hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

石川遼選手

2013-08-20 | リスク管理

今季の成績は残念だった。

昨年までの日本での活躍がウソのようだ。

我々ファンも残念だが、本人が一番落胆しているに違いない。

今季の結果をバネに来季はぜひ頑張ってほしい。

 

なぜ、今季は、芳しくなかったのだろうか?

私は、日本にいるし、直接彼の練習風景を見たことも無い。

そんな人間が、勝手に推論して書くと、反論があるだろう。

でも、与えられた条件から、仮説を立てて推論するのがコンサルタントの仕事である。

ということで、勝手に仮説をたてることからやってみたい。

 

まず、海外参戦して、「飛距離」について驚かされ、びっくりしたのだと思う。

日本では、ロングヒッターでも海外では、中距離ヒッターである。

ちょうど野球の松井選手が、日本ではホームランバッーターであったが、アメリカでは中距離ヒッターである。

松井選手は中距離ヒッターとして意識し、アメリカで輝かしい成果を上げたことは有名なことである。。

しかし、石川選手は、違うようだ。

欧米人のロングヒッターを目の当たりにみて、ショックを感じたのだろう。

その結果、ひたすら飛距離アップのために、ドライバーの練習をし、「ロングヒッター」を目指したのだと思う。

当時の新聞等をみると、「ドライバーが課題」「飛距離アップが課題」として、

ひたすらドライバーの練習をしていたのだと思う。

 

当時から「この考え方」には疑問があった。

日本人と欧米人の体格の差である。

176センチの選手が180~190センチの大型選手と張り合うことには、相当な無理がある。

また、石川選手の体系はスリムで、松山選手のようにお尻が大きくない。

ということは、骨格そのものが大型外国人と違うということである。

その基本的な違いを無視して、飛距離を無理に追いかけると、無理な負担がかかる。

まだ、完全に骨格が固まっていない若者だとなおさらである。

その結果、骨格を痛めてしまうことは容易に推定できる。

新聞記事によると、

「蓄積疲労で腰痛が持病化。今年1月に受けた検査では筋肉の問題じゃなかった。骨が悪くなっていた」:(日刊スポーツ紙より)

その結果、連鎖反応として、練習量は減るし、パットも悪くなるのは見えている。

 

では、どのような対策をとるかということであるが、私がコーチなら次のようなアドバイスをしたい。

見本は、宮里藍選手である。

彼女はアメリカ女子ツアーの中では、小柄であり、飛距離では苦労しているが、それなりの成績を残している。

これも推論だが、ドライバーは飛距離を追求せずに、安定性を高めていると思う。

より良い位置から第2打が打てるし、ショートゲームで勝負することである。

その結果、パワーでは勝てなくとも、一流の成績を残すことができる。

 

このような考え方ができるかどうかで、全てが決まると思う。

その辺について、当人はどのように考えているかわからないが。

 

さらに、骨格を鍛えることはできないので、

骨格の周りの筋肉を徹底的に強化することである。

筋肉が付けば、それなりのパワーが生れて飛距離アップにつながる。

 

これは企業戦略と同じである。

戦略は、それぞれ異なるのは当然である。

他社と同じ真似をしても、成功は長続きしない。

他社の良い点は参考にするが、自社の内部資源を鑑み、戦略を立てるのが経営者である。

ゴルフも企業経営も同じである。

全ては、トップの考え方で決まる。

 

長い人生である。

今後の成果を、ゆっくり、期待したい。

 

 


「国土強靭化計画」に想うこと

2013-02-04 | リスク管理

●仕事をやる業者がいない

 本日(2013年2月4日)日本経済新聞「時流・地流」に、建設業に関する記事があった。

 東京都水道局で不調工事が増加しているという。

4月から12月までの発注件数863件のうち、1割強が、入札者がいない。

そのため不調となっているということだ。

異常事態である。

いや、非常事態である。

 東京都水道局は、首都直下型地震に対して、水道管の耐震化を目指している。

この耐震化は、生活する住民にとっては、ぜひとも早急に行ってもらいたい事業である。

しかし、やる業者がいないという事態が起きている。

なぜ、やる業者がいないのか?

 考えられる理由は、東日本大震災関連工事の需要増加で、人材が東北地方に流れている。

さらに、資材の高騰が続いている。

 

●縮小する建設業

 この背景にあるのは、公共工事の急減な縮減がある。

1992年のピーク時には約83.9兆円、2010年には40.9兆円で、48.6%である。

 一方で、建設業で働く就業者数はどうであろうか?

ピークは1997年でその人数は685万人、2011年には、473万人と69.1%に減少している。

 よく、新聞では、建設業は世の中の悪のような記事が目立つ。

確かに一部ではそのようなことがあるかもしれない。

謙虚に耳を傾ける必要はあるだろう。

 一方で、大部分の従事者は、社会資本整備のために、世の中の裏方に徹していることも忘れてはならない。

 この業界は高齢化が進み、若者が少ない。

賃金も芳しくない。

鉄筋、型枠大工、大工などの職人が不足している。

3Kといわれる業界には、若者が入ってこない。

業界でも頑張っているが、この傾向は増すばかりである。

 

●国土強靭化計画

 今、自民党は「国土強靭化計画」を打ち出し、防災関連を中心に公共工事を進めようとしている。

防災関連は、将来起こりうる地震に対しては絶対に必要な事業である。

しかし、やる業者はいるのだろうか?

 新年度を迎え、7月までには国をはじめ、県、市町村から大量に仕事が発注されるだろう。

だが、東京都水道局のように「入札不調」が起こりうる可能性は十分にある。

もしこのような事態が頻繁に起これば、景気回復に水を差すことになるだろう。

さらに、量を追及することだけに執着すれば、どうなるだろうか?

今まで3人でやってきた仕事を2人でやらなければならない。

残業や休日出勤も限界があるだろう。

その結果、品質低下に つながりかねない。

 

●日経新聞のよいところ

 この記事では、業界の批判はなく、慢性的な人手不足の中で、自治体は直実に予算を執行できるためにはどうすべきか、を提言している。

そのために、国交省の中で担い手の確保や育成に向けて、議論が始まったところである。

また、建設業が私たちの生活の中でどのように役立っているか、ということを生活者視点で情報発信をすべきであるという。

その結果として、次代を担う若者が進んで建設業界に就職することになるだろう。

このテーマは、短期間で解決できる問題ではないだろう。

時間はかかるが、やらなければならない仕事である、と思う次第である。


SNSやフェイスブックの因果関係

2013-01-25 | リスク管理

「感情表現」を抑えて育った私は、「傾聴」が課題となっている。

そのために、このブログでも様々な切り口で「傾聴」について書いてきた。

感情に伴う因果関係を図にまとめてみた。

はじめの図は、「能弁は銀、沈黙は金」から始まる因果関係図を描いてみた。

 

どちらが良いというのではない。人それぞれの価値観である。

「沈黙」を追求して、個人の価値の創造を行えば、それは立派な価値観である。

一方で、「ただ寡黙」な人は、定年退職後、つらいかもしれない。

地域社会に溶け込めない定年退職者が多くいる。

この人たちは、感情表現が、どちらかと言えば不得意である。

さらに、「相手の感情」を比較する自分の感情が未熟のため、相手の感情を読み取ることができない。その結果、地域社会から足が遠のくのだろう。

 

次に、「感情」に伴う因果関係を、プラス面で表現した関係図を作成した。

このブログに掲載したのは、こちらの「感情に伴う因果関係図」である。

 

「おしゃべり」を起点に、感情が豊になることで、より良い人生が歩める関係図である。

中身を追っていただければ、反論があるかもしれないが、「まあ、こんなものかな」と思ってもらえると思う。

 

当初は、個人対個人の「おしゃべり」や「感情」で因果関係図を考えていた。

 

しかし、最近のおしゃべりは、「SNS」や「フェイスブック」を例にとればよくわかる。

 

SNSやフェイスブックで友達をたくさん作り、楽しい人生を歩んでいる人がたくさんいる。

一方で、SNSやフェイスブックでプライバシーが守れないという悩みもきく。

SNSを会社の広報に使い、秘密漏えいなどが起こっている。

また、会社の上司がフェイスブックに部下の家族の写真を掲載して、嘆いている奥さんもいる。

 

どちらの場合でも、プラス面とマイナス面がある。

時代やマスコミに流されるのではなく、自分でしっかり考えて管理することがより重要になる。

これからは、自己責任の時代であり、益々考える力が求められる時代である。

 


中国寒波と経済の因果関係図

2013-01-22 | リスク管理

本日(2013年1月22日)の日経新聞に「中国寒波、経済を揺らす」という記事があった。
サブタイトルは「物流マヒ、資源採掘できず/大気汚染、操業に影」とある。

このようにキーワードが記事の中に羅列されている。
そこで、因果関係を図にまとめてみた。
図にまとめることで、それぞれの関係が明確になる。
図解化から得られた結論は、次の通りである。

「経済を発展させるためには、大気汚染を防止すること」

ということは、
大気汚染防止に関するビジネスには大いにチャンスがある。

『USBの劣化』その後

2012-05-14 | リスク管理

USB騒動で、意気消沈し、ブログを書くのも一休みであった。

一昨日も書いたが、あくまでも、文書の一時保管としては、容量の小さいUSBが欲しい。
ギガバイトクラスの新しいUSBを買うことに対して、ためらいがある。

机の中をごそごそしていたら、古いUSBが見つかった。
「劣化したUSB」の以前に使用していた製品である。
この製本は、ボールペン付きのUSBで、ビジネスショウに行った際、貰ったものである。
確か3本もらい、一本を人にあげ2本あるはずである。
今探したら、その2本目も出てきた。
もらったものの品質は、というと、定かではない。
しかし、メーカー品であり、最近の商品と違い丈夫である。
昔のUSBは、様々な機能はついていないが、その分丈夫にできている。

「シンプル イズ ベスト」である。
当面は、一時保管としては、この2本のUSBで対応しようと思う。

ちなみに、このUSBの容量は、128MBとである。
ワード・エクセル・PPT・マインドマップの一時保管では、十分な容量である。
この2本は、色も形も同じであるから、注意が必要。
どのように識別するかが、重要。

その昔、ISO9000を取得した際、この識別が問題になった。
どうやって、検査の合格品・不合格品をわけるか。
せっかく、検査をしても、製品が出荷時に交じってしまったら、不良品をお客様に届けることになってしまう。
それではお客様から怒られるし、信用を失い、もう取引してもらえない。
取引してもらえなければ、売り上げに影響する。
そのような悪い噂は、すぐに業界内に広まる。
最大の注意を払う必要がある。

そのように考えると、「識別」は重要な経営テーマである。
そのために、工場などでは、不合格品に対し、色をつけ、別な場所に保管する。
絶対に間違っても出荷しないように対応している。

では、このボールペン付きUSBはどうやって識別するか。
色や形が違えば、間違いは減るだろう。
同じ形で、同じ色。
識別がしづらい。
もし、あわてていたら、会議に別なUSBを持っていったらどうなるか。
いざプレゼンをはじめようと段取りしたらデータが無し、ということもあり得る。
その会議が、重要な取引先での会議なら、その商談を失うことになる。

それだけ、識別は重要なテーマである。
今よくみると、USBの頭の部分に小さな穴が空いている。
ここに、タグをつければ識別ができる。
ただ、タグをつけるのではなく、2本のUSBを有効活用する必要がある。
今日から、使うとしよう。
2本とも過去のデータをPCにバックアップとして保存した後、初期化する。

タグの名称は、「正」と「副」である。
味気もなく単純だが、一番わかりやすい。
そうすれば、常に「正」にデータを入れることにする。
重要な会議資料などの場合、「副」に入れて持参する。
しつこいようだが、USBは「保管用」ではなく、「一時保管」であり、運搬用である。

そうすれば、間違いはなくなると思う。

バックアップについては、どうすることがベストか?
様々な試みをするが、これがベストというものがみつからない。
とりあえず、考えられる対策の中で、ベターなものを選んでいくしかない。

では毎日、定期的にバックアップするにはどうするか。
一日の仕事で、いくつかのデータをつくる。
そのデータごとに、それぞれのフォルダに入れている。

通常は、仕事の終了時にバックアップをすることになっている。
そいかし、予定はそうであるが、実際のところ、帰宅前はそわそわして、うとましい。

いくら良い方法を考えても、三日坊主では、役に立たない。
どんな方法でも良いと思うが、重要なことは、確実に実行することだ。

であるならば、夕方16時にバックアップ時間を取ることにしよう。
当然仕事も途中であるが、バックアップを忘れて、今回のようなトラブルは御免である。

夕方、16時であれば、時間的な余裕もあるし、概ね完成形に近づいている。
その状態でバックアップしてあれば、仮にデータが紛失しても、復旧はたやすい。
それともう一つ。

「今日のデータ」というフォルダをつくる。
項目別フォルダと別に、「今日のデータ」というフォルダに、データを一時保管する。
項目別のフォルダからデータを選んでバックアップする方法もある。
が、「今日のデータ」からバクアップすれば、手間が容易である。
翌日には、「昨日のデータ」のフォルダにデータを写す。
手間はかかるが、一日保管してから、前日となったデータは削除する。
毎日のことであるから、楽な方法であり、確実に運用できるな方法をとりたい。

ここで、机の中を探していたら、よいタグがあった。
黄色のタグと緑色のタグ。
タグというより、鍵に取り付けるホルダーである。

ちょっとだけ大きい。
ホルダーの方が、USBより大きいが、それも良しとしよう。
まずは、確実に識別することを考えることが、今のポイントである。

正式のUSBは黄色のタグ。サブのUSBは緑色のタグ。
色は、私の好みである。
双方128MBである。
この2つのUSBをうまく利用して、データの一時保管に役立てたい。

日経パソコン(2011-9-12)を見ると、『USBメモリー完全活用』という特集を組んでいる。
最近(2011-9-12)USBの主流は、4GBと8GBであり、さらにUSB3.0となり高速対応が可能である。

また、『USBにソフトを入れて、プレゼンに対応しましょう。出張先のパソコンに、ワードやエクセルが入っていないと困る。』
なんという記事である。
今どき、ワード、エクセルが入っていないパソコンがあるのか?
プレゼンや講演の場合には、事前に確認するのは基本中の基本の仕事である。

一体、どこに向かって製品開発をしているのだろうか?
商品を買うのは顧客であって、技術者ではない。
メーカーサイドの考えを一度聞いてみたいと思う。

さらに記事の中では、『USBは、データの長期保管には向かない』と記載されている。
USBメモリーは、セル内の「浮遊ゲート」に電子を蓄積することでデータを記録する。しかし、蓄積した電子は数年という単位でみると、少しずつ漏れ出し、最終的にはデータが消えてしまう。光学ディスクやハードディスクのように、データの長期保管は避けたほうがよい。』

なるほど。

物理的に、USBに収めた電子データは消失するのである。
特に最近のUSBは、高速対応等の性能ばかり追求しており、一番大切な『保管』には、ウエイトを置いていないようである。

確かに、『長期保管が可能』となれば、新しい製品が売れない。
メーカーは、利便性を追求して付加価値を付けている。
付加価値をつけることは、企業戦略として、正しい方向である。
しかし、果たして顧客の視線で考えているかどうかである。
あまりにも、専門性を高めると「ガラパゴス化」になりかねない。

顧客に対するセールストークも、「利便性」のみ発している。
確かに「仕様」より「利便性」を訴えることは重要である。
だが、もう一歩踏み込んで、「企業の社会的責任」を考えて欲しい。
長所があれば短所もある。
「利便性」があれば「リスク」もある。
勇気ある会社であれば、この「リスク」も堂々と顧客に示して欲しい。

その昔、電球が2000時間で切れた。
メーカーの人に聞いた話であるが、『当時でも1万時間位は対応できたとのことである。
しかし、耐用年数を1万時間にすると、電球が売れなくなる。そこで、技術的に2000時間で切れる製品を開発した』とのことである。

その後、環境問題等で、耐用時間4万時間のLED照明に変わりつつある。
もし、顧客目線で製品開発をしていたら、電球の運命も変わっていたかもしれない。

メーカーは、自分の方を見るのではなく、顧客に目線を当ててもらいたい。
本当に、顧客にとって必要なUSBは何か?

少し遠回りになるかもしれないが、よく考えてほしい。

目先の利益を追っていると、「コンプガチャ」のようになってしまう。
「コンプガチャ」は、自分で自分の首を絞めているようなものでる。
いかに、顧客の立場に立って、経営戦略をたてるか、ドラッカー氏の言うとおりである。

顧客目線にたつことで、韓国や台湾企業に負けずに、世界で通用する製品をつくることができる。
その時こそ、明るい未来が訪れるであろう。