hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

「自分軸」と「相手軸」

2012-05-28 | 人生観
「自分軸」と「相手軸」

いつからだろうか?

「自分軸」と「相手軸」

この言葉を使うようになったのは。

仕事中心の生活であるが、上司や部下、社内の他部門の人、お客様、協力会社の社員、さらに地域の人々など様々な人と話をする。
社会人であれば、みなさん同じだと思う。
その時の会話はどうであろうか。
会話の主体は、誰なのか。
別な言葉で言えば、誰の立場にたって、考えて、会話をしているか。
同じ話をするのにも、相手の立場に立って話をする人と、自分中心に話す人がいる。

●相手の立場を考えられる人

相手の立場に立って話をできる人は、相手がお年寄りなら、カタカナ語は使わずに、大きな声でわかりやすい言葉で話すだろう。
相手が小学生であれば、腰をかがめて目線を合わせて、噛み砕いて話すと思う。
相手の気持ちや状況を常に考え、相手に合わせて話をすることができる人。
「相手軸」で物事を考えられる人である。

一方で、自分中心に話す人であれば、お年寄りでも、若者でも、小学生にでも、カタカナ語を使い、一方的に自分勝手に同じ会話をするだろう。

ビジネスの社会でも、相手の状況や立場をわきまえず、勝手にしゃべる人がいる。
上司やお客様ならば、黙って聞く場合もある。
が、当然、質問が多くなり、気を遣うことも多々ある。

●「相手軸」はスキルである

部下の場合は、「コンテンツ」に関する質問も当然するが、「考え方」に対する質問を加えるケースが多々ある。
「コンテンツ」に関する質問に対しては、自分が考え経験していることであるため、それなりに応えてくれる。
しかし、「考え方」の質問になると、会話がストップする。
その場合、切り口を変えて質問しても、沈黙が続くこともある。
その場合は、噛み砕いで説明するしかない。
「相手軸」で考えたことがない(経験が少ない)「自分軸」中心の人にとっては、「相手軸」で考えることは、未知の世界である。
この「未知の世界」も場数を踏むことで、できるようになる。
このような考え方を理解し、経験することで、人間的な成長を行うことができる。
つまり、経験をとおして成長できるのであれば、まさに「相手軸」は「スキル」である。

●「自分軸」の人の生立ち

では、自分中心の人、つまり「自分軸」中心で物事を考える人とは、どのような人であろうか。

例えば、母親が利己主義で、「損得勘定」中心の生活なら、子供もその影響を受けて、当然「損得勘定」中心の生活にならざるを得ないだろう。
「あの人と付き合ってもメリットがない」と考え、さらに「人のために労力を惜しむ」ような母親がいたらどうであろうか。
貧しい子供と友達と遊ぼうとしても、母親から「あの子とは遊ぶな」「遊ぶなら金持ちの子供と付き合え」と言われたら、子供の行動はどうなるだろうか。
母親に怒られるのが嫌だから、「貧しい子供」と遊ぶことは制限され、「本当は仲良くなりたい」と思っていても、だんだんと疎遠にならざるを得ない。

また、受験勉強で競争心と煽られ、成績が悪ければ、怒られる。
一方で、たまに成績が良ければご褒美に、おもちゃを買ってくれる。
このような生活を小さい時から行っていれば、生活の主体が自分中心で、利己主義で、損得勘定を生活の基本となる。
その結果、「自分軸」中心の生活になるのは当然であろう。

●がれき処理

最近、3.11東日本大震災に伴う「がれき処理」が全国的に問題になっている。
その際、積極的に受け入れる自治体もあれば、住民の反対運動が盛んな地域もある。
放射能をはじめ、感情的要因も含め様々なことが原因となっていると思われるが、反対する人々は「自分軸」中心の生活を送っているのではないだろうか。

仮に、「相手軸」中心で物事を考えられる人であれば、ボランティア活動として、積極的に被災地に行き、支援活動を行うことだろう。
しかし、自分や家族の利益にならなければ行動しない人は、口ではいろいろ言うが、行動に起こすことはない。
その差は、その人の価値観であり、生い立ちに起因するものであろう。


実は、今日のブログとして、林成之著:「脳に悪い7つ習慣の第3章」について書こうと思っていた。
『一方で、小さい時から、他人と比較し、勝ち負けにこだわっていると、負けることが罪悪感となり、「損得勘定」が記憶にインプットされる。
競争を助長することで、「貢献心」が「損得勘定」にすり替えられる傾向がある。
いきすぎた成果主義は、脳がもっている力を削ぐことになりかねない。』

この数行の文章を読み、考えるにつれて、長年テーマにしていた「自分軸と相手軸」に結びついたので、方向転換した次第である。



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