Sydney Yajima


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6トリリオンの偽米国債権

2012-02-18 15:07:39 | 経済
スイスのチューリッヒで見つかった1934年米国債権券のにせものの件について書いてみたい。
このニュースは、今までの偽札 (例 スーパーノート)にくらべて、規模と悪質さにおいて、桁外れに大きいと世界中を驚愕させた。
6トリリオンといえば、現在のアメリカの赤字国債の半分に匹敵するのである。
それが、どれほどのものか ちょっとピンとこないかもしれないが、日本のバブルがおおよそ 700兆円で、当時の交換レートからいえば、おおよそその6トリリオンに匹敵するだろうといえば、分かってもらえるだろうか。
そう あのバブルの馬鹿騒ぎを日本中が出来る金額だ。

その偽者を、8人のイタリアの詐欺師たちだけで行ったとは、とうてい思えない。
どこか、国家的な組織で、輪転機を回して作った偽券であるはずだ。

スイス・・・といえば、かつて金ジョンウンの留学先ではなかったか。
とすれば、スイスと北朝鮮には、多くの行き来があることになる。

北朝鮮は、アメリカに「朝鮮動乱のときの補償として65トリリオンを支払え」と2010年に言っている。この法外な要求に世界はただ、無視して冷笑した。
今回の事件がまた北朝鮮のテロ行為であるならば、10%にすぎないと考えているだろう。
しかし、問題はアメリカが、「そうだね」と言ってくれるかどうかである。
アメリカは、軍事再編を始めている。今年は、選挙の年でもある。強い大統領をアメリカ国民は求める傾向にあり、オバマはイランへのプレッシャーをされに強くしている。しかし、北朝鮮は、どこか無視され冷笑されて そして放置されつづけている。
例えば、今回の6トリリオンのペーパーは、すでに価値は ゼロであり、北朝鮮にしてみれば、その印刷コストや、さまざまな根回しに使った大きなエネルギーのすべてが無駄になったことになる。

北朝鮮は、ずいぶんがっかりしたに違いないが、今後別の偽札を作ってくることは 容易に想像できる。
アメリカは自国の貨幣のクレディビリティーを守るために、別のルートで圧力をかけていくことになるだろう。
それは、北朝鮮が、アメリカドルだけではなく、中国の人民元のフェイクを作っていると言う事実を公表することで、中国から北朝鮮への圧力を導き出せる方法である。
中国と北朝鮮が、商業的に結び合っている現在では、北朝鮮はより中国的になっていくしかない。
来月に原子爆弾かもしくは、ミサイルの実験を行う可能性もあると指摘されている北朝鮮だが、果たしてどうなるか。



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