sportscar graphic

スポーツカーグラフィック  イラストレーター 溝呂木陽  60-70年代のスポーツカーを愛するすべての人に。

アトリエキャトレール水彩画レクチャー シェルビーコブラ427

2017-06-26 00:01:45 | イラスト

今日は自宅アトリエにお客様がいらっしゃいました。

アトリエキャトレール
自宅アトリエで完全予約制で水彩画レクチャー、フィギュアペイント、水彩画販売、模型完成品販売などいたします。


お客様が持参されたのは、1/18のコブラ427のミニカー。こちらで小物も用意してセッティングです。


まずは物にさわる気持ちで、対象の輪郭をドローイング。よく相手を見ながら、ゆっくりと鉛筆を紙から離さないように走らせます。


最初はどうしても線がバサバサと薄い線の数が増えて形にならないものですが、形を掴むために線を整えて閉じた線にしていきます。
何本もある線は消しゴムで余分な線を消し、とりあえず気になる箇所から仕上げていくことです。
対象を見ていると形がわからなくなりますが、絵の中で形が完結するように見ていくとうまく形がつながってきます。


息子も横でスケッチ。






下書きの段階で納得いくまで形を探ります。タイヤの形状やショルダーラインなどを少し指導させて頂きました。どこかを仕上げると他のところがついてくるので、あまり同じところばかりさわらないことです。
こちらの絵も顔の向きがなかなか決まらず、何度も消してやり直しました。



まずはライトのメッキから描き始めました。
白いハイライトを残しながら、その白が仕上がって見えるように薄いグレー(赤や青や黄土色など好きな色を混ぜて作ります)を置き、今度はそのグレーが仕上がって見えるようにとなりの色を置いていきます、一度置いた色はあまり何度もさわらないようにします。

そして、細部を先行させて仕上げてしまうと、他のところが自動的についてきますよ。
メッキ部分は床のベージュなどが映り込む様子を観察しながら。



ボディカラーは単純な青の絵の具だけで描かないように。透明水彩なので明るくするときに白をくわえずに水を加えますが、単に青に水を加えて薄くして黒をくわえて暗くするのではなく、明るい部分に水色の絵の具を使ったり、暗い部分にパープルを感じたりしながら色を置いていきます。
同じ向きの面は同じ色を置いていくように注意しましょう(4つのフェンダーの同じ向きの面など)色を塗っていくのではなく、色で面の向きや質感、物の厚みや高さを書き込むという意識を持つことです。クロームの冷たい手触りやガラスの透明感など、質感を表現するように意識することです。






約2時間と少しで、絵が出来上がりました。
下書きの線を探すのに時間をかけました。トレースではないおもしろさを味わっていただけたと思います。
今回のレクチャー用に描いた427の水彩画を、額付き15000円+送料で特別に販売いたします。
B4サイズ水彩紙 鉛筆と水彩 レクチャー用なので格安となっております。
一点のみですので、ご興味がある方はブログ左メッセージボタンよりご連絡ください。

市ヶ谷山脇ギャラリーのAAF作品展は27日までです。
27日は当番日なので一日在廊いたします。

市ヶ谷第6回AAF作品展
6/16-27(日曜休廊)11時〜18時入場無料
市ヶ谷山脇ギャラリー

最終日27日は一日在廊します。最終日も18時までとなります。
こちらに作品のアルバムを掲載しました。

27日はギャラリーで皆様のお越しをお待ちしております。


7/1-30はフィアットカフェ松濤で1ヶ月間の溝呂木陽水彩展が始まります。
毎週土曜日在廊、水彩画デモンストレーションと、実験的に水彩画レクチャーもやってみるつもりです。
フィアットカフェオリジナルペーパークラフトやポストカードも作りましたので、皆様のお越しをお待ちしております。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする