Sydney Yajima


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謎の多い鉄鋼価格

2016-07-20 00:58:35 | 経済
http://blog.goo.ne.jp/admin/newentry#

グラフを見てほしい。
鉄鉱石の価格チャートだ。
これを見て、相場をしたことのある人なら、ピンとくるはずだ。

どうやら、世界はとんでもない不況へと向かっていると感じるはずだからだ。

5年間で、鉄鉱石価格は3分の1以下に落ち込んでしまった。

そして、底を打ったのか?
と問われれば、希望的観測では、そうあってほしい・・・としか言えない状況だ。

中国には、多くの在庫がまだまだだぶついている。

もし、あなたが中小企業の社長さんであったなら、原材料価格が、数年で3分の一にまで落ち込んでしまい、在庫が、高値で仕入れたもので、積みあがっているとしたら、首をくくるロープを探している頃だろう。
それが、今の中国だ。

彼らは、独特の言い回しで・・・(それは北朝鮮によく似ているのも特徴的だが)・・・世界に対して横柄で傲慢な態度をとっているが、実際、それどころではないのだ。

現在の中国の信用度は、自殺前の社長さん程度であって、その人に、信用でポンと金を貸す銀行がいたら、その銀行も倒れることになる。

鉄鉱石価格が値下がりを続けていることによって、オーストラリア経済も少なからず被害を受けている。

オーストラリア経済が悪くなると、毎度のようにポーリン ハンセンという気の狂ったレイシストの政治家が担ぎ出されて レイシストとエスニックの争いが表面化するのもまた、いつかみた景色だ。
まあ、それはここでは置いておこう・・・

ともかくも、鉄鉱石が下がるとき、多くの投資家は、様々なことを用意しなければならない。
例えば、豪州ドルの未来は、安くなるだろう。
8月には、さらなる利下げ観測が出ている。
これが、決定打になるかどうかは分からないが、豪ドルが米ドルに対して下がるとさらに、米ドル建ての鉄鉱石価格は、下がっていくことになるだろう。
とどのつまり、デフレーションがさらに深刻化するということだ。

デフレーションは、インフレーションの対語だが、実際にはインフレよりも恐ろしい。
全ての価値が、下がっていく。資産が目減りしていくからだ。

もちろん、飢え死にする人も出てくるし、さらに経済格差が広がることにもなる。
シャンペンタワーの上部だけが利益を得て、世界は恐慌に突入してしまうシナリオだって、割と簡単に描けてしまうのだ。

またアグレッシブな新興国は、この機会に、戦争を企てるかもしれず、そうなると、長引く不況に、追い打ちをかける暗い時代になってしまう。


もちろん、戦争は、同時にビジネスの機会を与えてくれるものだから、当然乱世に強い人にとっては、強力な味方になるだろう。

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