奄美の森林に見られる光景です。赤く見えるのは紅葉ではなく,マツクイムシの被害を受けて枯れたしまったリュウキュウマツです。マツクイムシという虫がいるのではなく,マツノマダラカミキリという昆虫が媒介するマツノザイセンチュウが寄生すると枯れてしまうのです。
カミキリムシを殺すために農薬を散布する方法があります。しかし,国の天然記念物をはじめとする貴重な野生生物が多く分布する山林に薬剤を散布することはできません。センチュウかカミキリムシが潜んでいる枯れた松を切り倒すことも拡大防止には効果があるそうです。これとても人力で行っているので,皆伐することは到底不可能です。
このままリュウキュウマツは枯れてしまうのでしょうか?生態系に影響を及ぼさない画期的な駆除方法が早く見つかってほしいものです。
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