愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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キャベツで魚を、

2020-11-07 | 日記

「海藻を食い荒らす魚にキャベツ(廃棄される外側の葉)を食べさせ、身の臭みを取り商品価値を上げる」、というニュースがたまたま目に入った。そういえば以前には、神奈川県でも海藻を食べ尽くすウニに廃棄されるキャベツを食べさせて "肥育?" させるという試みが報道されていた。ムラサキウニは昔から知っているが、産卵期にも大体に実入りが少なく食用には向かないと思っていた。しかし、キャベツを好きなだけ食べさせると生殖巣も見事に膨らんで美味しそうに写っていたので、驚いた。

 昔、自分達が見ていたムラサキウニの卵巣が膨らんでいなかったのは、ただ餌が少なかったからなのかと今更に知らされたわけだ。今回のニュースで見た魚も、キャベツを食べさせることで身の臭みが取れて刺身で食べられるようになるという。磯焼けを防ぐために捕獲しても、これまでは捨てるだけだった魚。そこに廃棄されるキャベツを組み合わせて、一転、商品価値のある魚へと変わったというのだ。

 時々、水害とか雹とかで傷んで売れなくなったキャベツを大量に捨てる場面がニュースなどで流れることがあるが、如何にも心が痛む光景だ。もし、それをウニや草食魚の餌として低価格でも売れるようになれば、農家も漁業も助かるのではないか。別々にニュースとして見せられるが、何とかその橋渡しをする企画は無いものか? 一度に大量に廃棄キャベツを手に入れても、保管に困るだろう・・、でも餌にするのなら冷凍保管キャベツでも大丈夫なのでは・・、など。どうしても、一時のあいだそんなことを考えて過ごしてしまう。

 ウニにしても魚にしても他の植物を試したそうだが、なぜかキャベツが良いらしい。キャベツと白菜や他の葉物とは、いったい何が違うのか。そして、その違いは人間にはどう影響するのだろうかと考えると、それはそれで少し面白そうな話題である。

 また、リンゴや梨やブドウ・ミカンなども、台風で落果したものが大量に捨てられると聞く。それらも、土に埋めて土壌細菌に食べさせるだけでなく、細かく裁断するなどして別の海産生物などの餌に使えないものだろうか? これからの養殖漁業の時代に、そんな試みも進められていくのだろうか、と妄想を重ねつつ。