Sydney Yajima


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日本の既成権力者たちは、頭が弱い

2012-02-18 09:03:06 | 政治
昨日から、つらつらと考えていたが、はた と膝を打ったことがある。
それは、今の日本が 駄目になった原因について、気がついたからだ。

日本の戦後、多くの戦争の生き残りの男たちが その腕っ節の強さ、右腕一本で権力を握っていった時代。
その中に、田中角栄もいたし、あるいは笹川良一もいた。
さまざまな業種、業界に そういう男たちがいる。本田宗一郎も、松下幸之助もそうだった。
そして彼らが、その力で生き延びながら、どんどんと、ビジネスを開拓していった。
彼らは、「できる」男たちだった。
なぜなら、無から立ち上がるバイタリティーと、リスクを背負う度胸、それに、人を集める能力や、それをマネージメントする力量を兼ね備えていたからこそ、生き延びて権力を握っていくことができたのである。
彼らの力量とともに、多くのビジネスが立ち上がり、日本は本当に豊かになった。
ところが、その男たちが やがて年を取って 死ぬわけだ。
これは、おおよそ 戦後50年ごろから、始まった。
老人になった男たちの多くは、自分の既得権益を、子や孫に受け継がせた。

受け継いだ子や孫たちは、ではどんな青春時代をすごしてきただろうか。
彼らは、生まれたときから金持ちの子供だった。
家には家政婦がおり、アルバイトをしながら夜間に通うわけでもなく、エアコンの十分効いた部屋で家庭教師をつけて、大学に入り、そして、親父のあとを継いだ促成栽培である。だからビニールハウスの外には、害虫がいるということさえ、本で読んだ知識くらいしかない。脅された経験も、突き落とされて這い上がったことも、口の中が血で真っ赤になるほど殴られた経験もなく、ただ、伸び伸びとお育ちになられたわけだ。

その二世たちは、どんどんと重要な地位に抜擢されていく。北朝鮮の今と、その様子はほぼ変わらない。

実力のある人間たちは、おもしろくないだろう。
「こんなガキに、なんで偉そうに使われなきゃいけねえんだ」と思っているはずだ。
それで、実力のある人間たちは、あほらしくなるのである。
で、どうするかというと、そういう企業には残らなくなる。

企業には、アホ息子とその機嫌取りをする能無しだけが残り、やがて、事故を起こし、詐欺をしたり、と、さまざまなありえない崩壊劇が始まる。これが、今の状況だ。

言っておくが、日本には能力や実力をもてあましている人間たちが、山ほど居る。その人たちは、先代の周到に作ったシステムによって、排除されている。システムは、二世のアホ息子たちを守るためのものだ。例えば、それは江戸時代の参勤交代や鎖国などと同じものである。どんな会社であっても、コネがなければ出世もできなければ、もしかしたら、入社もできないかもしれない。実力がないからではなく、そういうシステムを、戦後の生き残りの能力を持った男たちが、そのずば抜けた洞察力でさまざまに張り巡らせておいた 巨大なパズルが日本中に出来上がっているからで、それを一人の実力で立ち向かうことなど、とうていできるものではないからだ。

そして、今の日本の既得権力者たちはとても頭が悪いという結果になってしまった。
それが、さまざまな事故を起こしている。東電も氷山の一角でしかない。

これからも、この腐ったシステムは次々に、思いもよらない事故を引き起こすであろう。

私は、経済やファイナンスが好きで勉強してきた。
日本は、とても稚拙なストラテジーしか取らなくなった。リスクも取らないし、アグレッシブさもない。のほほんと、船にのっかって風向きに任せているカモメのようだ。
これから 嵐が来るというのにもかかわらず、増税を言い出したりもする。
これは、油のあまり残っていない車で、砂漠の真ん中へ向かって加速するアクセルを踏み込むようなもので、途中で運転手が白骨になって発見されるのは、数年後という話に近い。
今は、世界の経済の混乱期なので、新しい手をうつのは、とても危険なときなのだ。


増税によって、消費が落ちるのは目に見えている。
幼稚園児がロケットを運転して宇宙旅行をしているような今の日本の企業や政府。

上にいるのは アホばかり



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