はちみつごはん。

おいしいものと穏やかな時間が大好きなわたしの、大切な日々をつづっています。

向井理の舞台『THE SHAPE OF THINS~モノノカタチ~』

2011-03-09 | 気ままにWorks。本・映画・舞台etc
最近一番しっくりきた言葉が「人による」というコト。

バラエティー番組の1コマで出てきた言葉だったのだけど、
すごくしっくりして。
笑っていたのに、気づけば心にすとんと落ちたのでした。


そんな今。
観にいった舞台が、まさに「主観」がテーマな気がして。
なんだか導かれるってこうゆうこと?と思ったのでした。

ということで。



先日piyokoちゃんと観にいった、
『シェイプ・オブ・シングス~モノノカタチ~』

舞台が好きだし、それで向井理くんが観れるなら、
とのんきに、下調べなく観賞したのに、
向井理の容姿端麗さ以上に、作品に引き込まれておりました。

向井理くんは次第に外見も内面も変わるアダムになりきっていて、
くるくる表情を変える美波ちゃんは舞台慣れしているし、
(おまけに声が非常にかわいらしい)、
米村さんはとても上手な俳優さんだと思う。
4人舞台なのに、広がりをみせる。

舞台っていいなぁってやっぱり思う。

終盤にはすっかり物語に引き込まれている観客たち。
その観客も最後には参加者になっている演出に
わぁと感嘆の声を上げました。

これって舞台ならではだと思う。
また舞台をみたいなぁ。




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案の定いつものもやっとした感想ですが。
もしかしたらネタばれになるかもしれないから、
これより下とコメントは苦手なひとは飛ばしてくださいね。
















       ************










すべてはあの結末のための、
これまでの物語はプロローグでしかなかったのねと思い当たり、
それがこの舞台のおもしろさだと思いました。


彼女―イブリンがベッドで囁いた言葉はなに??
アダムはそれを探そうとしてけど、
見つけることができなかったんだよね。

すべてが嘘っぱちで本当なんてないのかもしれない。

なにが真実かなんて、当人しかわからないということ。
見つけることができない。

なにが正しいか、間違っているかなんて、
ひとによって違うということ。

イブリンがしたことはとてもひどいと思う。
でもまったく悪気がない彼女をみていると、
そう思ったことすら揺らいでしまって。
彼女にとってはちっともひどくないのだから。

わたしはね、ひとを傷つけるのはまちがいだと思っている。
ひとの気持ちを察することができないのは
悲しいひとだと思っている。

でも、他の誰かにとっては違うのだ。

気持ちを察しているつもりでも、
そのひとの気持ちだって当然計り知れない。


「人による」


すとん、とまたさらに胸の奥に落ちる感じがしました。
今、観た方いい舞台だったんだね、きっと。