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新型コロナ警戒レベル

2020-11-18 | 日記

東京での1日当たり新規感染者数が過去最高となり、警戒レベルが最高レベルへとさらに一段引き上げられることになった。悪いニュースだが、レベル引き上げ自体は納得のいくことだ。ただ、そのニュースで見た「四段階の警戒レベル」の文言を見て「ここにも」と失望した。すべての段階が「・・・と思われる」という(あいまいな)表現となっているのだ。

  東京都のホームページを見ると、感染状況は「感染が拡大しつつあると思われる」で、医療提供体制は「体制強化が必要であると思われる」となっていた。なぜ「感染が拡大しつつある」と「体制強化が必要である」ではないのか? 「・・・と思われる」という表現方法を取る理由が分からない。行政は政策を実行する機関なのである。その執行の基となるのは「判断」であって、「気分」や「思い」であっては欲しくない。

 「判断」ならば、警戒レベルの記述は「・・・である」となるはず。 判断の根拠を巡る論理的な議論にそぐわない「思われる」という表現には、「あくまで思っただけで、そう判断したわけでは無い」という言い訳があらかじめ包含されているような気がしてしまう。 理想的にデータを集めきってからの完全無欠な判断ができなくても、実情に見合った十分に合理性のある基準によって「判断」を下すのが、その責任ではないかと考える。判断しなければ、行動には移せないはず。そして、その「判断」について、後々より確かなデータが揃った時点で検証されるべきである。その検証による評価を受けることは、行政が必然的に負っている責任ではないだろうか。