一方、長期記憶は、昔のことに関する記憶である。

 

老人は、先ほど言ったことをすぐに忘れることがよくある。

これは短期記憶ができていないことである。

一方で、そのような老人でも、昔のことはよく覚えている。

「わしの若いころには・・・・」

あなたは、このフレーズを聞いたことがあるだろう。

あなたのお父さん、お母さんが高齢者であれば、

このような言い方を聞いたことがあるのではないだろうか?

 

つまり、高齢者や老人は、最近のことは忘れるが、昔のことは覚えている。

 

では、このような高齢者になった両親に対して、あなたはどのように接していますか?

両親の昔の話を聞いていますか?

何度も繰り返される自慢話を聴いていますか?

その昔話に対して、あなたはどのように対応していますか?

「その話は、何度も聞いたよ。もう聞きたくない!」

とか

「50年も60年も古い話をして、どうなるのだよ。いい加減にしろよ!」

など、言っていませんか?

 

●インプットとアウトプット

 

子供にとって、ボケ老人の介護をするのは、肉体的にも経済的にも精神的にもシンドイ作業である。

では、両親をボケ老人にさせなければよい。

そのためには、何をするのがよいだろうか?

 

「人間の脳」

脳を鍛えるためには、脳を活用することである。

簡単に言えば、脳に対してインプットとアウトプットを行うことである。

 

インプット、例えば会社勤めのお父さん。

会社にいれば、良いこと・悪いこと、様々な情報が入ってくる。

会社に行くことで、脳に「インプット」され、脳の老化防止に役立っている。

その証拠に、定年退職した途端、趣味を持たないお父さんの脳は、「インプット情報」が無く、老化現象が始まる。

一方で、「アウトプット」である。

脳を活性化するには、「アウトプット」を行うことである。

女性が元気なのは、「アウトプット」を常に行っているからだと思う。

一番のアウトプットは、おしゃべりである。

人に話すことで、脳から情報をアウトプットしている。

このようにブログを書くのもアウトプットであり、脳の活性化につながっている。

 

●ボケ防止対策

 

では、あなたは両親のボケ防止に対して、どのようなことをしていますか?

「短期記憶と長期記憶」、「インプットとアウトプット」

この2つのテーマから導き出されることがある。

 

年老いた親を長生きさせるためには、親にインプットとアウトプットさせることである。

しかし、年老いた両親は、短期記憶は劣っているため、長期記憶しか活用することができない。

では、その長期記憶を活用して、脳の活性化を図ることである。

つまり、親の長期記憶は、「親の昔話」である。

ということは、「親の昔話」をアウトプットさせることで、脳の活性化を図ることができる。

 

では、改めてあなたに質問します。

親の昔話を聴いていますか?

 

●親の昔話を聴く

 

親の昔話を聴くことが、親のボケ防止対策である。

親がボケずに長生きできれば、最高の親孝行である。

つまり、親の昔話を聴くことが、最高の親孝行である。

 

「聞く」ではなく、「聴く」である。

「聴く」は十四の心を持って聞くことである。

親の言っていることを素直にそのまま受け止め、受容することである。

さらに、親の立場に立って、感じて受け止めることである。

このように親の昔話に対して、傾聴を行うことである。

このことが、親に対する孝行である。

 

●親は人生の先輩

 

あなたは、年老いた親の昔話を聴いていますか?

もし、聴いていないとしたら、何に原因があるのでしょうか?

 

あなたは、少なくとも好奇心はあると思います。

その証拠に、私のブログを読んでいるのですから。

私の拙いブログを読み、何を感じ取っているのかもしれませんね。

 

あなたは、おそろく、私以外の人のブログも読んでいるでしょう。

さらに、多くの本も読んでいるでしょう。

また、講演会などに言って、人生のヒントを得ているかもしれません。

 

ブログや本を読み、また講演会などを通じて、人生のためのヒントをインプットしているのだと思います。

いい方法ですので、ぜひ続けてください。

 

しかし、最高の教科書を忘れていませんか?

あなたにとっての最高の教科書、何だと思いますか?

 

両親は、あなたにとって人生の大先輩です。

その大先輩の話をなぜ、聴かないのですか?

聴く価値はあるはずです。

後は受け止める方の心構えです。

 

講演会では、何かを掴もうとしているあなた。

 

他人にはできても、身内にはできないあなた。

 

どうでしょうか?

 

あなたの両親は、世の中で、あなたを一番よく知っている先輩です。

その先輩に、あなたの子供のころの話を聴いてみませんか?

そこのは、今まで見えなかったものが、見えてくると思います。

あなたが、しっかり聴くことで、人生のヒントを見つけることが可能です。

 

このように、謙虚な気持ちで年老いた両親と話をしてはいかがですか?

 

そうすることが、親のボケ防止にもなり、最高の親孝行になります。

 

 

あなたは、親孝行していますか?


朝の時間

2013-12-04 | 親孝行

父の言葉

半年ほど前にも「父の本」ということで、次の3つの言葉を紹介した。

 

人の事業の大きさは、

自己の信念以上に超えることは決してない。

『為せば成る。

為さねば成らぬ何事も

成らぬは人の為さぬなりけり』

これに優る名言はない。

 

人間は、どれほど自分の可能性を信じても

信じすぎると言うことはないのである。

なぜならば「本当の自分」は神人であって、

無限の力を発揮し得るものであるからである。

 

諸君よ、

自己の朝の頭脳の明快な時間を生かすと捨てるとでは、

諸君自身の偉大と矮小と、

成功と失敗と、

博学と無学とが分かれることを知れ

 

ひと月ほど前から、この言葉をコピーしてトイレのドアに貼っている。

トイレに入る度に、この言葉を読んでいる。

この言葉を読むと、自然と自分の行動を振り返ることになる。

その結果、3つ目の言葉、「朝の時間活用」を読むたびに、

心の中の声が聞こえた。

「お前の行動はどうなんだ?」

「私は朝の時間を活用しているのか?!」

答えは「NO]であった。

布団の中で30分も1時間もグズグズしている。

昔は4時には起きて勉強していた時期もあったが、最近はサボっている。

正直、父の言葉を読むと、怠けている自分が恥ずかしかった。

父が私のために残してくれた言葉を無にしていることが辛かった。

そこで心を改めて今月から、朝勉を再開した。

まだ4日目であるが、何とか続いている。

これから毎朝、父に対して「頑張っているよ」と言い続けたい。

 

 

 


親孝行 できる人&できない人

2013-11-29 | 親孝行

親孝行 できる人&できない人

 

親孝行をしている人もいるでしょう。

一方で、親孝行に関して拒絶する人もいると思います。

先日、あるベテラン講師からこんな話を聴きました。

研修会で親への手紙を書くことになったのですが、ある受講生は突然崩れてしまったということです。

どうして崩れてしまったのか定かではありませんが、実際に親に対して手紙を書くことに対して拒絶した人がいたという事実には少なかれショックでした。

 

この話を聴いて、常日頃親孝行が可能な私は、恵まれていると思います。

 

ここで、どの程度の割合で、そのような人がいるか考えてみました。

 

「2:6:2理論」というのは、ご存知でしょうか?

どのような組織でも、優秀な人2割、普通の人6割、劣る人2割ということです。

これは昔の大蔵省でもいえたことだそうです。

つまり、どの世界でも「良い子、悪い子、普通の子」がいて、その割合が2:6:2ということです。

これを親子関係に当てはめるとどうなるでしょうか?

良い親、普通の親、悪い親の割合は、2:6:2ということになります。

一方、良い子、普通の子、悪い子の割合も2:6:2となります。

 

ということは、良い親に対して、良い子もいれば、普通の子もいれば、悪い子もいます。

また、普通の親に対して、良い子もいれば、普通の子、悪い子もいます。

同様に、悪い親に対しても、良い子、普通の子、悪い子がいます。

ここでの「良い親」、「悪い親」、「良い子」、「悪い子」というのは「親子関係」という切り口に限定して捉えたものであり、その人物全体を現わすのではありません。

ですから、仮に読者の中に「親子関係」が芳しくない人がいるかも知れませんが、気を悪くしないでください。

 

マトリックスで表示すると次のようになります。

 

<colgroup> <col span="2" width="139" /> <col width="146" /> <col width="131" /></colgroup>

 

良い親:20%

普通の親:60%

悪い親:20%

良い子:20%

良い親@良い子

⇒4%

普通の親@良い子

⇒12%

悪い親@良い子

⇒4%

普通の子:60%

良い親@普通の子

⇒12%

普通の親@普通の子

⇒36%

悪い親@普通の子

⇒12%

悪い子:20%

良い親@悪い子

⇒4%

普通の親@悪い子

⇒12%

悪い親@悪い子

⇒4%

 

おそらく「崩れてしまった」というのは、「悪い親@悪い子」のパターンではないでしょうか?その割合は全体の4%ということになります。

同様に「良い親@良い子」の割合も4%いるということになり、理想的な親子関係を築いていると思います。

 

この表は、別な言い方をすれば「成熟度」という言葉が当てはまるかも知れません。

親としての成熟度、子供としての成熟度、これをランク付けしたと考えるのが妥当かもしれません。

「動作が遅い!」「「グズ!」「あんたにはできるはずがない!」など子供に対して暴言を言う親は、親としての成熟度が低く、「悪い親」に該当するでしょう。

一方、子供の気持ちを理解し、「信じているからね」「期待しているよ」など子供がやる気が出るような言葉を発する親は、成熟度が高く「良い親」ということになります。

 

あなたは、どのパターンでしょうか?


親孝行したい時分に親は無し

2013-11-28 | 親孝行

あなたは親孝行していますか?

「親孝行したい」という気持ちになった時には、親はすでにこの世にいない。

「親孝行したい時分に親は無し」

このような経験をする方が多いのではないでしょうか?

 

なぜ、親が生きているうちに親孝行しなかったのでしょうか?

 

「親が生存中に、親に対して感謝の気持ちが湧かなかった」

 

もし、あなたがこのような感情を抱いたとすれば、その原因は何でしょうか?

物事、何らかの結果があれば、必ず原因があります。

その原因を追究し、解明することが重要です。

仮に、原因追及ができないままでいると、どうなるでしょうか?

何ともいえない悶々とした気持ちを抱き続けることになりませんか?

 

日常は忘れていることでも、お彼岸とかお盆などには、思い出すものです。

ぜひ、悶々とした気持ちの原因を解明して、スッキリすることをお勧めします。

 

もし、親に対して悶々とした気持ちを抱いているとしたら、原因は何でしょうか?

10人いれば10通りの原因があります。

また、それぞれの原因は、根深いものだと思います。

その際、なぜ?なぜ?なぜ?と繰り返し追求することで、

真の原因に到達することができます。

 

例えば、因果関係を示す良い例があります。

「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉があります。

 

○大風が吹くと

⇒砂ほこりが舞う

⇒砂ほこりが目に入り、盲人が増える

⇒盲人は三味線を買う(当時盲人が就ける職に由来)

⇒三味線は猫の皮が必要で猫が減る

⇒猫が減れば、ネズミが増える

⇒ネズミは、桶をかじる

⇒桶の需要が増え、桶屋が儲かる

 

どうでしょうか?

 

桶屋が儲かるには、要因を探していくと、「大風が吹いた」ことにたどりつきます。

江戸時代は今のように舗装などされていない。

大風が吹けば、黄砂のような砂嵐だったと思われます。

それが、桶屋が儲かる真の原因ということです。

このように、何事も原因を追究することが必要です。

 

そして、真因がわかれば、対策を立てることができます。

 

「親孝行したい時分に親は無し」と実感されてあなた。

 

その真の原因は何でしょうか?

 


親の余命

2013-11-26 | 親孝行

あなたは、親についてどのように考えていますか?
両親そろって健在の人もいるでしょう。

一方で、すでに他界している人もいると思います。

 

10人いれば、親に対して10通りの考え方や接し方があると思います。

 

ただ、共通して言えることは

人間誰しも「死」というゴールに向かって歩んでいるわけですから、

そのために「余命」と言う言葉が存在します。

 

●親の余命

 

子供として親の余命を考えたことがありますか?

 

日本人の平均寿命(2013年)は、男性は79.4歳、女性は85.9歳です。

これは、ゼロ歳の子供の寿命であり、同時に余命となります。

では、高齢者の余命は、ご存知でしょうか?

データによりますと、

70歳の人の平均余命は、男性は14.9年、女性は19.3年

80歳の人の平均余命は、男性は8.4年、女性は11.4年

90歳の人の平均余命は、男性は4.1年、女性は5.5年

ということだそうです。

あくまでもこれはデータですから、当然個人差があります。

親の年齢は、人それぞれ異なりますし、余命も個人差があります。

 

ここでは、話を単純化するために、平均余命を10年と仮定しましょう。

つまり、親が生きている期間が10年と仮定します。

 

 

●親に会える日数

 

親に何日会えますか?

これも人により、様々です。

同居していれば、1年365日、毎日会えます。

しかし、地方から都会に出てきて生活している方は違います。

子供は都会で、親は地方という方も多いと思います。

昔は、3世代同居型が多かったと思います。

しかし、今は核家族化の進展に伴い別居型の生活が多いのではないでしょうか?

 

親に会える日数を、この別居型の人を対象に考えたいと思います。

例えば、年2回、お盆とお正月に故郷に帰省し親に会うとしましょう。

1回の滞在期間が5日間とします。

とすると、1年間に親に会える日数は10日間です。

親の余命が10年としますと、親に会える日数は100日間となります。

 

つまり、親が生きている間に直接会えるのは100日間です。

 

この100日間、長いと感じるか、短いと感じるか、どうでしょうか?

 

当然、その間には、電話をしたり、メールをしたり。

さらに、インターネットを利用し、毎日顔を見ている人もいるでしょう。

 

でも、実際に会えるのは、100日間です。

 

あなたは、この限られた期間をどのように過ごしますか?