愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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季節感のズレ(花と渡り鳥)

2021-04-11 | 日記

庭にあるツツジの花が2・3日前から満開になっている。芝桜も同じ。先週初めには桜も散ってしまい、今は緑の葉が茂っている。植物を見る限りはどうみても春が早い、というか季節の進行が前倒しになっているのだが、渡り鳥はそうでもないらしい。先日出会ったバードウォッチング趣味のご夫婦によると、「今年はシギやチドリの姿が見えない」というのだ。そう言われてみると、確かに、近くの浜辺でこの時期には多く見られたハマシギやシロチドリなどの姿をまだ見ていない。

 移動することのできない植物による季節の移り変わりは、その植物のある土地々々の気温の変化を反映しているのだろう。しかし、渡り鳥は遠い南の国から来るのだから、自分がいるこの場所よりも冬の間に鳥たちが過ごしていた土地の気温変化に影響されるはず。たしかにこの辺りの冬鳥の北帰行は例年より少し早かった気がして、この辺りの気温の上りが早かったことに起因するのだと思える。渡りをしないウグイスの初鳴きなどは例年より少し早い印象があった。

 南からの北帰行の途中にここを通過するシギやチドリの登場が遅れているという事は、はたして、南の国々での気温変化が例年より遅れていることを示しているのだろうか。仮にそうだとすると、それと地球温暖化はどのように関連するのだろうか? など、つい考えてしまう。そして、心配になるのは来るべき今年の夏の暑さである。地球全体の平均気温の僅かな上昇が、そのまま世界各国の最高温度を押し上げるという単純な想像はしないが、極地の寒気と熱帯の暖気の間での熱交換の結果として四季が変化する温帯地域には、その変化のリズムや気温変化の激変をもたらす可能性がある、と想像。

 暑さ/寒さの最高/最低の値より、気温変化や気象変化の激しさと季節変化のズレに眼を注ぐ必要があるのではという気がする。その変化、つまり地球大気による極地/赤道地域の熱交換の激しさが、ひいては水蒸気発生量(つまりは台風の強度や集中豪雨の降雨量)に影響し、台風や集中豪雨などの強度に影響するのではないかと。そんなことを妄想し、夏と冬そのものの暑さ/寒さの強度よりも、その寒暖の入替りの季節すなわち春と秋の気象現象の激しさの増大への警戒心が生まれて来る。